2005年7月25日（月）

新時代の空を駆けるアニメ「エウレカセブン」DVD発売イベント！PS2ゲームもお披露目

　7月23日、TVアニメ「交響詩篇エウレカセブン」のDVD第1巻リリースを記念して、バンダイ本社ビルにてファン感謝イベント「EVENT ray="out" July」が開催された。

　「エウレカセブン」は、毎週日曜日朝7：00からMBS・TBS系で放映されているメディアミックス型TVアニメシリーズ。バンダイグループをはじめとする「Project EUREKA」によって製作されており、各社の協力によってコミックやゲーム、玩具といった関連グッズの展開も進められている。

　物語の主人公は、大空を駆けるサーフスポーツ「リフ」に熱中する14歳の少年“レントン”。空賊「ゲッコーステイト」にあこがれる彼は、ある日“LFO”と呼ばれる特殊人型重機に乗った少女“エウレカ”と出会い、退屈な日々を変えるための旅へと出発する。
　どこまでも真っ直ぐに生きようとする“レントン”の成長や、徐々に明かされる“エウレカ”の秘密などが語られる、緻密に練られたシナリオが「エウレカセブン」の魅力の1つ。ときにシリアスに、ときにコミカルに展開するストーリーは、ロボットアニメファン以外の視聴者からも人気を集めている。



全50話の放映が予定されている「エウレカセブン」。“レントン”（写真左上）と“エウレカ”（写真右上）の突然の出会いから物語が始まる。幻のLFO“ニルヴァーシュ”（写真下段）に乗り込んでのスピード感あふれる空中戦にも注目だ。7月24日現在で第15話まで放映されており、Webサイト「ShowTime」ではブロードバンド配信で番組を視聴することができる。

　この日行われた「EVENT ray="out" July」は、7月22日のDVD第1巻（第1・2話収録）発売を記念したイベント。抽選によって選ばれたファンが多数招待され、DVD第1巻の視聴や声優陣のトークショー、PS2版ゲームの紹介といったプログラムが組まれていた。以下では、アニメの声優陣が登場した第1部と、ゲームのお披露目が行われた第2部の内容をそれぞれお届けする。



イベント会場内には、多数の関連グッズが展示されていた。なかでも“ニルヴァーシュ”のプラモデル（写真左上）は、空を飛ぶ「リフボード」と組み合わせることで、アニメと同じトリックのポーズを決めることも可能だ。


アニメの人気キャラクター“タルホ”（写真左）と、ゲームに登場する“謎の美少女”（写真右）の衣装を着たコンパニオンさん。会場に華を添えた彼女たちは、来場者から写真を求められていた。

■第1部　アニメ第1話、第2話放映＆声優陣トークショー

　DVD第1巻の上映後、ステージに登場したのは“レントン”役の三瓶由布子さんと“エウレカ”役の名塚佳織さん。トークショーの司会は「エウレカセブン」のシリーズ構成を担当する佐藤大氏が務め、DVD収録映像の見どころや世界設定についての話などを聞くことができた。

　「エウレカセブン」のDVDは、毎月1巻のペースでリリース。映像特典には新撮カットを加えた次巻予告が、音声特典には三瓶さんと名塚さんのかけあいが楽しめるオーディオコメンタリーが収録される。さらに、DVDと同内容のUMDが同梱される「UMDスペシャルパック」も発売。PSPを持っている人は、ぜひともこちらのパッケージを選びたいところだ。

　また、トークショーでは、各キャラクターの声が収録されたフィギュア「Voice I-doll」も紹介。三瓶さんは、アニメの中で“レントン”が鼻水を垂らしているシーンを引き合いに出し、「“ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん”とかのセリフは入っていますが、ボタンを押しても鼻水は出ません（笑）」とコメントして会場の爆笑を誘った。


写真左から佐藤氏、三瓶さん、名塚さん。収録中のエピソードが語られるなど、終始和やかなムードでトークショーは進行した。

■第2部　PS2用ソフト『エウレカセブン TR1：NEW WAVE』紹介

　第2部の出演者は、第1部から引き続き登場の佐藤氏、ゲームの主人公“サムナ”役の下野紘氏、バンダイの稲垣浩文プロデューサー、開発会社・ベックの徳島雅彦ディレクターの4人。9月29日に発売が予定されているPS2用ソフト『エウレカセブン TR1：NEW WAVE』についてのトークや、デモプレイを行った。


第2部の出演メンバー（写真左から稲垣氏、徳島氏、下野氏）。稲垣氏によると「ゲームはほぼ完成。でも、まだまだ良くなりますよ」とのこと。発売日が待ち遠しい限りだ。

　ゲームで語られるストーリーは、放映中のアニメよりも過去の話。軍のLFOライダー養成機関「NW」に通う主人公“サムナ”を中心に、ゲームオリジナルキャラクターたちとの学生生活を体験できる。アニメからは、「ゲッコーステイト」のリーダーである“ホランド”が登場。軍の特殊部隊を率いていた彼が、どうして空賊になったのかなど、アニメへとつながるエピソードが多数盛り込まれるとのことだ。

　もちろんボードに乗っての「リフアクション」や、LFO同士の激しいバトルも完全再現されている。徳島氏のデモプレイでは多彩なアクションが披露されたが、佐藤氏はLFOの飛び蹴りがお気に入りの様子。佐藤氏が「今の技、『スーパーロボット大戦』っぽいよね」と話すと、稲垣氏は「きっといつか『スパロボ』に入るかもしれません。あ、“きっと、いつか”ですよ（苦笑）」と返した。下野氏が「その辺はファンのみなさんのお力添え次第だと思うので、よろしくお願いします」と続けたように、ファンからのリクエスト次第では、『スパロボ』シリーズで活躍する“レントン”や“サムナ”たちの姿が見られるかもしれない。



LFOライダー養成機関「NW」を舞台に、青年“サムナ”の青春物語が展開する『エウレカセブン TR1：NEW WAVE』。空中を自由に飛ぶ「リフアクション」では、多彩なトリックを決めることが可能だ。“ホランド”が得意とする「カットバックドロップターン」も再現できるかも!?

　イベントの最後には、出演者全員がステージ上に再登場。佐藤氏は、「DVDは、何度見ても楽しんでもらえるような映像に仕上がっているので、ぜひ買ってください。現在放映されているセカンドシーズン以降は、“レントン”と“エウレカ”の関係が少しずつ変わっていくのでお楽しみに。どういう風になっていくのかは、オープニングに秘密が隠されています」と語り、イベントを締めくくった。

　ロボットアクションの枠にとどまらず、サーフィンや写真、音楽といった多彩なサブカルチャー的要素が散りばめられた新感覚のアニメ作品「エウレカセブン」。まだこの作品の魅力に触れたことがないという人は、今月よりリリースが開始されたDVDシリーズで、ストーリーを追ってみてはいかがだろうか。


ファンにとってはたまらない、盛りだくさんの内容となった「EVENT ray="out" July」。8月の「キャラホビ 2005」や、9月の「東京ゲームショー 2005」といったイベントへの出展にも期待しよう。

データ

(C)2005 BONES/Project EUREKA・MBS
(C)BANDAI 2005

▼『エウレカセブン TR1：NEW WAVE』
■メーカー：バンダイ
■対応機種：PS2
■ジャンル：A・RPG
■発売日：2005年9月29日
■価格：7,140円(税込)

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