News

2005年9月16日(金)

コーエー、PS3用新作2タイトル発表!オメガフォースがレーシングゲームを開発

 コーエーは本日9月16日、「TGS2005」開催にあわせ次世代ハード機PS3向けに開発している新作2タイトルを発表した。

 本日発表された新作タイトルは、『Fatal Inertia(フェイタル・イナーシャ)』と『ブレイドストーム 百年戦争』の2作品。開発は、どちらのタイトルもコーエーの人気コンテンツ『真・三國無双』シリーズを手がけるオメガフォースが担当(フェイタル・イナーシャはコーエーカナダとの共同開発)。発表会には『フェイタル・イナーシャ』のプロデューサー友池隆純氏、『ブレイドストーム』のプロデューサー鈴木亮浩氏が出席し、それぞれのタイトルを紹介した。

 まず『フェイタル・イナーシャ』は、ハイスピードで空を駆ける飛行機「ホバーシップ」に乗り込み、さまざまな武器を活用して対戦相手の邪魔をしながらゴールを目指すフライトレーシングゲーム。PS3の高度な演算能力を生かした物理エンジンの処理により、例えば岩を破壊して対戦相手を押しつぶそうとした場合、樹木を倒してコース妨害をしようとした場合など、あらゆる場面で慣性の法則や力学に基づいたリアルな対戦が楽しめるという。
 加えて、さまざまな武器も用意されており、ミサイルによる破壊だけでなく、ロープを使った妨害、マシンガンによる直接攻撃といった攻撃も可能。これらの武器の使い方に決められた法則はなく、自分で新たな攻撃方法を作り出すこともできる。
 オンライン対戦にも対応しており、自分の機体を自由にカスタマイズすることもできるとのことだ。発売はPS3と同時発売となる2006年春を予定。

 一方『ブレイドストーム 百年戦争』は、コーエーが最も得意とする歴史をモチーフにした新作タイトル。ゲーム内容の詳細は発表されなかったが、これまでのタイトルの舞台となった戦乱の時代ではなく、サブタイトルの『百年戦争』が示すように各地域の衝突、交流が終わった後の安定した時代の戦いが描かれているという。
 プロデューサーの鈴木氏は、「もともとオメガフォースは、コーエーの中で新しいことに挑戦するという位置づけて作られました。次世代機では、まずはシリーズタイトルではなく新たなタイトルを開発します」とコメントした。

 また発表会では、コーエー ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏により、PS3用ソフト『仁王』の映画版の制作中止が発表された。『仁王』に関しては、今後はゲームソフトの開発に専念していくとのことだ。
 シブサワ氏は、「今回PS3向け新作タイトルを発表し、『仁王』とあわせて合計3タイトルをPS3で発売することとなりますが、もちろんその他のプラットフォームでも引き続きタイトルを開発していきます。こらからコーエーは、日本中心ではなくカナダ、シンガポールでも開発を進め、グローバルな展開を行っていきます」と今後の展望を語った。

 最後に行われた質疑応答では、やはり新作タイトル『フェイタル・イナーシャ』について質問が集中。なかでも「コーエーは新型ハードの発売時には必ず同時発売タイトルとして麻雀ゲームを出しているが、なぜ今回は新作なのか?」という質問に対して、「確実に利益が見込めると判断したため、プロジェクトをスタートしました。もちろん麻雀もだします!」とコーエーファウンダー取締役会長の襟川恵子氏が力強く答えていたのが印象に残った。
 現在コーエーからはPS3の同時発売タイトルとして『仁王』と『フェイタル・イナーシャ』が発表されているが、どうやら麻雀ゲームも発売されることとなりそうだ。

コーエーのPS3新作タイトル発表会に出席した面々(写真左からコーエーカナダ ゲームデザイナーマイケル・ボンド氏、『フェイタル・イナーシャ』プロデューサーの友池氏、コーエー取締役会長の襟川氏、ゼネラルプロデューサーのシブサワ・コウ氏、『ブレイドストーム 百年戦争』プロデューサー鈴木氏)。

『フェイタル・イナーシャ』

(C)KOEI Co., Ltd. All rights reserved.


■関連サイト
GAMECITY
コーエー