News

2004年4月16日(金)

パフォーマンスは従来の約2倍!NVIDIAが最新グラフィックチップを発表

 PCなどのグラフィックチップで大きなシェアを誇るNVIDIAが、最新GPU(グラフィック・プロセッシング・ユニット)である「GeForce 6」シリーズを発表した。

 このGPUは、従来のものと比べて3D描画性能のパフォーマンスが約2倍となり、大幅な処理速度の高速化を実現した他、高画質なビデオ再生の機能もワンチップに納めるなど、様々な新技術が盛り込まれている。また、「DirectX9 Shader Model 3.0」に完全対応、開発者に対しハード性能に制限されないプログラマビリティを提供するという。

 特に速度の面では、16パイプ・スーパースカラというアーキテクチャを採用、これまで4~8だったパイプライン(データの通り道)を16に増やした他、現在世界最速と言われるGDDR3メモリを搭載。これまでのものを大幅に上回る転送速度を実現している。

 発表にともなって行われた説明会では、NCジャパン、エレクトロニック・アーツの2社がハイエンドモデルである「GeForce6800 Ultra」を使用し、代表タイトルをデモンストレーション。両社とも「よりきれいな画面で遊べるようになった」、「物の質感が非常によく表現されるようになった」と、このグラフィックチップのパフォーマンスに感心している様子だった。

 なお、モデルは下記の3種類提供される予定となっている。
・「GeForce 6800 Ultra」
(16パイプ DDR3 512MB モデル)
・「GeForce 6800 Ultra」
(16パイプ DDR3 256MB モデル)
・「GeForce 6800」
(8パイプ DDR1 128MB モデル)

 製品版は5月中旬ごろから発売される予定で、価格帯は「GeForce FX」が最初に発売されたころとほぼ同等とのことだ。

 PCゲームの可能性も大きく広げるであろう「GeForce 6」シリーズ。今後、このチップの機能をどのように駆使したゲームが私たちの前に現れるのか、期待を込めて注目していきたいところだ。

これが新GPU「GeForce 6800 Ultra」。3D処理機能の他に、高画質ビデオ機能もこのチップに納められているため、省スペース化も実現している。

ボード化されるとこのような感じになる。「FX」と比べると、ややパーツが少なくなった印象だ。





説明会の会場には、各グラフィックボードメーカーがサンプル品を展示。早いメーカーだと5月中旬から、3つのモデルを発売していくとのこと。


■関連サイト
NVIDIA