2014年6月14日(土)
6月9日に開催されたマイクロソフトのプレスカンファレンス“Xbox E3 2014 Media Briefing”にて発表された『Fable』シリーズ最新作『Fable Legends』。ここでは本作の体験レビューをお届けする。
『Fable』シリーズは、Xboxにて2004年に初代『Fable』が発売され、Xbox 360にて続編の『2』と『3』、そして初代のリメイクにあたる『Fable Anniversary』が発売されている。
Xbox Oneではシリーズ初となる『Fable Legends』は、これまでの物語を中心とした『Fable』シリーズとは異なり、プレイヤー4人でパーティを組み、ヴィランと呼ばれる敵と戦っていくアクション要素の強い作品になっている。
E3 2014に展示されていたプレイアブルデモは、このバトルデモに特化した仕様になっており、どういった形で物語が進行していくか、などの情報は明かされなかった。ただわかったのは初代『Fable』よりも700年前の世界であり、機械などの発達はしていないということだ。
今回のデモは、他のゲームメディアとの合同で行われ、英雄たちを担当する4人と、ヴィランを担当する1人に分けられた。ヴィラン側は何をするのかというと、フィールド内にモンスターを配置して英雄にけしかけたり、柵を出して足止め&分断をさせたり、罠によって直接攻撃をしかけたりといったことができる。
今回のデモで用意されていた英雄は4人。鎧を着て盾となる女戦士・Inga、華麗に舞い戦うSterling、クロスボウで射るRook、氷の魔法を操るWinterだ。
▲防御力の高い女戦士・Inga。 | ▲剣士・Sterling。 |
▲ガタイのよい射手・Rook。 | ▲氷を操る女魔法使い・Winter。 |
英雄側の視点では、度々襲い来る敵を蹴散らしてフィールドの奥へと進み、ボスを倒して勝利するのが目的となる。途中、敵の体力を回復させる石のような物体があるので、それも壊しながら進む。ヴィラン側は敵の配置や罠を駆使して、いかにして英雄を倒すかというのがポイントだ。
英雄たちはアクションが中心になるのに比べて、ヴィランはRTSをやっているような感じと、ゲーム性は異なっている。英雄たちは基本的に襲い来る敵を倒していくのだが、それに必死になっていると空からの範囲攻撃(ヴィランの仕業)を食らって壊滅状態になったり、先に進もうと思ったら柵が出てきて分断されたり、やっと抜けたと思ったら足元に地雷のようなものがあったりと、ヴィラン側の手のひらで動かされている感じがあった。
▲ヴィラン側の画面。英雄側とは異なることがわかる。 |
誰かがやられてしまっても他のプレイヤーが体力1/4程度まで回復してあげることができるので、チームワークが大事だ。英雄たちは意外とあっけなくやられてしまう。
何度かの危機を乗り越えながらもなんとかボスのオーガまで辿り着いたが、このオーガがまた強い。数々の罠で疲弊しきっていた我々は、オーガの強力な一撃になすすべもなくやられてしまった。
▲残念ながらヴィラン側の勝利となった。 |
前述したように、物語を重視し、自分の選択によっていかようにも物語が変わっていく従来作とは違って、バトル面に特化した(と見えた)今作。ヴィランとの戦いは協力プレイということもあり、おもしろくはあったのだが、『Fable』らしいストーリーの展開にも期待したいところだ。
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