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2003年9月5日(金)

【CEDEC】デジタル版が稼動間近の『Catan』について、カプコン・中里氏が語る!

 明治大学 リバティタワーで行われている「CEDEC」にて、16:30~18:00にカプコン第6開発部 部長の中里英一郎氏によるセッション「『Catan』における複合メディア戦略」が行われた。

 セッションでは、まずプロモーションビデオの映像とともに、中里氏が『Catan』のルールや特徴を紹介。全世界で1000万セット以上も販売され、ボードゲーム市場の火付け役となったこの商品に絶対的な自信があり、日本国内で積極的にプロモーションを展開していると語った。そして、『Catan』にはまってしまう魅力として、環境の変化を予測する「戦略性」、トップの独走を止めるために他のプレイヤーが結託したり、利益を得るために交渉をするといった「社会性」、初心者でも勝つチャンスがある「ギャンブル性」という3つの特徴を説明。ちなみにこれらの要素は、優秀なプロデューサーに必要な要素と一致することから、「『Catan』が強い人はプロデューサー向きだと思う」と話していた。

 続いて、中里氏は、カプコンがこれまでに行ってきた『Catan』普及の取り組みについて、日本国内で『Catan』を供給する際に、ユーザーが先入観にとらわれないように、新しいジャンルとして「ブレインスポーツ」という言葉を提案したと述べた。また、ギャンブル性の高いビデオゲームに比べ、ボードゲームは浸透すれば一定の販売数が見込めることから、本商品を一般的な遊びとして定着させることと、アナログ版とデジタル版といった新旧のプラットフォームで相乗効果を図ることなどを普及のポイントとして挙げている。
 なお、セッションの中では、『Catan』の普及にあたり、クリアしなければならない課題として、「ルールを広める」、「4人集まらなければプレイできない」、「遊びつづける動機がない」ことなども提示。これらについては、まず、ルールを知らない人でも『Catan』で遊べるようなティーチングイベントをプレスや著名人を巻き込んで多数展開した他、“Catanフラウ”と呼ばれる女性インストラクターを用意したり、ボードゲームとしては珍しい書き込み式の体験版配布などを行ったと答えた。
 そして、これから本格的に展開を開始するPS2用、PC用といったデジタル版『Catan』で、オンライン対戦や1人プレイが可能になることから、その他の課題はクリアできるとしている。なお、中里氏によると、デジタル版『Catan』では、携帯コンテンツ並のプレイ料金を検討しており、誰でも気軽に遊べるように「ハードルをできるだけ低く設定したい」とのことだ。

 最後に、「ひと昔前の大学生は、みんな麻雀をやっていた。現在は麻雀人口が減っているということなので、余暇の一般的な遊びとして、まず大学生から『Catan』を普及させていきたい。子供の中で流行ったものを大人の世界へ持ってくるのは大変だが、大人に浸透したものを子供や家庭に持ち込むことは難しくない」と語った中里氏。今のところ、『Catan』のターゲットを大学生という層にしぼり、プレイヤー人口を増やすことでビジネスの基盤を作っていきたいとしている。

中里氏のセッションでは、『Catan』について、これまでに行ったプロモーションや今後の展開などが中心に語られた。

冒頭で、「『Catan』をプレイしたことがある人はどのくらいいますか?」と中里氏が出席者に聞いたところ、ほぼ半数が手を上げていた。

松竹のお笑い芸人「アメリカザリガニ」が、『Catan』のルールを説明しているプロモ映像を場内で公開。関西の方では、現在、吉本興業の若手芸人を中心に『Catan』ブームが巻き起こっているとのことだ。

今月より定員制でオープンβテストが開始されるPS2版も映像で紹介。「カタンマネー」というゲーム内通貨を賭けて対戦を行い、マネーを貯めるとアバターアイテムなどがダウンロード可能となる。


■関連サイト
CEDEC
『Catan』公式サイト
カプコン


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