オンラインゲームの国外展開をサポート。ガイアックス、新規事業発表会を開催

　本日4月12日都内にて、ガイアックスのオンライン事業展開に関する発表会が開催された。

　ガイアックスは、PC用MMORPG『M2～神甲演義～』の国内運営を担当しているゲームパブリッシャー。今月の始めには、ボーステックからPC用レトロゲーム配信サイト「プロジェクトEGG」、オンラインRPG『ストーンエイジ』の権利を譲渡されるなど、新規事業の展開に力を入れている。発表会では、ガイアックス コミュニティ事業部部長の佐別当隆志氏より、「プロジェクトEGG」のマーケティング展開および、オンラインゲームの国外展開支援事業についての説明が行われた。

　まず、ガイアックスがD4エンタープライズと共同運営している「プロジェクトEGG」についてだが、現在同サイトでは250本以上のタイトルが配信されており、会員数は1万人を超えるという。本日の発表会で明らかにされたのは、ゲームポータルサイト「ハンゲーム」を運営しているNHN Japanとの業務提携。4月下旬より「ハンゲーム」に「プロジェクトEGG」のタイトルが提供され、同サイト専用通貨「ハンコイン」を利用してレトロゲームをプレイできるようになる。ガイアックスでは今回の業務提携により、「ハンゲーム」のメインユーザーである10代のプレイヤーの引き込みを狙うとのことだ。

　続いて発表されたのは、オンラインゲームの国外展開支援事業について。佐別当氏は、現在のオンラインゲーム市場について、「オンラインゲームは開発費以外にも、公式サイトの運営やメールマガジンの配信といったコストがかかる」とコメント。ガイアックスは『M2』や『ストーンエイジ』といった自社のオンラインRPG運営ノウハウを利用し、開発メーカーの運営サポートを行うという。
　また、ガイアックスでは日本国内のタイトルを海外のパブリッシャーに、海外のタイトルを日本国内のパブリッシャーに紹介する「グローバル展開」の支援事業も開始。この事業では、ガイアックスが開発メーカーからオンラインゲームのライセンスを獲得し、メーカー側の要望にあった国外パブリッシャーを探すというもの。ガイアックス自らが、パブリッシャーとして日本国内の運営を担当する場合もあるとのことだ。

　さらに会場では、支援事業の具体例として、数本の韓国産タイトルを日本でのサービス展開を視野に入れてピックアップしていることを紹介。サービス開始時期やパブリッシャーなどの詳細は正式には決定していないとのことだが、日本国内のメーカーに積極的にプロモーションを行っていくとのことなので、今後の展開に注目しておこう。

ガイアックス コミュニティ事業部の佐別当氏。同社のオンラインゲーム運営に関する新規事業について語った。



現在「プロジェクトEGG」（写真上）は、ガイアックスとD4エンタープライズが運営している。「ハンゲーム」（写真下）では、ガイアックスのオンラインRPG『M2』と『ストーンエイジ』もサービス中。



オンラインゲーム展開支援事業の一例として紹介された韓国産タイトル。ガイアックスでは、手軽にプレイできるオンラインカジュアルゲームや小規模MMOタイプのゲームなどを中心にピックアップし、国内でのサービス開始を目指すとのことだ。

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