SCEプレスカンファレンスでPS3タイトルラインナップ判明!『GT』最新作のプロト映像も
5月8日(現地時間)、米・ロサンゼルスで開催したSCEのプレスカンファレンスにて次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」の発売日、および価格が発表されたのは
既報の通りだが、この他会場では世界各地のメーカーによって現在開発されているPS3向けタイトルの映像が多数公開された。
今回、映像が公開されたソフトは、『FORMULA ONE 06』、『The Eye of Judgement』、『Genji 2』、『Heavenly Sword』、『Motor Storm』、『Resistance:Fall Man』、『War hawk』、『GET AWAY』、『みんなのGOLF EVERYBODY’S GOLF』、『MONSTER KINGDOM』、『LAIR』、『AFRIKA』の12タイトル。これらのタイトルの日本での発売については明らかにされなかったが、『Genji 2』は岡本吉起氏が率いる日本のゲームソフト開発会社ゲームリパブリックの開発となるだけに、期待が持てそうだ。会場では、岡本氏本人による『Genji 2』のデモプレイも行われ、より爽快なアクションが楽しめるようになった本作の魅力が紹介された。
また、日本向けタイトルとしては、セガの
『バーチャファイター5』やバンダイナムコゲームスの『鉄拳6』、『リッジレーサー7』、そして本日スクウェア・エニックスのカンファレンスで発表された『ファイナルファンタジー XIII』などがPS3用ソフトとして開発されていることも明らかに。海外市場、日本市場、ともに強力なラインナップがそろう次世代ゲーム機「PS3」の底力が確認できるカンファレンスとなっていた。
●PS3用新作ソフトラインナップ
・『FORMULA ONE 06』
・『The Eye of Judgement』
・『Genji 2』
・『Heavenly Sword』
・『Motor Storm』
・『Resistance:Fall Man』
・『War hawk』
この他にもPS2、PSP向け新作タイトルの画像もあわせて公開。プレスカンファレンスの進行役を務めたSCE AmericaのCEO平井一夫氏によると、これらのタイトルは「E3 2006」の各メーカーのブースに出展されるとのことなので、続報を楽しみに待っていて欲しい。タイトルラインナップは、以下の通り。
●PS2用新作ソフトラインナップ
・『ATV Offroad Fury 4』
・『GOD OF WAR II』
・『NBA ’07』
・『SOCOM:U.S. Navy SEALs Combined Assault』
●PSP用新作ソフトラインナップ
・『ATV Offroad Fury Pro』
・『Gangs of London』
・『Killzone:Liberation』
・『Lemmings』
・『LocoRoco』
・『NBA‘07』
・『Rachet & Clank:Size Matters』
・『SOCOM:U.S. Navy SEALs Fireteam Bravo 2』
・『World Tour Soccer’06』
会場では、今年3月に東京で行われた「PS Business Briefing 2006 March」の発表内容が、平井一夫氏によって改めて世界向けに紹介された。今回の発表では、PSPを利用した各種ゲームソフトのダウンロード販売システムにおいて、PSP上でエミュレータを使った『グランツーリスモ』のプレイの様子が確認できた。加えて、このダウンロード販売システムを使った楽曲のダウンロード販売用ソフト「SingStar」が開発されているとのこと。PSPを使用すれば、ゲームだけでなくさまざまなコンテンツのダウンロード購入が可能になるという。
さらに、カンファレンスにはポリフォニー・デジタルの山内一典氏が登場し、『グランツーリスモ』シリーズの最新プロトタイプ『グランツーリスモ HD(以下、GT HD)』を披露した。
この『GT HD』は、『GT』シリーズの最新作というわけではなく、PS2版『GT 4』のグラフィックなどをPS3向けに一新した、試作品のようなもの。1920×1080p(pはプログレッシブの略)というフルHD解像度、秒間60フレームの更新レートでグラフィックが表現されており、『GT 4』の約12倍、通常のハイビジョン画質の約3倍ものデータ量がグラフィック面でリアルタイムに処理されているという。PS3の特徴のひとつである内蔵ハードディスクにも対応しており、これまで以上にローディング時間の短縮を実現しているという。会場では、東京やグランドキャニオンといったコースを駆け抜ける多彩な車種の姿を確認できた。
山内氏は『GT HD』について、「グラフィックにおいて1920×1080pというデータ量は、ちょっと大げさにいうと“人類にとってはじめての経験”になると思います。しかし、このバージョンは現在PS3用ソフトとして開発を進めている『GT』シリーズ最新作に向けた一つの通過点でしかありません」とコメント。続けて、「日本と北米では『GT4』をベースにしたオンラインモードのベータテストの実施を予定しています。PS3で発売する将来の『GT』では、オンラインという要素を加えてさらにその世界を広げていきたいと考えています」と語り、最新作への意気込みを語った。山内氏によると、PS3版『GT』の発売日は、それほど待たせない時期を予定しているとのことなので、ファンは続報を期待して待ちたいところ。
発表会の最後を飾るのは、SCEの久夛良木健氏。久夛良木氏は、PS3に採用されるコントローラのデザインが正式に決定したこととともに、新たな要素として6軸検出システムが内蔵されることを発表。この6軸検出システムとは、従来のボタンによる操作ではなく、コントローラを前後・左右に実際に傾けることでゲーム内の対象を動かすことができるというもの。この操作の入力情報はすべて無線通信技術「Bluetooth」によって高速かつ正確にハードに伝えられるため、プレイヤーの動作が自然な動きとしてゲーム内に再現されることとなる。
なお、「プレイステーション」、「プレイステーション2」の標準コントローラ「DUALSHOCK」、および「DUALSHOCK 2」に装備されている振動機能は、振動自体が6軸検出システムに操作として感知されるため、PS3のコントローラからは取り外されるとのことだ。
| PS3のコントローラに搭載される6軸検出システムを利用したゲームの代表的な例として、『War hawk』のデモプレイが行われた。『War hawk』は3D空間でドッグファイトを繰り広げるSPGとなっており、コントローラを傾けるという操作法によって縦横無尽に大空を翔る戦闘機の勇姿を見ることができた。 |
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