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2003年8月24日(日)

あなたの質問に『RO』運営陣が答えます!「ROサミット」は大盛況!

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントは8月23日、渋谷にて『ラグナロクオンライン』(以下、『RO』)ユーザーと運営陣の会合「ラグナロクオンラインサミット」を開催した。

 このサミットには、参加希望者の中から抽選で選ばれた70名のユーザー、ガンホーのCOO森下一喜氏、テクニカルディレクター堀誠一氏、マーケティング部ゼネラルマネージャーの北村佳紀氏らが出席。これまでの『RO』の展開の総括や、ユーザーからその場で寄せられた質問の解答が行われた。

 まずはじめに、堀氏より『RO』について、Web上の掲示板などで批判が目立つが、これらについて実際の運営状態はどうなのか、という点について説明がなされた。

 ガンホーでは、過去1年にわたって『RO』の運営を行ってきたが、この間にいくつかの大きな失敗があった。具体的には、不安定なサーバー、βテスト中に十分な説明がなく、グラヴィティからガンホーへと運営の交代が行われたこと、アカウント停止のミス、大手ITセキュリティ情報サイト「Net Security」が調査したインシデント事後対応のワーストに選ばれるという4点が挙げられる。これらについて、堀氏はこの場で再度謝罪するとともに、グラヴィティとの連携強化、Webヘルプデスクの設置など、サービスの向上を行い対策を進めていると説明した。

 続いて行われた、ユーザーの質問タイムは約1時間もの時間が取られ、ゲーム内外に関してさまざまな質問がユーザーから飛び出した。現役『RO』プレイヤーにとっては注目の内容ばかりなので、以下で紹介しよう。

Q:武器研究スキルによって、精錬の成功率が変わるのか?
A:グラヴィティからの正式なコメントが出ておらず、確認できません。

Q:女性ということで、電話番号を聞かれるなどのナンパ行為をされたが、対処してもらえないのか?
A:まずは、相手にナンパ行為をやめてくれるように伝える。それでも繰り返しナンパされる場合は、Webヘルプデスクよりノーマナー行為として報告していただければ、対処する。

Q:バージョンアップの詳細や、緊急メンテナンスの告知漏れがあるが、より詳しい発表はできないのか。
A:追加されたNPCなどを探してもらうために、告知を行わない場合がある。また、不正ユーザーに対する対策として、通常のゲームプレイに関わらないバージョンアップは告知を行わない。確かに、一部告知漏れがあり、これらは今後発表していくようにするが、告知できない変更点があることも理解してほしい。
 また、サーバーダウンについては、エリアダウンが発生した場合は、ゲームマスタールームにアラートが流れるようにしており、短時間で復帰するため、告知は行っていません。

Q:コモドパッチが配信された日に、ケイオスサーバーで新エリアに入れなかった理由は?
A:『RO』では15台のサーバーが使用されているが、一部のサーバーにパッチが当たっておらず、問題が発生した。テストサーバーでのテストは行っているが、一般公開サーバーは、ガンホーのスタッフのみがログインできるシステムがなく、問題が発生していることが把握できなかったことが原因。また、サーバーの設置時期によって固有の問題もあるため、今後対処していく。

Q:サーバーダウン時の料金の返還などはないのか。
A:韓国では従量制課金を行っており、サーバーダウン時は課金を行わないようになっているが、日本では月額課金システムを使用して全体のコストを落とすことで、メンテナンスの時間が含まれることを了承してもらうようになっている。

Q:以前の失敗に対する批判ばかりが多く実情がつかめない。ユーザー間では「ガンホーだから仕方ない」という見方もあるが、ガンホー側ではどう思っているのか。
A:ガンホーでもWebをチェックしており、さまざまな悪評が流れていることは把握している。一時期はスタッフ不足で、ユーザーの声に対処することができない時期があったことは、申し訳ないと思っている。
 また、バグが発生した場合もグラヴィティから情報が公開されないという事情があり、ガンホーとしても手を打つことができなかった。これについては、グラヴィティと話し合いを行い、解決を図っている。韓国と日本では事情が異なっており、例えばBotは韓国ではほとんど利用者がおらず、対策がとられてこなかった。
 ユーザーに対しての説明も、こういったサミットを開催するなどして、信用を取り戻していきたいと思う。

