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2003年12月5日(金)

ファミコンが築いたテレビゲームの歴史を一挙に展示!「レベルX」レポート

 恵比寿ガーデンプレイス内東京都写真美術館で、ファミコン生誕20周年を記念したテレビゲームの展覧会「レベルX」が開催されている。

 本展覧会では、ファミコンを中心にさまざまなテレビゲームやゲームクリエイターの活動などを紹介。まず受付前には、PS2、GC、Xboxといった現在の主流ゲームハード機の試遊台が設置されており、最新ソフトの体験スペースとなっている。そして受付を通り、入場して最初に目に付くのは、大型スクリーンに表示された『ゼビウス』の画面。こちらは、ナムコの往年の名作を大画面でプレイできるコーナーで、今後は期間ごとに『スターラスター』、『ラリーX』、『バベルの塔』などが登場する予定だ。加えて、同スペース内には、宮本茂氏や小島秀夫氏、堀井雄二氏といった著名なゲームクリエイターたちの履歴書とともにゲーム開発の初期設定資料なども展示。クリエイターたちが名作を生み出した経緯を垣間見ることができる、興味深い展示スペースとなっている。

 続いて、メインとなる会場内にはファミコンをはじめ、セガの家庭用ゲーム機初参入となるSG-1000、メガドライブ、PCエンジンといった歴代ゲーム機および周辺機器と、これまでに発売されたファミコン用ソフト約1,200タイトルを一挙に展示。こちらではファミコン用ソフトの試遊も可能となっており、『ドンキーコング』や『クルクルランド』、『ドラゴンクエスト』といった懐かしのタイトルをプレイすることができる。なお、プレイできるファミコン用ソフトは定期的に入れ替えをするとのことなので、できるだけ多くのタイトルを体験したいという人は何度も足を運んでみるといいだろう。
 その他、宮本氏、小島氏、堀井氏、糸井重里氏、田尻智氏、杉森建氏、中村光一氏、中裕司氏がそれぞれ自身のデビュー作品について語るインタビュー、任天堂秘蔵のフライヤー展示など、ファミコンが築いたテレビゲームの歴史がぎっしりと凝縮された内容となっている。

 この展覧会の開催は2004年2月8日まで。ファミコンに夢中になった人だけでなく、世代を問わず楽しめるので、ゲームファンは休日や冬休みなどを利用してぜひ遊びに行ってみよう。



「レベルX」は、恵比寿ガーデンプレイス・東京都写真美術館で開催中。平日の昼間という時間帯にも関わらず、会場内には多数のゲームファンが訪れていた。

入場してまず目にとまるのは、『ゼビウス』が映し出された大型スクリーン。来場者が当時を思い出して次々とプレイしていた。

クリエイターたちの履歴書展示コーナーでは、ゲームの開発資料なども公開。こちらは宮本氏が手がけた『ドンキーコング』の登場キャラクターであるマリオ、ドンキーコングのグラフィック設定画。



メイン会場では、ファミコン用ソフト約1,200本を周辺機器や歴代ハードとともに展示。往年のゲームファンにとって、当時を思い出さずにはいられないコーナーだ。



PS2やPCエンジンなど、これまでに発売された約60種類の主要ゲーム機も展示されていた。上はセガの家庭用ゲーム機初参入ハードとなったSG-1000。


データ

■「レベルX」 開催概要
【開催期間】2003年12月4日~2004年2月8日 10:00~18:00(木・金曜は20:00まで)
※年始は2004年1月2日より開館。1月2日~1月4日は11:00~18:00
【開催場所】恵比寿ガーデンプレイス・東京写真美術館 地下1階映像展示室
【入場料】一般250円/学生200円/中高生、65歳以上120円
【休館日】毎週月曜日 ※ただし1月12日(月曜)は開館、1月13日(火曜)は休館となります。

■関連サイト
「レベルX」詳細ページ
東京都写真美術館