2001年9月13日（木）
ゲームキューブに独占供給！宮本茂氏も登場した『バイオハザード』発表会レポート
本日9月13日、都内で「バイオハザード戦略発表会」と題したマスコミ向けの発表会が行われ、今後カプコンが『バイオハザード』シリーズをゲームキューブのみに独占供給していくことが明らかにされた。まず2002年3月22日にゲームキューブ版『バイオハザード1』を発売。その後、『バイオ0』、『2』、『3』、『コードベロニカ』、『バイオハザード4』まで、順次リリースされることが決定している。
発表会の壇上に立ったカプコンの三上真司氏は、「ゲームキューブということでみなさん驚かれたかと思いますが、今後はひとつのハードを買えば、『バイオ』はぜんぶ楽しめるというすっきりした形にしたいという強い思いがあって、今回ゲームキューブへの独占供給という形をとらせていただきました」と発表。ゲームキューブを選んだことに関して、「これからのゲームっていうのは映像だけではなくて、見て面白い、やって面白いっていうバランスの良さがなければいけない。そうでないとゲームというメディア自体が危なくなるんじゃないかと思っています。映像主体のゲームが多い中、任天堂さんがこれまで育んできた"ゲームとしての面白さ"をゲームキューブの『バイオ』で表現したいと思っています」と語った。
現在制作中の『バイオハザード1』については、「5年ぶりにディレクターをやることになりました。こだわっているのは“生感”、あとはオーバークオリティを心掛けています。要はユーザーさんが6,800円のお金を出して買ってくれたら、それ以上の満足を必ず残せるように、スタッフ一人一人が職人としての仕事をしていきたいということです」と自信を見せた。
続いて、ステージ上にはゲストとして、なんと任天堂の宮本茂氏が登場！ 「どういうわけかここに立っています(笑)」と笑顔を見せつつ、「ぼくはほかのゲームの発表会とかほとんど出ないんですが、実は5,6年前に『バイオハザード』がはじめてお披露目されたときに同席してまして、そのときに"これは売れる！"と思ったんです」とコメント。「三上さんの職人的なこだわり、クラフトマン（町工場）のようにモノをつくるという姿勢が好きで、三上さんのゲームにはずっと注目していました。ゲームというのはさわって遊ぶメディアなのに、最近は豪華な絵とか大きなものを作ることにエネルギーがかかってしまって、その代わりにおろそかになっていくものがある。ディレクター自身がさわってみて、なんか手触りが違うなと思っても、すぐには直せないという問題が出てきてしまう。手作りのゲーム作りがしにくい状況があって、ゲームキューブっていうのはそこに注目したハードなんです。豪華なものは作らなきゃいけないけど、それが簡単にできるようにしよう。ディレクターの手触りを大事にしようという気持ちが三上さんと我々の共通した思いです」と語った。
今回の独占供給に関しては、「マルチプラットホームもいいんですが、他機種への移植やリメイクというのは、クリエイターがコピー的な作業をすることになる。ビジネス的にはともかく、作り手にとってはあまりよくない傾向だと思います。今回、三上さんに『バイオ』を任天堂で作りたいと言ってもらって、我々はそれを全力で支援しているところです。ひとつの新しいクラフトマングループが参加してくれることを歓迎します」と全面的に歓迎する姿勢を見せた。
今回の発表は、PSやDCのユーザーにとっては少々複雑な心境かもしれないが、三上氏は「ハードスペックをフルに使って最高のものを出していきたい」とコメント。すべてのファンは『バイオハザード』が新たなステージに立ったことに素直な期待を寄せたいところだ。
『マリオ』と『バイオ』の生みの親どうしがガッチリ握手。クリエイターとして共感しあうところがあるとのことだ。
マスコミ関係者でごったがえす会場。期待の目が壇上の三上氏に注がれる。
プロデューサーではなくディレクターとして制作に携わる三上氏。『バイオ4』の発売日は残念ながら未定とのこと。
宮本氏も駆けつけ「任天堂は楽しい遊びを作りたい。最先端の技術を見せたいわけじゃないんです」と語った。
ロゴも一新。すべて小文字になったこのロゴがゲームキューブ版の顔になる。
初公開されたゲームキューブ版『バイオハザード1』の画面。クオリティの高さには脱帽。
「光と影の表現に特にこだわりました」と三上氏。背景には動画が使われており、ダイナミックに動く。
「バイオといえばゾンビ。今回はかなりこだわってできるだけ生っぽく、気色悪くしてあります」（三上氏）
(C)CAPCOM CO.,LTD.
