PS4『FF7リメイク』レビュー。アクションに見えて、実はコマンドバトルだった!?【TGS2019】

スズタク
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 スクウェア・エニックスが2020年3月3日に発売を予定するPS4用ソフト、『FINAL FANTASY VII REMAKE(ファイナルファンタジーVII リメイク)』

 “東京ゲームショウ2019(TGS2019)”のスクウェア・エニックスブースやプレイステーションブースで遊べる本作に試遊版をプレイしてきたので、そのレビューを掲載します。

 1997年に発売され、ゲーム史に残る名作として今も語り継がれる『FFVII』。全世界のファンが待ち焦がれたリメイクは複数作形式で行われ、その第1弾である本作では“ミッドガル脱出”までのストーリーが描かれます。

 今回プレイしたのは、TGS2019に出展されている試遊版。15分ほどの内容でしたが、そこには生まれ変わった『FFVII』の魅力がたっぷり詰まっていました!

ATBゲージがとにかく重要となる新たなコマンドバトル

 試遊できたのは、壱番魔晄炉爆破作戦の一部。道中に出現するザコと、最奥に待つガードスコーピオンとの戦いが体験できました。

 バトルでは□ボタンの“たたかう”でATBゲージをため、ATBゲージを消費してアビリティや魔法を繰り出す、というのが基本的な戦い方となります。

 ザコ相手なら“たたかう”でも十分倒せますが、ボスにはアビリティや魔法を効果的に使わないと苦戦するイメージです。

  • ▲以前に発表されたバトル中の画面写真。

 アビリティや魔法を使うときは◎ボタンでコマンドメニューを開いて選択しますが、コマンドメニューを開く際に自動で“ウェイトモード”になり、戦闘がスローモーションになるのが特徴。

 “ウェイトモード”のおかげで、目まぐるしいバトルのなかでも焦らずコマンド入力できたのがありがたかったですね。

 “ウェイトモード”発動中は時間が完全に止まるわけではなく、敵はゆっくりとですが襲い掛かってきます。

 また、ショートカット登録してあるコマンドはコマンドメニューを開くことなく発動できるのもポイント。“ウェイトモード”を経由する必要がなくなるので、アクションゲームのようなテンポで戦いたい人にピッタリです。

 ショートカット登録できるコマンドは4つのようです。試遊版では、あらかじめ設定されています。

 PVを見ていた当初は、『FFVII リメイク』のバトルはバリバリのアクションになるのかなと想像していました。

 しかし実際にプレイしてみると、アクション要素はあるものの、ベースはあくまでオリジナル版のようなコマンドバトルであることがわかりました。

  • ▲以前に発表されたバトル中の画面写真。このクオリティで動く!

 そのコマンドバトルにおいて重要となるのが、とにもかくにもATBゲージ! 本作では、回復魔法の“ケアル”やアイテムのポーションを使うときもATBゲージが1以上必要になるので、いかにATBゲージをためながら戦うかがカギとなります。

 ATBゲージは2本分あり、どこまでゲージをためてどのタイミングで消費するかといった駆け引きを考え出すと、プレイする手が止まりませんね!

キャラ切り替えでバトルがより奥深く

 バトル中は方向キーの上下でキャラ切り替えができ、試遊版では近距離戦メインのクラウドと遠距離戦が得意なバレットを使い分けられます。

 バレットはクラウドと比べて“たたかう”の威力が低めですが、遠くの敵にも攻撃を当てられるのが長所。道中には、クラウドでは攻撃が届かない高所に敵が出現することがあり、そうした場面ではバレットが輝きます。

 バレットはアビリティはもちろん魔法もクラウドと別のものを扱え、使用感はまったく異なりました。本作は最大3人パーティで戦えるようなので、ティファやエアリスが加入するとより奥深いバトルが楽しめそうです。

まるで大ボスのような作り込みのガードスコーピオン

 今回の試遊の目玉となるガードスコーピオン戦。そこには、「『FFVII』を最新ハードでリメイクするとこうなる」というメッセージがふんだんに込められていました!

 ガードスコーピオンといえば、『FFVII』で最初に戦うボス。尻尾を上げているときに攻撃すると強力なテイルレーザーで反撃してきますが、それ以外は苦戦することもないチュートリアル的なボスでした。

 しかし、『FFVII リメイク』ではグラフィックもバトルも大幅にパワーアップ。敵のHPを減らしていくと段階的にフェーズ移行が発生するという、濃密なバトルに生まれ変わっています。

 特に驚いたのが、最初のフェーズ移行で発生するバリア形態。全身にバリアを展開し、まともにダメージを与えられなくなってしまうので、けっこう焦りました。

 フェーズ移行時にクラウドが言う「この防御システムは初めてだ」というセリフは、原作ユーザーの心を代弁しているかのようです。

 そこからさらにHPを減らしていくと、おなじみのテイルレーザー形態、そして自己修復形態へと移行していきます。フェーズ移行時にはカットシーンも入り、最後の自己修復形態に入ったときはまるで大ボスのようなクライマックス感が押し寄せました。

  • ▲HPを減らすとバリア形態に。なんとかして敵のバリアを解除する必要があります。

 さらにHPを減らすとテイルレーザー形態に移行。オリジナル版とは違う対処法に注目ですそして。そして最後は自己修復形態へ。回復される前に決着をつけなくては!

 ちなみに、ザコ戦と違ってガードスコーピオン戦では“バースト”システムが重要となります。

 これは、敵にダメージを蓄積させることでバースト状態(一定時間行動不能&与えられるダメージアップ)にできるシステムで、イメージとしては『FFXIII』の“チェーン&ブレイク”に近いですね。

 ガードスコーピオンに弱点の“サンダー”を撃つと態勢を崩すことができ、その間に攻撃するとバースト状態にしやすくなるといった攻略法もあり、オリジナル版の敵の特徴がうまくアレンジされていました。

ほかのボス戦にも期待が高まる!

 今回の試遊で一番インパクトが大きかったのはやはりガードスコーピオンで、最初のボスがあれほどのクオリティなら、その後のエアバスターやアプスやレノとの戦いにも期待が高まります。

 気づけば発売まであと半年を切っているので、今一度オリジナル版をプレイして来年3月までテンションを上げておきたいですね。

  • ▲試遊を通じて、個人的にバレットの魅力がアップ。やかましさが良い味を出してます(笑)。

※画面は開発中のものです。試遊版は製品版とは仕様が異なります。
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CHARACTER DESIGN: TETSUYA NOMURA/ROBERTO FERRARI
LOGO ILLUSTRATION:(C)1997 YOSHITAKA AMANO

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FINAL FANTASY VII REMAKE(ファイナルファンタジーVII リメイク)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 発売日: 2020年4月10日
  • 希望小売価格: 8,980円+税

FINAL FANTASY VII REMAKE(ファイナルファンタジーVII リメイク)(ダウンロード版)

  • メーカー: スクウェア・エニックス
  • 対応機種: PS4
  • ジャンル: RPG
  • 配信日: 2020年4月10日
  • 価格: 8,980円+税

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