2005年5月2日（月）
バンダイ×ナムコ＝夢・遊び・感動！「バンダイナムコホールディングス」設立発表会
本日5月2日、バンダイとナムコは共同持株会社「バンダイナムコホールディングス」を設立することを発表。この統合新会社設立についての説明会が都内にて開催され、多くの報道関係者、株式市場関係者が集まった。
「バンダイナムコホールディングス」は、バンダイとナムコの両社を傘下に置き、グループ全体の企業価値を最大限に高めるための事業戦略立案を担当。今年9月29日に設立が予定されており、両社の中間地点となる東京都港区に本社が置かれるという。統合新会社の取締役会長にはナムコ代表取締役副会長の高木九四郎氏が、代表取締役社長にはバンダイ代表取締役社長の高須武男氏がそれぞれ就任する。
バンダイとナムコは、2004年9月に共同開発プロジェクト「PROJECT PEGASUS（プロジェクトペガサス）」を発足。第1弾タイトルとしてPS2用ソフト『機動戦士ガンダム 一年戦争』の開発を進めていく中で、2004年12月頃に「両社の将来にとって、もっとプラスになる本格的な業務連携ができないだろうか」という考えをきっかけとして、今回の経営統合についての話し合いが始まったとのことだ。
発表会の冒頭では、統合新会社設立の仕掛け人として両社を結びつけたナムコ代表取締役会長の中村雅哉氏があいさつ。中村氏は「強い生物や賢い生物ではなく、変化に対応できる生物が生き残れる」というダーウィンの進化論の一節を例に挙げた上で、「私は市場の変化を予見し、対応できるかどうかが企業発展の絶対条件だと確信しています。この市場の変化を予見していく中で、今回のバンダイさんとの統合について決断に至りました」と続けた。
今回の経営統合について高須氏は、「両社の統合は、それぞれの事業特徴や強みから考えるとベストの組み合わせ。新しい扉を開くための前向きな話だと捉えています」とコメント。高須氏によると両社のノウハウや事業領域は重複している部分が少なく、力をあわせた時には非常に高い補完効果が期待できるという。具体的には、バンダイの強みであるキャラクタービジネスやトイホビー事業、ナムコの持つゲーム開発力やアミューズメント事業、これらを相互に補完することでマーケットの変化に対応できるグループ体制を目指していくとしている。
中期目標として「トイホビーグループ」、「コンテンツグループ」、「アミューズメントグループ」など、それぞれの事業領域に特化したグループを設立。3年後の連結売上高5,500億円、経常利益550億円を1つの目標として、グループ全体を段階的に再編していく。なお、バンダイおよびナムコのグループ会社については、これまで通り両社を親会社とした位置づけになるとのことだ。
今回の統合新会社設立は、両社が共感できる企業ステートメント（企業声明）を基盤として行われると高須氏は強調している。両社は創業以来、エンターテイメントを通じてユーザーに夢や感動を提供することを理念に各種事業を展開しており、今回高須氏が語った統合新会社の企業ステートメントは「夢・遊び・感動を世界へ、そして未来へ提供していく」というもの。統合新会社設立の効果が発揮された、新たな形の「夢・遊び・感動」がユーザーのもとに届けられる日を楽しみに待っていたい。
それぞれが多彩なコンテンツを持つ、バンダイとナムコの経営統合。新聞やテレビなどのメディア関係者に加えて株式市場関係者も多数出席し、注目度の高さをうかがわせた。
統合新会社では最高顧問に就任予定のナムコ・中村会長。変化の激しい市場にあわせた企業変革の重要性を語った。
バンダイの高須氏は、発表会でバンダイナムコホールディングスの事業内容について解説。統合新会社設立にともない、バンダイ代表取締役社長の役職からは退くことになる。
ナムコ・高木氏は「バンダイが欧州・アジア地域での展開に、ナムコが北米での展開にそれぞれ強みを持っている」と語り、ワールドワイドでの事業拡大にも意欲を見せた。
スクリーンには、両社の得意とする事業分野についてのグラフなどが映し出された。経営統合により、ナンジャタウンでバンダイのキャラクターグッズが販売されるなど、さまざまなタイプの事業展開が期待できる。
発表会にはナムコ代表取締役社長の石村繁一氏（写真上）と、バンダイ常務取締役の上野和典氏も出席（写真下）。上野氏は、6月23日の株主総会後に高須氏に代わって取締役社長に就任予定。
