2004年5月13日（木）
「フォトモード」など新事実続々！山内一典プロデューサーが語る『GT4』発表会
本日「E3 2004」の会場において、PS2ソフト『グランツーリスモ4』の新要素に関する発表会が行われた。発表会ではプロデューサーの山内一典氏（ポリフォニー・デジタル プレジデント）のプレゼンテーションが中心に行われ、最新バージョンの試遊台も用意。新たな事実が多数判明したので、以下にお伝えしていこう。
まず特筆すべきは、新モードとして追加される「フォトモード」の存在。これは、コース上に自由にクルマを配置し、リプレイ中の写真を撮ることができるというモードで、ゲーム中に登場する500台以上のクルマを撮影することが可能。また、写真が趣味という山内氏の意向を反映し、レンズの選択や被写界深度の設定、モーションブラーなど、多彩な写真表現を実現。撮影した写真は1280×960ピクセルの高解像度で保存され、実写さながらのクオリティでプリントアウトすることもできる。さらに、保存したデータは「インテリジェント・スライドショー」と呼ばれるシステムによって鑑賞することができるが、これは「プレイヤーが乗っているクルマはどれか」などといった要素をコンピュータが自動的に把握し、もっとも理想的なアングルやズームを計算してくれるシステムとのことだ。
この新モードについて山内氏は「単なるオプションに見えるかもしれないが、これは『GT』を二分するような大きな新要素」と発言。「このフォトモードの追加によって、リアルドライビングを追求するハードコアなユーザーと、クルマをホビーとして楽しむユーザーの双方の路線に応えることができるようになる。この2つの要素をバランスをとって育てていければと思っている」と語ってくれた。
また、そのほかに発表された情報は以下の通りとなっている（発表会での公式発言のほか、電撃オンラインが独自に取材した情報も含む）。
1) 収録車種は80メーカー500台以上。時代的には1886年から2004年までのクルマを収録。今回展示しているE3版では250台以上のクルマを選択することができる。
2) 新たなインターフェイスを採用し、クルマの選択やマネジメントがより効率よくできるようになっている。メーカー別、年代順などのメニューを選択できる。
3) 新コースとして「ニュルブルクリンク」を採用。これは全長20.8kmの過酷なコースで、メーカーがスポーツカー開発のベンチマークとして利用しているコース。このコースを徹底的なこだわりをもって、路面精度誤差15ミリ以内で忠実に再現することによって、実際のクルマのデータと『GT』のデータの比較の精度が上がり、自動車物理シミュレーションの挙動自体が進化した。
4) 人物表現がさらに進化し、群集を完全に立体化。ドライバーの挙動もモーションキャプチャーを使わず、物理計算のみで動かしている。
5) 「クルマ」と「ヒト」と「自然」を忠実にシミュレートすることが『GT4』の目指す方向性。この先にあるのは「ワールドシミュレーション」＝世界をシミュレートすることである。
6) 「グランツーリスモモード」もさらに充実。「ミュージアム」や「クラシックカーショップ」などの要素を盛り込み、イメージとしては「グランツーリスモ・リゾート」的なものを考えている。
なお「PSP」用ソフトとして開発中の『グランツーリスモ4』については、決して携帯用の簡略版ではないとコメント。「いつでもどこでも遊べる『GT4』というのがPSP版のコンセプト。携帯用だからといって機能を削ることはせず、フルスペックの『GT4』をそのまま遊べてなおかつ携帯ならではの機能を入れたものを制作している」と語った。
そして気になるPS2版『GT4』の発売日だが、米国では2004年11月を予定。日本では「秋から年末にかけてのいちばんいい時期に出したい」（山内氏）とのことだ。
最新の映像を見せながらプレゼンテーションを行う山内氏。
「フォトモード」で撮影した画像。撮影方法は初心者でも直感的に把握できる。
写真データは撮影角度や画面効果などの非常に小さいデータとして保存され、PS2上で表示するときにレンダリングされる。このため、撮影した写真データはメモリーカードに保存して持ち歩いたり、ネットワーク経由で送ることが容易となっている。
会場の壁に貼られていた写真。実車の写真かと思ったが、実はすべてフォトモードで撮影されたもの。
「ニュルブルクリンク」のスクリーンショット。あまりに高い再現度を実現したことにより、実際のレースドライバーが『GT4』のコースを走行したところ、タイムが5秒程度しか変わらなかったとのエピソードも。
発表会終了後、電撃オンラインの単独インタビューに答える山内氏。PSP用の『GT4』について「携帯用ソフトであってもいきなり500台、100コースが遊べるというのが僕ららしいんじゃないか」と語ってくれた。
(C)Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved.
All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved.
Any depiction or recreation of real world location,entities,businesses,or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties.
