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2004年5月10日(月)

アトラスが2004年3月期の連結決算を発表。家庭用ゲーム事業の建て直しを図る

 アトラスは本日5月10日、2003年度の連結決算(2003年4月1日~2004年3月31日)を発表した。今期の売上高は171億6,000万円(前年比5.3%増)、経常利益は4億9,700万円(前年比0.3%増)だが、家庭用ゲーム関連事業の再構築にともなう特別損失6億6,000万円が発生し、純利益は3,700万円(前年比85.4%減)となっている。

 家庭用ゲーム関連事業の業績は、売上高が49億6,800万円(前年比2億5,200万円減)、営業損失が6億1,000万円(前年比3億8,900万円増)。この分野は不採算事業となっているため、開発組織の見直しや予算・在庫管理の徹底、採算の見込めないタイトルを開発中止にするなど、2003年度は事業構造の見直しを行ったとのこと。国内市場においては、『真・女神転生III -NOCTURNE マニアクス』の販売本数が予定を大幅に上回った他、シリーズ最新作『グローランサーIV』が前作を超える販売本数を記録するなど、人気シリーズが健闘したようだ。

 アトラスでは、来期となる2004年度の連結業績(2004年4月1日~2005年3月31日)を売上高212億円、経常利益7億4,000万円、純利益2億5,000万円と予想。「新生アトラス中期3カ年計画(2003年度から2005年度)」を見直しながら、既存事業の収益安定化を確実なものにしていきたいとしている。中でも家庭用ゲーム関連事業の早期建て直しを図るとともに、新規事業であるパチンコ・パチスロ機などの「遊技機関連事業」を積極的に推し進めていく。また、家庭用ゲーム部門建て直し対策として、「『メガテン』シリーズを中心とする収益性の高いオリジナルタイトルの開発」、「『デュエル・マスターズ』といったタカラの有力コンテンツのソフトの開発」、「モバイルコンテンツの配信、PC用オンラインゲーム市場の本格的な参入」などを挙げている。


■関連サイト
アトラス 2004年3月期決算短信(連結・単体) ニュースリリース(pdf)
アトラス