Q:Botが多いが、Botと思われるキャラクターを発見した場合はどうすればいいのか。
A:名前がわかるスクリーンショットを添付して、Webヘルプデスクから送ってもらいたい。ガンホーでは、送られてきたキャラクターの名前を集計しており、疑わしいキャラクターから優先的に調査している。

Q:公式ガイドブックについて、大型バージョンアップ直前に発売するのはタイミングが悪いと思うがどうか。
A:編集作業の時間の関係上、アップデートとタイムラグがどうしてもできてしまう。なんらかの対策が取れないか、ガンホーでも検討している。また、今後のバージョンアップのスケジュールはグラヴィティより受け取っているが、先行して情報を本に収録すると、実装されなかったり変更されてバージョンアップが行われた場合に、間違った情報が掲載されてしまうため、それはできない。

Q:『RO』グッズは女性キャラクターが多いが、男性キャラクターのグッズは発売されないのか。
A:男性キャラクターのグッズも今後出していきたい。本日は、後ほどレセプションもあるので、そちらでどういったキャラが人気なのか聞かせてください。

Q:「ROサミット」は、今後も定期的に行われるのか。
A:実は、皆様からの反応によって、次をどうしようかなと思っていたのですが、今後も実施していきたいと思っています。大きな会場を借りることができれば、70名に限らず、もっと多くのユーザーの方にきていただくこともできると思う。

Q:サーバーの増強は行われないのか。
A:サーバーの台数を増やすと、ゲームのコアエンジンの不具合によってパフォーマンスが落ちる場合があることがわかっているため、すぐに増強を行う予定はない。実験的に増強してみたいが、特定のサーバーの増強テストをするとそのサーバー利用者から「うちのサーバーは実験台か」と言われてしまう危険性があるため、行えない。ただ、今後サーバープログラムの軽量化と不具合の解消を予定しているので、こちらに期待してほしい。

Q:3次職について、実装予定はあるのか。
A:先日グラヴィティに訪れて2004年までのアップデートスケジュールを聞いてきたが、残念ながら3次職についてはこの場ではお話できない。おそらく、グラヴィティでも3次職について考えているとは思うが、これ以上の情報は出せない。

Q:新2次職の導入は?
A:現在ローカライズ作業を行っており、韓国を訪れてリサーチしながら日本語へ翻訳している最中。9月末導入を考えている。

 質疑応答の後は、立食形式のレセプションが行われ、ユーザー同士で盛り上がったり、運営陣にさらに質問を行うことができた。また、同じサーバーのプレイヤーで集まっての撮影会、クイズなども開催され、和気あいあいとした雰囲気の中、ユーザーは楽しい時間を過ごしたようだ。質問にもあったが、ガンホーでは今後も定期的に、こういった会合の開催を予定しているようなので、『RO』プレイヤーは期待していよう。

抽選で選ばれた70名のユーザーが参加できた「ROサミット」。初心者からコアプレイヤーまで、幅広いユーザー層が集まった。

ユーザーからの質問の大半に解答した堀テクニカルディレクター。厳しい質問に思わず言葉に詰まる場面も。

回答者は堀氏だけでなく、GMやマーケティング担当者も行った。

立食形式が取られたレセプション。こちらにも『RO』運営陣が参加しており、個別に質問に解答していた。

同じサーバーのプレイヤー同士集まって記念撮影。初対面のユーザー同士でも『RO』話で盛り上がっており、OFF会のような雰囲気だった。


■関連サイト
『ラグナロクオンライン』公式サイト