戦国時代の日本をイメージした要素が満載!『ウルティマオンライン』新拡張セット
エレクロトニック・アーツは本日3月5日、MMORPG『ウルティマ オンライン(UO)』の最新拡張版に関するプレスカンファレンスを開催した。
本日のカンファレンスにはテレビ会議システムを使い米Origin Systems,Incの『UO』ライブ開発チームプロデューサーのSunSword氏(アンソニー・カストロ氏)が出席。拡張版に関するコンセプトの説明などが行われた。
SunSword氏によると、今回の拡張版は戦国時代の日本を題材に制作されており、日本をテーマにした新マップ、新アイテム、モンスターの追加や、新職業「サムライ」と「ニンジャ」の導入、「ハウスカスタマイズ」用の和風タイルなどが導入されるとのこと。その他、PvP(対人戦)についての変更や、新規追加要素について2Dクライアント用グラフィックを描き起こすことが予定されている。現時点では構想段階に近く、具体的な話は少なかったが、以下で注目の要素に関する説明を掲載しよう。
■侍/忍者
新たに登場する職業「サムライ」と「ニンジャ」は、それぞれ新たに追加されるスキル「ブシドー」と「忍術」によって特長付けられている。「サムライ」はファイター寄りの職業、「ニンジャ」はメイジ寄りの職業になるようだ。また、「サムライ」は「ブシドー」スキルによって称号が足軽(Footsoldier)から将軍まで変化することが検討されている。
ちなみにSunSword氏によれば、アメリカでは「サムライ」はNoble Warrior(高貴な戦士)であり、Honor(名誉)を重んじるというイメージがあるとのこと。また、「ニンジャ」は不思議な力を持つアサシンというイメージが一般的だという。どちらもハリウッドで作られたアクション映画を思い浮かべれば、両者が米国でどのようにとらえられているのかわかるだろう。
なお、今回『UO』に登場する「サムライ」と「ニンジャ」については、EA Japanと協議してデザインを考えており、EA Japan側としては極力現実に存在した侍と忍者のイメージを伝えているという。ゲーム内では、現実に存在した侍と忍者に100%沿ったものではなく、多少誇張表現されたものになりそうだ。
それぞれのスキルの内容については、「サムライ」は専用武器の装備や二刀流、さらに集中力を高めるような能力を持つことが検討されている。一方「ニンジャ」は一風代わった魔法のようなものを駆使し、カエルを呼び出して乗れるような忍術のアイデアが披露された。
■新ハウスカスタマイズ用パーツ
プレイヤーが所有する家のデザインを変更するハウスカスタマイズ用パーツに、新たに和風テイストなものが追加される。追加されるパーツは床タイルはもちろんのこと、障子や襖といった紙製のデコレーションなど。
加えて、斜めの屋根の導入も検討されており、日本的な城の構築も可能になる予定。もちろん、ハウスタイプ自体も新規のものが用意される。
■PvP
現在『UO』には、PKをはじめ派閥、ギルドウォーなどさまざまなPvP要素が混在しているが、これが統合されるとのこと。さらに、PvPを行う目的についても、何らかの設定を検討中であることが明かされた。といっても、派閥などのシステムをすべて消滅させるということではなく、これらの要素の受け皿となる大枠が設定され、それらの中の1要素として各種PvPシステムを用意することを検討している。新PvPシステムについては不明な点が多く、詳細は続報を待つことになる。
また、『UO』全体のロードマップとして、将来的にフェルッカとトランメルを統合する計画があることが明らかにされた。そして今回の拡張版は、そういった『UO』の流れの中の1つの布石でもあるとのこと。
ちなみにSunSword氏は、『UO』における最大の歴史的転換である『UO:ルネッサンス』の導入と、トランメル創出を主導した人物。そのSunSword氏が両世界の統合を口にしたことは、古くからの『UO』プレイヤーにとっては感慨深いものがあるだろう。
なお、この新拡張版と今後の『UO』の展開についてSunSword氏にインタビューを行った。新職業やPvPシステムを中心に『UO』プレイヤーの気になる点をぶつけてみたので、そちらもあわせてチェックしてみてもらいたい。
今回のカンファレンスは、EAのテレビ会議システムを使用して行われた。外資系ソフトメーカーならではの環境だ。
データ
▼『ウルティマ オンライン最新拡張版』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■発売日:2004年秋~冬
■価格:未定
■関連サイト
・『ウルティマ オンライン』公式サイト