「東京国際アニメフェア」でコナミが「ときめきメモリアル(仮)」など新作アニメ発表
本日3月23日~26日の期間、東京ビックサイトで「東京国際アニメフェア2006」が開催されている。
「東京国際アニメフェア」は、世界中から高い評価を受けている日本アニメの振興と育成を図ることを目的に行われる国内最大級のアニメビジネスイベント。5回目を迎える今回は、アニメプロダクション、アニメスタジオ、映画制作会社、TV局、玩具・ゲームメーカーなど、国内外問わずアニメーションに関わる220以上の企業・団体が出展している。
特設ステージでは本日16:00より、コナミが「コナミオリジナルアニメーション制作発表会 ~強力4タイトル2006年度アニメ化決定!~」を開催し、OVA作品「スカイガールズ」、TVアニメ作品「おとぎ銃士 赤ずきん」、「ときめきメモリアル(仮称)」、「セイントオクトーバー」の4作品を発表。制作発表会には、コナミの樹下國昭氏、熊坂省吾氏に加え、各作品の監督、制作スタッフである石山タカ明氏(「おとぎ銃士 赤ずきん」/監督)、岩崎良明氏(「スカイガールズ」/監督)、高本宣弘氏(「ときめきメモリアル」/監督)、茂垣弘道氏(「セイントオクトーバー」/スタジオコメット代表取締役)らが出席した。
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コナミの制作発表会には、各アニメ作品の監督らが出席し、その魅力や意気込みについて語った。(下画像・左からコナミの熊坂氏、「おとぎ銃士 赤ずきん」監督の石山氏、「スカイガールズ」監督の岩崎氏、コナミの樹下氏、「ときめきメモリアル(仮)」監督の高本氏、スタジオコメット代表取締役の茂垣氏) |
樹下氏は、「コナミではこれまでもアニメ制作を行ってきたが、本格的に力を入れてアニメを展開していきたい」と発言。今後はまずコンテンツを制作し、それからゲームなどのマーチャンダイジング展開につなげていきたいと、新たに発表したアニメ4作品に期待を寄せた。会場では続けて各アニメ作品の紹介が行われ、監督らがそれぞれ意気込みを語った。各作品の詳細、監督らのコメントは下記の通り。
●「おとぎ銃士 赤ずきん」
アニメーション制作:マッドハウス
「おとぎ銃士 赤ずきん」は、フィギュア付きOVAとして2005年に発売されたアニメ作品で、今回はTVアニメシリーズとして改めて制作が決定。幼い頃に母がしてくれた“おとぎ話”の謎を探す少年・鈴風草太と、突然草太の目の前に現れる赤ずきん、白雪姫、いばら姫という不思議な少女たちによる壮大なファンタジーストーリーとなっている。石山氏は「おとぎ話なので、潜在的に目に映るものすべてが、本当かどうかわからない世界が舞台。このファンタジー世界を通して、何かを感じられる作品にできればいいなと思っています」と話した。
●「スカイガールズ」
アニメーション制作:J.C.STAFF
謎の機械細胞群によって、世界的規模の人類掃討作戦が開始された近未来を舞台に、新しい設計思想を持った戦闘機「ソニックダイバー」を操る、3人の少女「スカイガールズ」の活躍を描くアクション。本作は、今夏にフィギュア付きOVAとして発売が決定しており、岩崎氏は「近未来を舞台に、存在感のある作品になっていると思います。フィギュアも展開するので、アニメとフィギュアでこの世界をより楽しんでほしい」と魅力を語った。
●「ときめきメモリアル(仮称)」
アニメーション制作:AIC ASTA
「ときめきメモリアル(仮称)」は、本日3月23日より正式サービスが開始となった『ときめきメモリアルONLINE』をモチーフとしたオリジナルアニメ作品。「私立つむぎの高校」に転校してきたばかりの男子生徒・大賀陸(仮)を主人公に、学園のマドンナや個性豊かな先生たちが繰り広げるドタバタなラブコメディになっているという。
監督の高本氏は「シリーズ10周年を迎える作品のアニメを担当することができ、大変光栄で誇りに思います。ゲームの『ときめきメモリアルONLINE』と連動し、展開をより広げることができればいいなと考えています」と、本作に対する意気込みを話していた。
●「セイントオクトーバー」
アニメーション制作:スタジオコメット
「セイントオクトーバー」では、ゴスロリ服を身にまとった3人の少女探偵たちが、さまざまな謎と運命に立ち向かうアクションストーリーが展開。設定やストーリーについては、まだ制作段階とのことで謎の部分も多いが、発表会に出席した茂垣氏が「今回発表された4作品の中では、もっとも過激な内容なのではないか?(茂垣氏)」と話していただけに、続報が楽しみだ。
なお、今回発表された「おとぎ銃士 赤ずきん」、「ときめきメモリアル(仮称)」、「セイントオクトーバー」はいずれもTVアニメ向けシリーズ。放映開始時期は2006年度内の予定となっている。
データ
■「東京国際アニメフェア2006」開催概要
【開催期間】2006年3月23日~26日(23日、24日はビジネスデー)
【開催場所】東京ビックサイト
【入場料】当日券:一般 1,000円/中高生 500円/前売り券:一般 800円/中高生 400円(すべて税込)
■関連サイト
・「東京国際アニメフェア2006」
・コナミ