本日4月18日、ネクソンジャパンが運営するPC用MMORPG『マビノギ』で4月27日に導入が予定されている大型アップデート「チャプター2」の発表会が行われた。
『マビノギ』は、カートゥーンレンダリングというアニメーションのような手法で描かれたやわらかい雰囲気のグラフィックが特徴の韓国産ファンタジーMMORPG。日本では2005年4月に正式サービスが開始され、同年12月にはゲームプレイ料金の無料化が導入された。現在、ID登録者数は累計75万人(男女比8:2)にのぼり、そのうち20代のユーザーが半数以上を占めているとのことだ。
正式サービス1周年を迎えての大型アップデートとなる「チャプター2」は、「冒険と開拓」がコンセプト。従来のマップ「ウルラ大陸」の約5倍という広大な面積を誇る新大陸「イリア」が導入されるとともに、新大陸の開拓、探検にまつわるさまざまな新要素が追加されることとなる。
本日の発表会には、『マビノギ』の開発元であるネクソンコリア devCATスタジオのスタッフが出席。本作のディレクターを担当しているイ・ヒヨン氏より、「チャプター2」で導入される新要素が説明された。
イ氏は、「チャプター1」において、「メインストリームなシナリオ」、「ペースの速いアップデート」、「無限ダンジョンシステム」などがユーザーから好評を得たとする一方、「限られた狭い世界」、「人間のみの単一民族」という2点を短所として挙げる。これらの弱点を踏まえ、「チャプター2」は従来で好評を得た部分の引継ぎだけにとどまらず、「広いワールド」、「新しい種族」、「探検中心のゲームプレイ」といった3つの要素をテーマに制作したという。
4月27日に導入される新要素は下記の通り。
●4月27日実施予定 大型アップデート「チャプター2」詳細
・「イリア大陸」の導入(4月27日時点では、イリア大陸の約1/5の地域が公開される予定)
・「イリア大陸」行きの船
・「ケルラベースキャンプ」
・チュートリアルクエスト(遺跡発見、スケッチのクエスト、採集クエスト、Lロッドを用いたクエスト)
・探検クエストと探査年表
・イリアの移動手段(マナトンネル、野生ダチョウ・野生馬、神秘の絵)
・遺跡ダンジョン
●「チャプター2」新要素 詳細
・「イリア大陸」
「ウルラ大陸」の約5倍の面積を誇る新大陸。手付かずの大自然が広がる世界となっており、プレイヤーたちはウルラ住民が移住している「ベースキャンプ」を基点に探検することとなる。
新大陸には、船で移動することで渡ることができる。
・「クエストボード」
4月27日に実装される「ケルラベースキャンプ」には、探検者にクエストを依頼する「クエストボード」が設置。プレイヤーはこちらをチェックし、クエストを受けることができる。
・「ワープポイント」
新大陸では、「ワープポイント」として神秘的な模様が描かれた地上絵が存在。行動不能になった際には、こちらで復活することができる。
・「ウェイポイント」
「イリア大陸」内の訪れたことのある地域内では、ミニマップをクリックして青いラインで移動経路を設定することができる。
・「マナトンネル」
新大陸内の移動をラクに行うことができる「マナトンネル」。昼間のみ使用が可能とのこと。
・「発掘」
水脈の発見などに使用されてきたダウジング法をモチーフとしたアイテム「Lロッド」が登場。「Lロッド」を手に持ち、フィールド内を移動していると、魔法で隠された遺跡や建造物を発見することができる。何かを発見した時には、Lロッドが光ったり、音などで知らせてくれる。
・「遺跡ダンジョン」
「イリア大陸」のあらゆる地点には、遺跡ダンジョンが隠されており、「Lロッド」で発見すると発見者の名が刻まれる。遺跡は、入口が1週間ごとにランダムで移動するという特性を持っており、1度見つけた遺跡も翌週になれば、また入口を探しださなくてはいけない。遺跡内では、新たなモンスターやトラップ、アイテムなどが登場し、何度でも発掘気分が味わえる。
・「スケッチクエスト」
不思議な植物や珍しい動物、古代遺跡などが多数存在する「イリア大陸」ならではのクエストで、対象物を探し出してスケッチをするという内容となっている。ちなみに、スケッチは対象物をターゲットするだけで完了する。
・「探検年表」
「イリア大陸」での探検は、プレイヤーごとに年表形式で記録される。記録された「探検年表」は他のプレイヤーと見せ合うことも可能。
・「探検レベル」
さまざまなクエストや発掘を行うことで探検経験値が貯まり、探検レベルがアップする。探検レベルが上がると、より深く新大陸を調べることができるようになるという。
・「ジャイアント、エルフ」
新大陸には、新種族としてジャイアントとエルフが存在。両種族とも人間には好意的だが、両者間では争いが絶えない。
人間は基本的には中立という立場だが、どちらかの種族と同盟を結ぶことができる。同盟を結ぶと人間以外の種族でプレイできるようになるが、フィールド上で対立する種族に襲われたり、各種族の村の出入りが制限されたりするとのこと。
また今回、イ氏より韓国の開発状況も明らかに。漁船による釣り、新たなモンスター、人気キャラクター“ナオ”の新コスチューム、新たな武器として投入される日本刀の設定画像などが公開された。
イ氏は、従来のゲーム性とはまったく異なる「チャプター2」の特徴を紹介し、「ストーリー重視のウルラ大陸から、“探検と発見”をテーマとしたイリア大陸に渡ることにより、2種類の異なるゲームが楽しめる」と、より遊びの幅が広がった『マビノギ』をアピール。プレイヤーは新たな冒険の幕開けを楽しみにしていよう。
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devCATスタジオの開発スタッフらが列席。左から『マビノギ』ディレクターのイ・ヒヨン氏、運営チーム ローカライズユニット ユニット長のメン・ジソンさん、本作デザインパート パート長のキム・チョンヒョ氏、プログラムパート 1ユニット ユニット長のハン・ジェホ氏。 |
データ
Developed by devCat
(C)Nexon Corporation and Nexon Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
▼『マビノギ』
■メーカー:ネクソンジャパン
■対応機種:PC(対応OS:Windows 98/Me/2000/XP)
■ジャンル:RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2005年4月26日
■プレイ料金:無料
■関連サイト
・『マビノギ』公式サイト
・ネクソンジャパン