■メーカー：SCE
■対応機種：PS2
■ジャンル：RCG
■発売日：2004年発売予定
■価格：未定
まず特筆すべきは、新モードとして追加される「フォトモード」の存在。これは、コース上に自由にクルマを配置し、リプレイ中の写真を撮ることができるというモードで、ゲーム中に登場する500台以上のクルマを撮影することが可能。また、写真が趣味という山内氏の意向を反映し、レンズの選択や被写界深度の設定、モーションブラーなど、多彩な写真表現を実現。撮影した写真は1280×960ピクセルの高解像度で保存され、実写さながらのクオリティでプリントアウトすることもできる。さらに、保存したデータは「インテリジェント・スライドショー」と呼ばれるシステムによって鑑賞することができるが、これは「プレイヤーが乗っているクルマはどれか」などといった要素をコンピュータが自動的に把握し、もっとも理想的なアングルやズームを計算してくれるシステムとのことだ。
この新モードについて山内氏は「単なるオプションに見えるかもしれないが、これは『GT』を二分するような大きな新要素」と発言。「このフォトモードの追加によって、リアルドライビングを追求するハードコアなユーザーと、クルマをホビーとして楽しむユーザーの双方の路線に応えることができるようになる。この2つの要素をバランスをとって育てていければと思っている」と語ってくれた。
また、そのほかに発表された情報は以下の通りとなっている（発表会での公式発言のほか、電撃オンラインが独自に取材した情報も含む）。
1) 収録車種は80メーカー500台以上。時代的には1886年から2004年までのクルマを収録。今回展示しているE3版では250台以上のクルマを選択することができる。
2) 新たなインターフェイスを採用し、クルマの選択やマネジメントがより効率よくできるようになっている。メーカー別、年代順などのメニューを選択できる。
3) 新コースとして「ニュルブルクリンク」を採用。これは全長20.8kmの過酷なコースで、メーカーがスポーツカー開発のベンチマークとして利用しているコース。このコースを徹底的なこだわりをもって、路面精度誤差15ミリ以内で忠実に再現することによって、実際のクルマのデータと『GT』のデータの比較の精度が上がり、自動車物理シミュレーションの挙動自体が進化した。
4) 人物表現がさらに進化し、群集を完全に立体化。ドライバーの挙動もモーションキャプチャーを使わず、物理計算のみで動かしている。
5) 「クルマ」と「ヒト」と「自然」を忠実にシミュレートすることが『GT4』の目指す方向性。この先にあるのは「ワールドシミュレーション」＝世界をシミュレートすることである。
6) 「グランツーリスモモード」もさらに充実。「ミュージアム」や「クラシックカーショップ」などの要素を盛り込み、イメージとしては「グランツーリスモ・リゾート」的なものを考えている。
なお「PSP」用ソフトとして開発中の『グランツーリスモ4』については、決して携帯用の簡略版ではないとコメント。「いつでもどこでも遊べる『GT4』というのがPSP版のコンセプト。携帯用だからといって機能を削ることはせず、フルスペックの『GT4』をそのまま遊べてなおかつ携帯ならではの機能を入れたものを制作している」と語った。
そして気になるPS2版『GT4』の発売日だが、米国では2004年11月を予定。日本では「秋から年末にかけてのいちばんいい時期に出したい」（山内氏）とのことだ。
最新の映像を見せながらプレゼンテーションを行う山内氏。
「フォトモード」で撮影した画像。撮影方法は初心者でも直感的に把握できる。
写真データは撮影角度や画面効果などの非常に小さいデータとして保存され、PS2上で表示するときにレンダリングされる。このため、撮影した写真データはメモリーカードに保存して持ち歩いたり、ネットワーク経由で送ることが容易となっている。
会場の壁に貼られていた写真。実車の写真かと思ったが、実はすべてフォトモードで撮影されたもの。
「ニュルブルクリンク」のスクリーンショット。あまりに高い再現度を実現したことにより、実際のレースドライバーが『GT4』のコースを走行したところ、タイムが5秒程度しか変わらなかったとのエピソードも。
発表会終了後、電撃オンラインの単独インタビューに答える山内氏。PSP用の『GT4』について「携帯用ソフトであってもいきなり500台、100コースが遊べるというのが僕ららしいんじゃないか」と語ってくれた。
(C)Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved.
All manufacturers, cars, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved.
Any depiction or recreation of real world location,entities,businesses,or organizations is not intended to be or imply any sponsorship or endorsement of this game by such party or parties.
データ
▼『グランツーリスモ4』■メーカー：SCE
■対応機種：PS2
■ジャンル：RCG
■発売日：2004年発売予定
■価格：未定
■関連サイト
・PlayStation.jp
・SCE