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2014年6月15日(日)

『ボーダーランズ プリシークエル』アクションを中心にレビュー。低重力が加わることの楽しさと脅威とは?【E3 2014】

文:ゴロー

 E3 2014の会場内にプレイアブル出展されていた、2Kから発売される『ボーダーランズ プリシークエル』のレビューをお届けする。

『ボーダーランズ プリシークエル』

 本作は、Gearbox Softwareと2K Australiaが共同開発している、RPGシューター『ボーダーランズ』シリーズの最新タイトル。時系列としては、初代『ボーダーランズ』と前作『ボーダーランズ2』の間に位置づけられており、前作の敵役ハンサム・ジャックの知られざる過去の物語が描かれるという。

 今回のプレイでは、アクションを中心にいろいろと試してみた。これまでのシリーズと大きく違う点は、フィールドが低重力であること。『プリシークエル』の舞台は、前作『ボーダーランズ2』の惑星パンドラから見える“月”という設定で、ジャンプ後の滞空時間がかなり長い。

『ボーダーランズ プリシークエル』 『ボーダーランズ プリシークエル』

 ジャンプ後、さらに空中でジャンプボタンを押し続けると滞空時間はさらに伸びる。感覚的にはジェットパックでの移動に近く、これを使うことで遠くの足場へ飛び移ることも可能だ。移動可能な範囲が増えた分、意外な場所にお宝が隠されている可能性も高くなり、いい意味でフィールド探索がより困難になったと言える。

 低重力の中でのバトルは、滞空中の移動速度がゆっくりめで、照準あわせもさほど難しくは感じなかった。地上にいる敵を簡単に狙い撃てるが、逆に考えると少し脅威に思える。同じような敵と対峙した場合、物陰に隠れるという行為がほとんど意味をなさなくなるからだ。

『ボーダーランズ プリシークエル』 『ボーダーランズ プリシークエル』

 バトルにおいて特筆すべきは、新アクションの“スラム”。これは空中で“しゃがむ”を行うことで真下に急降下し、着地時に周囲へ衝撃波を発生させるアクションとなっている。試した限りではダメージが大きく、倒せなくても敵がひるむので追撃が狙える点が長所に思えた。急降下の動作をうまく利用すれば、回避アクションとして使えるかもしれない。

 ローリスクで無制限に出せるスラムの追加により、本作の間口は広くなったと言える。弾切れになっても戦うすべがある、銃と違って命中させやすいといったことから、アクションゲームが苦手な人でも比較的スムーズに物語を進められるだろう。

『ボーダーランズ プリシークエル』

 最後に、試遊前にシアターで公開された映像から、ハンサム・ジャックのアドバイスに“とあるO2キットを手に入れれば、スラムにエレメンタル属性が付与される”とあった。エレメント属性は炎、氷、酸などで敵を効果的に倒せることからも、本作ではスラムを使った戦い方が肝になるのではないだろうか。

『ボーダーランズ プリシークエル』 『ボーダーランズ プリシークエル』
▲時系列的には『ボーダーランズ2』よりも過去になる。ハンサム・ジャックがハイペリオン社を牛耳るまでの過程も明らかに。
『ボーダーランズ プリシークエル』
▲シリーズでおなじみのマスコットキャラ“クラップトラップ”の姿が!
『ボーダーランズ プリシークエル』 『ボーダーランズ プリシークエル』
▲登場する敵や乗り物の種類も気になるところ。

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