2005年7月22日(金)
この体験版ROMは、5月に開催された「E3 2005」出展バージョンを日本語仕様にしたもの。実際にプレイしなければわからない魅力などに触れつつ、以下にプレイレポートを掲載する。
■オープニング【魂を失った少女、愛馬“アグロ”とともに古えの地へ】
ROMを立ち上げて最初に目に入ったのは、タイトルロゴ入りのオープニングムービー。タイトルロゴは、石を切り出して作ったようなデザインになっており、『ワンダと巨像』の世界観にピッタリの雰囲気を持っていた。
オープニングムービーで描かれるのは、愛馬“アグロ”に乗った青年が古えの地へと向かう姿。高く険しい谷や広大な草原、そして雨が降り続ける森を抜けてたどり着いた古えの地。ここに位置する1つの祠が、“ワンダ”の長い旅のスタート地点となるようだ。
ゲーム中に挿入されるキャラクターの声やナレーションは、『ICO』同様に謎の言語となっていたが、本作では画面上に字幕が表示される。幻想的なストーリーも『ワンダと巨像』の魅力の1つとなるだけに、物語が進むにつれて徐々に明らかにされるであろう、さまざまな謎にも注目してプレイしていきたい。
今回体験したバージョンには、すでに“ワンダ”に多彩なアクションが用意されていた。ゲーム中で特に重要となりそうな動作は、「“アグロ”への呼びかけ」と「剣を掲げる」、そして「つかむ」の3つ。
まず、「“アグロ”への呼びかけ」は、離れている場所に残してきた“アグロ”を自分のもとへと近づけるために使用。呼びかけられた“アグロ”は、“ワンダ”との距離がかなり離れていたり、途中に障害物がある場合でも駆け寄ってきてくれた。ただし、“アグロ”にも乗り越えられない段差などがあり、その場合には“アグロ”を置いて“ワンダ”1人で進んでいくことになる。
続いて、「剣を掲げる」というアクションだが、“ワンダ”が持つ剣には特殊な効果がある。この剣に反射した光は普段は放射線状に広がっているが、“巨像”が待ち構える場所に向けることで収束し一直線になる。剣を高く掲げ、一直線になった光の指す方向にフィールドを移動することで、“巨像”の居場所にたどり着ける仕組みになっている。
そして「つかむ」は、古えの地の探索において、つたのような植物や崖にぶら下がる時に使用。また、“巨像”との戦闘においては重要度がさらに増すことになるが、これについては、下記の“巨像”との戦い方の紹介を参考にしてもらいたい。
■フィールド【“アグロ”と駆ける広大な古えの地。“巨像”の居場所へ】
体験版ROMの内容は、1体目の“巨像”を倒すまでを収録したもの。フィールドすべてを移動できるようにはなっていなかったが、製品版では果てしなく広大な世界を“アグロ”に乗って駆け回ることが可能になるという。
また、今回は“巨像”の居場所以外に、イベントが発生するような場所は確認できなかったが、たまには寄り道をしてみるのもいいかもしれない。何かしらの仕掛けが用意されていそうだが、果たして……。
■“巨像”との戦い【圧倒的な存在感。光る弱点を目指して】
剣の光に導かれ、1体目の“巨像”がいる場所にたどり着くと、低い地鳴りとともにBGMが緊張感を抱かせるものに変化。霧の中から姿を現した“巨像”は、右手に棍棒を持っており、体は岩のような質感となっていた。注意深く観察してみると、ところどころに毛が生えており、つかんでよじ登れそうな出っ張りが見える。
“巨像”は“ワンダ”との距離を詰めると、手にした棍棒を勢いよく振り下ろしてきた。反応が遅れると強烈な一撃で体力を半分近く奪われてしまうので、“巨像”の動きに注意しながら周囲を動き回る必要がありそうだ。
データ
※上記プレイレポートは、「E3 2005」出展時のROMに日本語訳を施したバージョン。製品版とは内容が異なる場合がある。
■関連サイト
・『ワンダと巨像』公式サイト
・SCEJソフト情報ページ
・SCE