■メーカー：カプコン
■ジャンル：AVG
■対応機種：GC
■発売日：2002年3月22日
■価格：未定
発表会の壇上に立ったカプコンの三上真司氏は、「ゲームキューブということでみなさん驚かれたかと思いますが、今後はひとつのハードを買えば、『バイオ』はぜんぶ楽しめるというすっきりした形にしたいという強い思いがあって、今回ゲームキューブへの独占供給という形をとらせていただきました」と発表。ゲームキューブを選んだことに関して、「これからのゲームっていうのは映像だけではなくて、見て面白い、やって面白いっていうバランスの良さがなければいけない。そうでないとゲームというメディア自体が危なくなるんじゃないかと思っています。映像主体のゲームが多い中、任天堂さんがこれまで育んできた"ゲームとしての面白さ"をゲームキューブの『バイオ』で表現したいと思っています」と語った。
現在制作中の『バイオハザード1』については、「5年ぶりにディレクターをやることになりました。こだわっているのは“生感”、あとはオーバークオリティを心掛けています。要はユーザーさんが6,800円のお金を出して買ってくれたら、それ以上の満足を必ず残せるように、スタッフ一人一人が職人としての仕事をしていきたいということです」と自信を見せた。
続いて、ステージ上にはゲストとして、なんと任天堂の宮本茂氏が登場！ 「どういうわけかここに立っています(笑)」と笑顔を見せつつ、「ぼくはほかのゲームの発表会とかほとんど出ないんですが、実は5,6年前に『バイオハザード』がはじめてお披露目されたときに同席してまして、そのときに"これは売れる！"と思ったんです」とコメント。「三上さんの職人的なこだわり、クラフトマン（町工場）のようにモノをつくるという姿勢が好きで、三上さんのゲームにはずっと注目していました。ゲームというのはさわって遊ぶメディアなのに、最近は豪華な絵とか大きなものを作ることにエネルギーがかかってしまって、その代わりにおろそかになっていくものがある。ディレクター自身がさわってみて、なんか手触りが違うなと思っても、すぐには直せないという問題が出てきてしまう。手作りのゲーム作りがしにくい状況があって、ゲームキューブっていうのはそこに注目したハードなんです。豪華なものは作らなきゃいけないけど、それが簡単にできるようにしよう。ディレクターの手触りを大事にしようという気持ちが三上さんと我々の共通した思いです」と語った。
今回の独占供給に関しては、「マルチプラットホームもいいんですが、他機種への移植やリメイクというのは、クリエイターがコピー的な作業をすることになる。ビジネス的にはともかく、作り手にとってはあまりよくない傾向だと思います。今回、三上さんに『バイオ』を任天堂で作りたいと言ってもらって、我々はそれを全力で支援しているところです。ひとつの新しいクラフトマングループが参加してくれることを歓迎します」と全面的に歓迎する姿勢を見せた。
今回の発表は、PSやDCのユーザーにとっては少々複雑な心境かもしれないが、三上氏は「ハードスペックをフルに使って最高のものを出していきたい」とコメント。すべてのファンは『バイオハザード』が新たなステージに立ったことに素直な期待を寄せたいところだ。
『マリオ』と『バイオ』の生みの親どうしがガッチリ握手。クリエイターとして共感しあうところがあるとのことだ。
マスコミ関係者でごったがえす会場。期待の目が壇上の三上氏に注がれる。
プロデューサーではなくディレクターとして制作に携わる三上氏。『バイオ4』の発売日は残念ながら未定とのこと。
宮本氏も駆けつけ「任天堂は楽しい遊びを作りたい。最先端の技術を見せたいわけじゃないんです」と語った。
ロゴも一新。すべて小文字になったこのロゴがゲームキューブ版の顔になる。
初公開されたゲームキューブ版『バイオハザード1』の画面。クオリティの高さには脱帽。
「光と影の表現に特にこだわりました」と三上氏。背景には動画が使われており、ダイナミックに動く。
「バイオといえばゾンビ。今回はかなりこだわってできるだけ生っぽく、気色悪くしてあります」（三上氏）
(C)CAPCOM CO.,LTD.
データ
▼『バイオハザード』■メーカー：カプコン
■ジャンル：AVG
■対応機種：GC
■発売日：2002年3月22日
■価格：未定
■関連サイト
・『バイオハザード』公式サイト
・カプコン ニュースリリース（動画あり）