4月22日、バンプレストの人気シミュレーションゲームシリーズ『スーパーロボット大戦』のファンイベント「スパロボ15周年記念『鋼のOG祭り』」が都内にて開催された。会場には、抽選で選ばれた多くのファンが集まり、大きな盛り上がりを見せた。
今年はシリーズ生誕15周年ということもあり、イベントのオープニングでは神谷明氏、三木眞一郎氏、緑川光氏といった人気声優陣のナレーションを交えてシリーズの歴史を振り返る映像がスクリーンに上映された。
今回のイベントはその名の通り、『スーパーロボット大戦』シリーズの中でもバンプレストのオリジナルキャラクターのみが登場するGBA用ソフト『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』シリーズをメインに開催。会場では、本シリーズの最新作となるPS2用ソフト『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の制作が発表された。本作の発売時期は2006年内、価格は今のところ未定となっている。
『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』は、GBA向けに発売されている『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION』および、『スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2』のストーリーをもとにしたシリーズ最新作。第1作で起こった「DC戦争」から「L5戦役」までの戦いを第1部、『OG2』で描かれた「インスペクター事件」や「シャドウミラー反乱」が第2部として再構成されている他、2つの作品の間を描くシナリオや『OG2』以降のできごとを知ることができるシナリオが追加されているという。
新規キャラクターでは、スーパーファミコン『ザ・グレイトバトルIV』に登場したロボット“コンパチカイザー”が“コンパチブルカイザー”に生まれ変わって登場。その搭乗者である“ファイター・ロア”に関しても、変身前の姿として“コウタ・アズマ”が新たに描かれている。
『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の発表に際し、ステージ上にはシリーズのプロデューサーである寺田貴信氏をはじめ、“コンパチブルカイザー”のデザインを担当した大張正己氏、新キャラ“コウタ・アズマ”など多くのキャラクターデザインを担当した河野さち子さん、数々のオリジナルロボットを生み出したイラストレーターの藤井大誠氏といったクリエイター陣がゲスト出演。最新作の開発についてのトークを展開した。
大張氏は、前作『第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-』では“ダンクーガ”のカットイン原画を手がけていたが、今作では本格的にロボットデザインを担当。自身が描いた“コンパチブルカイザー”については、「“コンパチカイザー”というもとになるロボットが存在するので、所々にその頃の名残を残しています。『スーパーロボット大戦』ということで、スーパーロボットっぽいロボットを目指しました。演出面では、ゲームを意識せずにアニメのノウハウを生かしたカット割りを入れていきたい」と話した。
続いて行われた出演声優陣によるトークショーでは、三木眞一郎氏(“リュウセイ・ダテ”役)、置鮎龍太郎氏(“ライディース・F・ブランシュタイン”役)、冬馬由美さん(“アヤ・コバヤシ”役)、緑川光氏(“マサキ・アンドー”役)、かかずゆみさん(“ゼオラ・シュバイツァー”役)、高橋美佳子さん(“クスハ・ミズハ”役)、杉田智和氏(“ブルックリン・ラックフィールド”役)が登場。引き続きの出演となる寺田氏を交え、『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』のアフレコ時のエピソードなどが語られた。
寺田氏によると、PS2版ではキャラクターボイスが導入されるにあたり、三木氏が務める“リュウセイ・ダテ”のセリフが「叫びばかりで25ページ」という今までにない量になったとのこと。寺田氏は時間がかかることを覚悟してアフレコに望んだが、三木氏は2時間でその役目を完遂。収録終了時には、思わずスタッフの間から拍手が起こったという。三木氏は、「皆で一丸となって終わったことを喜べるというのはなかったので、“2時間叫びっぱなしでよかったな”と思いまして、家に帰っておいしくお酒をいただきました」とコメントした。このエピソードを受け、他の出演声優陣にも気合が入り、『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』のアフレコは異例のスピードで現在進行しているとのことだ。
また、“マサキ・アンドー”役の緑川氏は、今回本人の希望により一般兵のボイスも担当。この一般兵はあるステージにのみ登場する敵キャラクターで、見つけると何かいいことがあるとのことなので、プレイする際にはぜひ探しておきたい。
さらに会場では、OVA「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION THE ANIMATION」に続くオリジナルアニメ第2弾が制作されることもあわせて発表。新アニメシリーズでは、“SRXチーム”を主軸にした新たなストーリーが語られるという。メディア媒体などはまだ明らかにされなかったが、2006年秋より展開を予定。ファンは続報を楽しみに待っていよう。
イベントのラストを飾るのは、すでに『スーパーロボット大戦』のイベントでは恒例となった水木一郎氏と「JAM Project」のメンバーによるスペシャルライブ。ファンおなじみの「我ニ敵ナシ」や「SKILL」といった名曲に加え、“SRXチーム”をイメージした「鋼の戦神」、シリーズ15周年アニバーサリーソング「Heart Of Steel」といった新曲が披露された。
シリーズ生誕15周年を向かえ、さらなる展開を見せる『スーパーロボット大戦』シリーズ。こちらの
シリーズ公式サイトでは、最新ムービーの公開やオリジナル壁紙のダウンロードを行う会員制サービス「プレミアムメンバーズクラブ」もスタートしているので、ファンはぜひ利用しておこう。
データ
(C)BANPRESTO 2006
▼『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』
■メーカー:バンプレスト
■対応機種:PS2
■ジャンル:SLG
■発売日:2006年内
■価格:未定
■関連サイト
・『スーパーロボット大戦』公式サイト
・バンプレスト SUPER HOT WEB
・バンプレスト