セガの開発会社が10月1日付けで再編。役割を明確にし、商品力の強化を狙う
セガは10月1日、7月30日に発表した開発スタジオの再編を実施した。今回の再編では、ワウ エンターテイメントとオーバーワークス、ヒットメーカーとセガ・ロッソが合併したほか、ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ(以下、UGA)がソニックチームに全営業を譲渡、スマイルビットがアミューズメントヴィジョンに対して、一部の営業権を譲渡した。また、鈴木裕氏が社長となる新会社デジタルレックスが設立された。
この再編の結果、セガの開発スタジオは、セガワウ、セガ・エイエムツー、ヒットメーカー、アミューズメントビジョン、ソニックチーム、スマイルビット、デジタルレックス、ウェーブマスターの8社となる。
また、人事に関しては、被再編会社となったオーバーワークス社長の大場規勝氏はセガワウ、セガ・ロッソ社長の佐々木建仁氏はヒットメーカーの取締役に、それぞれ就任した。なお、UGA社長の水口哲也氏はソニックチーム所属となるが、取締役などの役員職には就任していないとのこと。水口氏は「UGA」公式サイト内の日記にて「新しいチャレンジをしていきたい。詳細については、10月7日に更新されるインターネットラジオ"ラジ@"で明らかにしたい」と語っており、10月7日に何らかの発表が行われる予定だ。
そのほか、再編に伴いスマイルビット代表取締役社長の新井瞬氏が、開発会社間での技術共有を推進する新組織、セガ本社クリエイターセンターに異動となり、後任として『つくろう』シリーズなどを手がける同社取締役制作部長の川越隆幸氏が社長に就任した。スマイルビットは、7月30日の発表通り、『パンツァードラグーン』『ジェットセットラジオ』など、スポーツゲーム以外の開発チームをアミューズメントヴィジョンへと譲渡する一方で、アミューズメントヴィジョンから『バーチャストライカー』シリーズのプロデューサー三船敏氏を迎え、スポーツゲームに特化した開発会社となった。
小口新体制の大きな改革である開発スタジオ再編が完了し、次のステップへと歩みだしたセガ。今後各開発スタジオから、どのようなタイトルが発表されるのか非常に楽しみだ。
スマイルビット新社長の川越隆幸氏は、PS2『J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 3』などをプロデュースしてきた人物だ。
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