News

2003年4月18日(金)

カプコン、2003年度業績を下方修正。有力ソフトの販売本数が当初計画を大幅ダウン

 カプコンは本日4月18日、2003年度通期連結業績を従来予想の純損失127億円から195億円の赤字に下方修正した。連結売上高は従来予想の705億円から619億円(前期比1.3%減)に、経常利益は101億円から67億円(同23%減)となる見通し。

 今回の下方修正は、PS2用ソフト『クロックタワー3』『ブレス オブ ファイア V ドラゴンクォーター』など有力タイトルの販売本数が計画より大幅に下回ったことが原因。GC用ソフト『バイオハザードO』とPS2用ソフト『デビル メイ クライ2』は100万本以上を売り上げたものの、こちらも当初の販売計画を下回る結果となってしまっている。

 カプコンは、開発中の売り上げ見込みの薄い一部のゲームソフトを開発中止にし、この開発中止損を約50億円の特別損失として計上。同社はこの赤字拡大を重く受け止め、社内整備を最優先する考えを持って開発体制を大きく見直し、今後はユーザーのニーズに合わないと判断したソフトは即座に開発中止にする方針だ。

 ゲーム業界ではここ最近、大手ゲームメーカーの合併などといった業界再編の動きが多々見受けられるが、今後はカプコンも何らかのアクションを起こすことも考えられる。良作ソフトを次々と発売し、幅広い層のゲームファンに高い支持を受けるカプコンだけに、今後のカプコンの動向を注意深く見守っていきたい。


■関連サイト
カプコン