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2005年5月18日(水)

『ゼルダ』シリーズ最新作についての注目発言も!任天堂ラウンドテーブル

 任天堂のメディアブリーフィングに続いて、ラウンドテーブルが現地時間5月17日に開催された。このラウンドテーブルは、任天堂のクリエイターたちがQ&A形式で注目のソフトについて語るという形式で進行。ここでは期待のGC用ソフト『The Legend of Zelda: Twilight Princess(仮)』を中心にレポートしていく。

 イベントの参加者は、任天堂を代表するクリエイターの宮本茂氏、『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーである青沼英二氏、『Twilight Princess』の音楽を担当している近藤浩治氏、『マリオカートDS』のディレクター紺野秀樹氏の4人。まず彼らは、『Twilight princess』でリアルなリンクの表現を選んだ理由について語ってくれた。
注目作のクリエイター陣を囲んで行われた任天堂のラウンドテーブル。 『ゼルダの伝説』シリーズの生みの親・宮本氏自らが、最新作となる『Twilight princess』を紹介。
近藤氏と青沼氏からは、大人びた雰囲気に仕上がった“リンク”のデザインについて聞くことができた。 『マリオカートDS』のディレクター紺野氏は、その特徴、魅力について説明してくれた。

 青沼氏は、「『風のタクト』に対するユーザーの大きな反響が理由ではない。そもそも大人の“リンク”を作りたいと思った時にふさわしい表現として、リアルなグラフィックを選んだ。」と答えた。さらに、「リアルなグラフィックにふさわしい、『風のタクト』のアニメ的な動きではないリアルな操作感、動きなどを日々研究している」と続け、「以前宮本氏に動きの表現について“リンク”がまだ人形だよね、と言われたが、最近は手応えを感じている。」と話し、『Twilight Princess』の出来に対して自信を示した。

 それを受け宮本氏は、「リアリスティックという言葉が重要で、最近のソフトはグラフィックはリアルだけど、触ったときのリアリティが弱い。」と述べるとともに「『ゼルダ』シリーズは、プレイヤーが実際にその世界にいると感じさせることがテーマ。『Twilight princess』では一歩進んで、自分がかっこいい主人公だと思えるように作っている。」と語った。

 詳しいプレイリポートは「E3 2005」開幕後にお伝えするが、その美しいグラフィック表現に留まらない、真の「リアルなゼルダ」が体感できるのは間違いないだろう。さらに、「ゲームの効果的な部分でオーケストラレーションされた音楽を使いたい。サウンドでもリアルさを追求している。」と近藤氏が語るように、音楽・サウンド面での充実ぶりもあわせて期待できそうだ。

 また、細かいゲーム内容は下記の通りだが、強調しておきたいポイントは「今回のテーマは『時のオカリナ』を超えること。」(青沼氏)という意気込み。ダンジョン数も同じぐらいは盛り込む予定とのことなので、ファンは完成を楽しみに待っていよう。

 さらに、『マリオカートDS』については、メディアブリーフィングで発表されたように、Wi-Fiコネクションに対応。離れた相手との通信対戦や、DSダウンロードプレイで8人まで同時に遊べるなど、ゲーム環境についての魅力はもちろん「コースはスーパーファミコン版、ニンテンドー 64版などから特徴あるコースをピックアップして採用しています。さらにオリジナルコースも用意されるので、ボリューム的にもシリーズ最高のタイトルとなる。」(紺野氏)とのこと。こちらも開幕後のプレイリポートでその楽しさをお届けする予定だ。

 最後に『ゼルダ』ファン向けに、ラウンドテーブルで明かされた『twilight princess』の秘密を列記する。

●公開された村は冒険の冒頭の村。名称は「Toaru Village(とある村)」。「ハイラル」のはずれにある。

●今回の主人公の“リンク”は、今までの主人公とは同一人物ではない。 設定的には『時のオカリナ』の数十年後のイメージ。『風のタクト』の前の時代設定とのこと。

●乗っている馬は最初から所有。自分で名前を付けることができる。

●旅立ちのきっかけは、“リンク”を慕う少年“コリン”と幼馴染の女性“イリア”が森でさらわれたため。“リンク”は必死に止めようとするが果たせず、逆に不思議の世界へと引きづり込まれる。

●シリーズの基本設定である2つの世界の行き来については今回も存在。ノーマルの世界と、魔力に満ちた暗く沈む世界「Twilightの世界」の2つ。“悪の兵隊”たち、そして“リンク”は黒い入り口のようなものを利用して行き来する。

●「Twilightの世界」では、人間はそのままの姿ではいられない。リンクは世界の魔力と何らかの力のため、狼に変身させられる。

●狼の姿に変身した“リンク”の特徴
・動物と話ができる。
・目がよくなり見えないものが見えてくる。
・「Twilightの世界」に住む謎の少女“ミドナ”とともに冒険するようになる(戦闘も共同作業)。

●ブーメランがパワーアップ。旋風のブーメランの存在や、2カ所ロックオンすることで「1カ所目からものを取って、それを2カ所目に運んでぶつける」ということもできるようになっている。

●アイテム選択画面が、円形のいわゆるリングコマンド形式に変更。

●もちろんゼルダ姫も登場する。




(C)Nintendo

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