裏社会に生きる男を描く大人のための新機軸タイトル!セガ、『龍が如く』を発表
セガは本日8月23日、新宿歌舞伎町の「歌舞伎町クラブハイツ」にて新作PS2用タイトル『龍が如く』の制作発表会を行った。
『龍が如く』は、架空の巨大な歓楽街「神室町」を舞台に裏社会の抗争が展開していくアクションアドベンチャーゲーム。かつて東城会堂島組に所属し「堂島の龍」と呼ばれていた主人公“桐生一馬”と組織から盗まれた100億円の行方を握る謎の少女“遥”を軸に、人間の欲望、愛、人情、裏切りの物語が描かれている。
本日行われた発表会では、まずはじめにプロデューサーの名越稔洋氏が登壇し、ゲームの特徴を紹介。名越氏によれば、『龍が如く』では歌舞伎町を参考にした「神室町」の街並み、「ドン・キホーテ」や「サントリー」といった企業の協力により実現したライブ感、実在彫師・彫とも氏により描かれた刺青、戦闘を“喧嘩”として痛みが実感できるなど、リアリティの追求を重視して制作されているという。さらに名越氏は、「大人のためのゲームソフトを目指し、人間性が感じられる強くたくましいドラマとなっています。主人公と少女、それぞれ異なるものを背負った2人が出会うことにより生まれる、愛の物語を楽しんでください」と、『龍が如く』の特徴とも言える細部まで作りこまれた物語をアピールしていた。
続いては、シナリオ監修を担当した小説家の馳星周氏が登場。馳氏は、「あるとき友人の瀬名秀明氏から電話があり、セガに連絡先教えていいか訊かれたところから今回の話は始まりました」とプロジェクト参加の経緯を語った。
また、声優陣からは主人公“桐生一馬”役の黒田崇矢氏、謎の少女“遥”役の釘宮理恵さん、クラブのママ“麗奈”役の三原じゅん子さん、情報屋“サイの花屋”役の藤原喜明氏、リングアナウンサー役のDJケイ・グラント氏、そして主人公の恩人で風間組組長“風間新太郎”役の渡哲也氏が発表会に出演。
渡氏は名越氏が出演を熱望しており、セガサミー代表取締役会長兼社長の里見治氏が大学の同級生だったという縁により起用が決定したとのこと。「里見さんは学生時代からジュークボックスの貸し出しといった企業を起こしていて、経営の才能豊かな人でした。今でも変わらない態度で接してくれて、うれしく思います」と当時の思い出を語るとともに、「私にとって声優の仕事は挑戦です。“風間”は重要な役どころということで、自分に務まるかどうか心配でした。感情を込めるセリフはどうしても演技の溜めが多くなって、映像が終わったあともしゃべり続けていましたが、プロデューサーがOKというので大丈夫なのでしょう(笑)」と収録についてコメントした。
非常に豪華なスタッフで開発が進められている『龍が如く』。“伝説の極道”と呼ばれる男の物語が楽しめるのは2005年冬となっているので、発売を楽しみに待っていよう。
歌舞伎町の東宝会館を会場にして行われた『龍が如く』制作発表会。プロデューサーの名越氏をはじめ、小説家の馳星周氏、俳優の渡哲也氏と豪華な面々が出演した。
友人のため、親分殺しの汚名をかぶって警察に出頭した“桐生一馬”。彼の出所を機に、新たな抗争が幕を開ける。
一大歓楽街「神室町」を舞台に展開するハードコアアクションアドベンチャー『龍が如く』。アクション部分は、だれがプレイしても気持ちよく闘えるように作られているとのことだ。
(C)SEGA,2005
データ
▼『龍が如く』
■メーカー:セガ
■対応機種:PS2
■ジャンル:A・AVG
■発売日:今冬
■価格:7,140円(税込)
■関連サイト
・『龍が如く』公式サイト
・セガ