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2004年9月25日(土)

水口哲也氏が手がけるPSPタイトルを発見!音と光のアクションパズル『LUMINES』

 TGSバンダイブースで隠し玉タイトルを発見! PSP用の新作ソフト『LUMINES(ルミネス)』は、あの水口哲也氏(元UGA/SEGA)が手がける落ちモノアクションパズルだ。ゲームの内容は上から落ちてくるブロックを回転させ、色をそろえて消していくシンプルな“落ちゲー”。しかしバックに流れる音楽とブロックの動きがシンクロすることで、ビートにあわせて消えていく快感を味わうことができる。
 電撃オンラインでは、この新作について水口氏本人に取材を試みた。

――このゲームのコンセプトはどのようなものですか。

水口「いまぼくたちがキーワードとして言っているのは『音たちが電飾されていく気持ちよさ』というものです。とにかく音とたわむれる、音に没頭できるようなゲームを作ろうと思っています」

――ゲーム自体はすごくシンプルですよね。

水口「ぼくはPSPのいちばんいいところは“音がいい”ことだと思っています。ヘッドホンをつけて、テレビとは違う、みんなが同じ環境でいい音を聴くことができる。これは今までありそうでなかった体験です。そこで音楽を聴くように、シンプルな感覚でゲームをする、というのがコンセプトといえばコンセプトですね」

――音楽を重視したゲームというと、やはり『Rez』を想像してしまうんですが。

水口「『Rez』よりもゲームシステムがシンプルなぶん、より入り込みやすいと思います。左脳から右脳へ。ゲームに慣れてくると頭がどんどんからっぽになってくる。『音と映像の一体化』というのは、自分のなかの永遠のテーマですね」

――試遊台でプレイしたバージョンでは、四つ打ちのハウスミュージックが使われていましたが。

水口「そうですね。でも今回ハウスやテクノにはぜんぜんこだわってないです。『LUMINES』は音楽のバリエーションをすごく広げるつもりです。『こんな曲を?』と言われるようなものもたくさん使うと思う。そうやって新しい気持ちよさを開拓していきたいと思ってます。いろいろなミュージシャンにオファーをしているので、そこは期待していてください」

 というわけで、派手なアナウンスもないまま、バンダイブースの一角でひっそりと公開された『LUMINES』。一見すると地味な印象を受けるかもしれないが、『スペースチャンネル5』や『Rez』で見せたスタイリッシュな感覚は健在だ。画面だけ見ていてもその特徴は伝わりにくいが、ヘッドホンをつけてプレイすれば、すぐに水口氏の作品だということがわかると思う。音楽が好きな人はもちろん、PSPの新たな可能性を感じたいという人にも、ぜひプレイしてもらいたいタイトルだ。

ゲームクリエイター水口哲也氏。現在は「キュー エンタテインメント」という会社を設立し、ゲーム制作に専念している。

光と音が押し寄せる。単純なルールは誰でもすぐに把握できるだろう(写真はTGS会場のモニターを撮影したものです。実際のゲーム画面はもっとクリアなものになります)。

ブロックは組み合わせた瞬間に消えるわけではない。一定の周期で消えるタイミングがあり、その間を利用することで戦略性が生まれてくる。

『LUMINES』では音が大切な要素になる。今回公開されたTGSバージョンではMONDO GROSSOの「SHININ’」が使用されていた。ボーカルはDragon AshのKj。

(C)Q ENTERTAINMENT (C)BANDAI 2004

データ

▼『LUMINES(ルミネス)』
■メーカー:バンダイ
■対応機種:PSP
■発売日:今冬予定
■価格:未定
■ジャンル:PZG

■関連サイト
バンダイ
水口日記。