E3開催前日、SCEがプレスカンファレンスを開催ハード戦争はもう終わった!?
本日21日(日本時間5月22日)、ロサンゼルス「LAセンタースタジオ」にて、SCEはプレスカンファレンスを開催、数々の新作ソフトと、PS2のオンライン構想の詳細を明らかにした。
まずはSCEAプレジデント&COOの平井一夫氏が壇上に立ち、米国におけるPS陣営の現状と、今年の展望について語った。5月14日に発表された米国でのPS2本体値下げ(299ドルから199ドルに)について改めて語ったほか、ゲームキューブ、Xboxとの比較を随所に織り交ぜ、「The Console War is over!(ハード戦争は終わっている)」といった強気の発言も飛び出し、会場を大いに沸かせていた。
次に、年内に米国で発売が予定されているソフトラインナップを次々と発表。残念ながらこの場ではタイトルのみの発表だったが(明日からのE3ブースレポートに乞うご期待)、そのうち『RATCHET & CLANK』と『The Getaway』(ともにSCEA発売)については映像を交えながらの紹介。『RATCHET & CLANK』は、あの『スパイロ ザ ドラゴン』シリーズを制作したInsomniac Gamesが手がける、3Dアクションアドベンチャー(11月発売予定)。剣やバズーカ、はたまた掃除機(?)などのウェポンを使った、多彩なアクションが楽しめるゲームとなる。また『The Getaway』は、SCEEが放つロンドンが舞台の3Dレース&アクションゲーム。プレイヤーは、超リアルに再現された街中をクルマで爆走したり、屋内で銃撃戦を繰り広げたりすることになるのだが、キャラクターや舞台がとにかくリアルなので、今までにない恐怖を体験できるゲームになりそうだ。
最後に、PS2でのネットワークサービス「PlayStation 2 Online」を発表。これは、AOLをはじめとしたISP経由により、オンラインゲームやゲームのダウンロードなどが可能になる、というもの。同時発売のオンライン対応ゲームとして、『SOCOM:U.S.Navy SEALs』『ATV:Offroad Fury2』『SEGA Sports NBA 2K3』など計12タイトルが予定されているという。なお、ネットワークアダプター(イーサネット&モデムユニット/スタートアップディスク同梱)を8月27日に39.99ドルで発売するとのこと。
【E3特派員N談】PS2の勢いは米国でも止まることを知らない――今回のカンファレンスに参加した誰もが、そう感じたのではないだろうか。何よりも「The Console War is over」という過激な言葉が、強烈に印象に残ったカンファレンスだった。
このプレスカンファレンスは、午前8時30分から開始された。早朝だけあって朝食抜きで参加する人々が多いことを見込んだのか、会場前ではビュッフェが設けられていた。取材班もご多分にもれず朝食を抜いてきたため、ご馳走になった。おいしかった。
SCEAプレジデント&COOの平井一夫氏は、「KAZ HIRAI」として会場に紹介された。
SCEAイチオシのソフト『RATCHET & CLANK』。登場するウェポンは実に多数。ウェポンを付け替えることで多彩なアクションが楽しめる!
ロンドンを舞台にした、カーチェイスあり、銃撃戦ありのアクションゲーム『The Getaway』。今回のカンファレンスで発表されたタイトルの中で、取材班に一番ウケが良かったゲームだ。日本でも発売して欲しい!
「PlayStation Online」のデモとして、会場では実際に『SOCOM:U.S.Navy SEALs』の同時8人プレイが行われた。
『SOCOM:U.S.Navy SEALs』は多人数対戦型アクションアドベンチャー。最大16人が敵対する2チームに別れ、同時対戦することができる。また、「the SOCOM USB Headset」(59.99ドルで発売)を使用すれば、オンラインで音声コミュニケーションが可能。
エレクトロニック・アーツの『Madden NFL Football 2003』も、「PlayStation Online」のデモとして実際に対戦プレイが行われた。ミネソタ・バイキングスのQB、Daunte Culpepper選手が実際にコントローラを握り、華麗なプレイを披露。(写真右はエレクトロニック・アーツのプレジデント&COOのJOHN RICCITIELLO氏)
先日、日本で開催された「PlayStation Meeting 2002」にて、『バイオハザード オンライン』の発表があったが、映像はほとんど公開されていなかった。しかし今回、『RESIDENT EVIL ONLINE』というタイトルで、映像が公開された!
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