カプコン、神奈川県の『グランド・セフト・オートIII』有害図書類指定への対応を発表
カプコンは、神奈川県の青少年保護育成条例に基づく「有害図書類」にPS2用ソフト『グランド・セフト・オート III』が指定されたことを受け、これに関する対応を発表した。
これまでカプコンでは、青少年に対する悪影響の軽減はメーカー、子売店など当事者間の協力によって達成できると考えており、『グランド・セフト・オート III』に関してはコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)のレーティングに従い、「18才以上対象」シールと暴力表現に関する注意書きを表記し、子売店にたいして区分陳列を依頼しているとのこと。今回の神奈川県の「有害図書類」指定は、この取り組みを「一顧だにされておらず、非常に残念であります」とコメントしている。また、『グランド・セフト・オート III』の「有害図書類」指定は以下の問題をともなうと指摘した。
・他の方法が考えられる時点での指定は、表現の自由の保障からみて行き過ぎた規制ではないか。
・たとえ表現の自由の制約が必要でも、制約の理由、対象が明確にされていない場合、表現行為の萎縮を招くのではないか。
・「有害図書類」指定のための検討に際し、明確な理由ではなく単なる印象や好悪に基づく判断によって指定された場合、その指定は無効ではないか。
今後カプコンは、自主規制の実効性を高めていくとともに、ゲームソフトの「有害図書類」指定処分に関しては法的対応も視野に入れて検討していくとのことだ。
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