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2013年6月14日(金)

『BEYOND: Two Souls』プレイデモレポート&インタビュー! CIAの一員としてソマリアに送り込まれたジョディが描かれる【E3 2013】

文:電撃オンライン

 “E3 2013”のSCEAブースで行われた、今年10月に発売を控える話題作『BEYOND: Two Souls』のプレイデモとその後の質疑応答の模様をレポートする。

 今回の“E3 2013”で出展された試遊バージョンを開発会社である “Quantic Dream(クアンティック・ドリーム)”のCo-CEO兼エグゼクティブプロデューサーのギョーム・ド・フォンドミエール氏が、自らコントローラを握り解説してくれた。

『BEYOND: Two Souls』セッションレポート

――まずは、プレイ前の解説

 本作では、主人公ジョディ・ホームズの8歳~23歳の15年間が語られていく。今回出展されたのは、これまでに公開されたシチュエーションとはまったく異なり、CIAの一員としてソマリアに送り込まれたジョディ・ホームズの姿が描かれている。

 プレイヤーは、ソマリアの、とある人物の暗殺を命じられているジョディと、彼女とともに存在する霊体・エイデンを操作しつつ、戦地を進んでいくことになる。

『BEYOND: Two Souls』セッションレポート 『BEYOND: Two Souls』セッションレポート 『BEYOND: Two Souls』セッションレポート
▲戦地におもむいたジョディの顔にはペイントもほどこされていた。ジョディとエイデンはここでも一緒に行動をしていくことになる。

――次に基本操作

 ジョディの操作は基本。左スティックでの移動(右スティクは視点の移動)が中心で、状況に応じて画面に表示されるボタンを押す、コントローラを振るなどの操作で(『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』の時と同じ)、障害物に隠れたり、壁をよじ登ったり、攻撃をしたりできる。

 ゲーム中、△ボタンで簡単に操作対象をジョディからエイデンへ、またエイデンからジョディへ切り替えることができる。ジョディでは進行が困難な状況、例えば銃撃の激しいシーンや、先に何があるかわからないシーンなどで、ジョディは隠れたまま、操作をエイデンに切り替えて先に潜む敵を倒したり、見えない先の状況を判断して、道を切り開いていくことができる。

 エイデンは空中を浮遊する魂のような存在で、壁をすり抜けたり、上空を移動したりと空間を自由に行き来することができるが、ジョディの位置からあまり遠くに離れて行動することはできないようになっている(ジョディとエイデンは霊糸のようなもので繋がれている)。

 エイデンの視界になった際、青い丸いポイントに向かうことでアクションを仕掛ける敵がいたり、破壊できるものがあったりする。敵(すべての人間)は、オーラをまとっており、青はノーマル、オレンジは憑依、赤は絞殺(ちなみにジョディは紫のオーラをまとっている)となっている。

 ここでの操作は、R1ボタン押しっぱなしで憑依の色の敵には左スティックと右スティックを外に倒す、絞殺できる敵には、R1ボタン押しっぱなしで両スティクを内に倒すことでアクションを実行することができる。

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 今回の体験版では、ジョディは“salim”という現地の少年と行動をともにしており、暗殺対象のジャマールのいる塔までの道を進んで行き、任務を遂行するのが目的となる。

『BEYOND: Two Souls』セッションレポート 『BEYOND: Two Souls』セッションレポート
▲行動をともにする2人。経緯は不明だが、ともに信頼関係にあるようだ。

 道中、敵の1人にエイデンを憑依させ、そのまま車を奪って進行していくシーンでは、複数の車に追跡される迫力のカーチェイスの中、戦闘が繰り広げられた。

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▲エイデンが憑依している人物が運転する車の荷台に隠れながら進むジョディと“salim”。エイデンの荒っぽい運転にジョディが文句を言うシーンも。また、エイデンが憑依した人物も画面に出てくる丸いポイントに視点を合わせることで、アクションを起こすことができる。

 彼女が敵と戦うシーンでは、一瞬、スローモーションになる瞬間があり、そのタイミングで適切な方向に右スティックを倒すことで相手の攻撃を回避したり、さらに攻撃を加えるということができるようになっている。

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 ジャマールのいる建物の前に到達したジョディは、まずはエイデンで建物の中を調査することに。建物の外周から、建物の中まですみずみまで捜していると、会議中のジャマールを発見する。

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 今度は、敵1人1人を確認して、憑依できる人物を捜していき……と、今回のデモはここで終了。実際に出展されているバージョンでは、この先で暗殺対象と少年“salim”との重要な関係性が語られることになる……。

 ちなみに、ゲーム中の行動はある程度プレイヤーにゆだねられており、塔までの道のりも、暗殺対象へのアプローチなどもプレイヤーによってまったく異なることになる。

 このデモの後、集まったメディアとギョーム氏による質疑応答が行われた。ここからはその模様をお届けしていこう。

――どのようなグラフィックエンジンを使っているのしょうか。

ギョーム氏:今回使用しているのは、『BEYOND: Two Souls』のために作られたグラフィックエンジンです。PS4のゲームも現在開発しているのですが、そのエンジンを『BEYOND: Two Souls』でも使えないかと検討した結果、詳しくは申し上げられないですがなんとかその方法が見つかったのです(笑)。PS3のマシンパワーを最大まで使っています。

――(エイデンを操作している時に確認できる)敵のオーラの色の違いの意味は?

ギョーム氏:敵の精神状態によります。ストーリーが進むごとに変わることもあります。

――俳優を起用した理由は?

ギョーム氏:まずはストーリーに合う俳優を探していました。映画の監督が探すのと同じようなものですね。今作ではとにかく才能のある人を起用できました。ゲームによっては、声がいいとか、モーションをとる人だけということもありますが、今回は両方ピッタリの人を探していました。

――PS Moveには対応しているのでしょうか。

ギョーム氏:今のところは考えていません。コントローラでも十分に操作できますので。

――前作『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』では複数のキャラクターを操作できたが、今回はなぜ1人のキャラクターを操作することになったのでしょうか。

ギョーム氏:ジョディとエイデンだけでなく、世代の異なるジョディをプレイすることができます。幼少期、ティーンエイジャー、20年代と3世代のジョディをプレイできるんです。1人だけども、1人じゃなく、いろいろなキャラクターを操作できると思ってもらってよいですよ。エイデンはジョディにとって宝であり呪いでもあるキャラですが、そのせいで、ジョディも普通の生活を送れないのです。ジョディとエイデンの心の絆も大切に描いていますので、ぜひ注目してみてください。

――エンディングは1つなのでしょうか。

ギョーム氏:いいえ、『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』と同じくマルチエンディングです。いろいろなルートがあって、それぞれにエンディングがあります。いろんな選択肢があり、その選択がかなり大きな決断になることもあります。

 最後にギョーム氏は、「ジョディの心のモーションを大切にしています。ぜひプレイしていただき、ジョディの心の動きをトレースして、感じてほしいです」と語っていた。

『BEYOND: Two Souls』セッションレポート
▲会場には、ゲーム中に登場するアクターも訪れ、ギョーム氏とともに記念撮影を行っていた。

【E3 2013緊急アンケート】

 電撃オンラインでは、“E3 2013”に関する緊急アンケートを実施しています。アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で、電撃オンライン×電撃PlayStation ゲーム詰め合わせ福袋を3名にプレゼント! 投稿の締め切りは6月16日(日)の23:59です。奮ってご参加ください。

【アンケートはこちら】

(C)Sony Computer Entertainment Europe. Developed by Quantic Dream.

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