両社を代表するキャラクターであるガンダムとパックマンを手に、フォトセッションに応じた高木氏と高須氏。両社を結びつけた中村氏も満足そうな笑顔を見せてくれた。
「バンダイナムコホールディングス」は、バンダイとナムコの両社を傘下に置き、グループ全体の企業価値を最大限に高めるための事業戦略立案を担当。今年9月29日に設立が予定されており、両社の中間地点となる東京都港区に本社が置かれるという。統合新会社の取締役会長にはナムコ代表取締役副会長の高木九四郎氏が、代表取締役社長にはバンダイ代表取締役社長の高須武男氏がそれぞれ就任する。
バンダイとナムコは、2004年9月に共同開発プロジェクト「PROJECT PEGASUS（プロジェクトペガサス）」を発足。第1弾タイトルとしてPS2用ソフト『機動戦士ガンダム 一年戦争』の開発を進めていく中で、2004年12月頃に「両社の将来にとって、もっとプラスになる本格的な業務連携ができないだろうか」という考えをきっかけとして、今回の経営統合についての話し合いが始まったとのことだ。
発表会の冒頭では、統合新会社設立の仕掛け人として両社を結びつけたナムコ代表取締役会長の中村雅哉氏があいさつ。中村氏は「強い生物や賢い生物ではなく、変化に対応できる生物が生き残れる」というダーウィンの進化論の一節を例に挙げた上で、「私は市場の変化を予見し、対応できるかどうかが企業発展の絶対条件だと確信しています。この市場の変化を予見していく中で、今回のバンダイさんとの統合について決断に至りました」と続けた。
今回の経営統合について高須氏は、「両社の統合は、それぞれの事業特徴や強みから考えるとベストの組み合わせ。新しい扉を開くための前向きな話だと捉えています」とコメント。高須氏によると両社のノウハウや事業領域は重複している部分が少なく、力をあわせた時には非常に高い補完効果が期待できるという。具体的には、バンダイの強みであるキャラクタービジネスやトイホビー事業、ナムコの持つゲーム開発力やアミューズメント事業、これらを相互に補完することでマーケットの変化に対応できるグループ体制を目指していくとしている。
中期目標として「トイホビーグループ」、「コンテンツグループ」、「アミューズメントグループ」など、それぞれの事業領域に特化したグループを設立。3年後の連結売上高5,500億円、経常利益550億円を1つの目標として、グループ全体を段階的に再編していく。なお、バンダイおよびナムコのグループ会社については、これまで通り両社を親会社とした位置づけになるとのことだ。
今回の統合新会社設立は、両社が共感できる企業ステートメント（企業声明）を基盤として行われると高須氏は強調している。両社は創業以来、エンターテイメントを通じてユーザーに夢や感動を提供することを理念に各種事業を展開しており、今回高須氏が語った統合新会社の企業ステートメントは「夢・遊び・感動を世界へ、そして未来へ提供していく」というもの。統合新会社設立の効果が発揮された、新たな形の「夢・遊び・感動」がユーザーのもとに届けられる日を楽しみに待っていたい。
それぞれが多彩なコンテンツを持つ、バンダイとナムコの経営統合。新聞やテレビなどのメディア関係者に加えて株式市場関係者も多数出席し、注目度の高さをうかがわせた。
統合新会社では最高顧問に就任予定のナムコ・中村会長。変化の激しい市場にあわせた企業変革の重要性を語った。
バンダイの高須氏は、発表会でバンダイナムコホールディングスの事業内容について解説。統合新会社設立にともない、バンダイ代表取締役社長の役職からは退くことになる。
ナムコ・高木氏は「バンダイが欧州・アジア地域での展開に、ナムコが北米での展開にそれぞれ強みを持っている」と語り、ワールドワイドでの事業拡大にも意欲を見せた。
スクリーンには、両社の得意とする事業分野についてのグラフなどが映し出された。経営統合により、ナンジャタウンでバンダイのキャラクターグッズが販売されるなど、さまざまなタイプの事業展開が期待できる。
発表会にはナムコ代表取締役社長の石村繁一氏（写真上）と、バンダイ常務取締役の上野和典氏も出席（写真下）。上野氏は、6月23日の株主総会後に高須氏に代わって取締役社長に就任予定。
両社を代表するキャラクターであるガンダムとパックマンを手に、フォトセッションに応じた高木氏と高須氏。両社を結びつけた中村氏も満足そうな笑顔を見せてくれた。
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