News

2004年12月7日(火)

SCEとNVIDIA、SCEの次世代ゲーム機向けに高性能GPUを共同で開発

 SCEとNVIDIAは、SCEが発売を予定している次世代ゲーム機に向けて、新たなカスタム版のグラフィックス・プロセッサ(GPU)を共同で開発していることを明らかにした。

 次世代ゲーム機には、NVIDIAの最先端のグラフィックス・システムと、SCEがソニー、IBM、東芝と共同で開発している高性能プロセッサ「Cell」を搭載。これにより、今まで以上に強力なグラフィックス表現が可能になるという。

 両社が共同開中の高性能カスタムGPUは、グラフィックス処理および、画像処理の中核をなすプロセッサとしてコンピュータエンタテインメントやブロードバンドアプリケーションなど、さまざまな用途で使用される予定。また将来は、ソニーグループのデジタル家電製品への応用も視野に入れられている。

 この発表について、ソニー副社長兼COOならびにSCE社長兼グループCEOの久夛良木健氏は「コンピュータエンタテインメントシステムやブロードバンド対応したPCは、今後ますます融合し、複数ストリームの高品位のHDコンテンツを同時に生成・送信することが可能になると予測している。NVIDIAとSCEの最先端技術の統合は、この流れをさらに加速させるものになるだろう。両社の協業は半導体だけでなく、さまざまなソフトウェア開発ツールやミドルウェアツールなどの開発をも含んでいる」とコメント。

 今回開発されるカスタム版GPUは、ソニーグループが長崎に保有する半導体生産拠点Fab2、東芝とソニーが共同で運営する半導体生産拠点OTSSで生産される予定だ。


■関連サイト
SCE ニュースリリース(pdf形式)
SCE
NVIDIA