レベルファイブ、パブリッシャー事業に進出!第1弾は『レイトン教授と不思議な町』
本日10月11日、PS2用ソフト『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』、『ローグギャラクシー』など、数々の人気作を手がけてきた開発会社・レベルファイブは、今後パブリッシャー事業を展開していくことをプレス発表会で明らかにし、その第1弾となるDS用アドベンチャーゲーム『レイトン教授と不思議な町』を発表した。
レベルファイブがこれまでに発表した作品について、「続編に頼ることなく、常に新しいものを目指すスタンスが評価された」と、これまでの実績を振り返る同社代表取締役社長の日野晃博氏。「パブリッシャーとなっても、これまでと変わらない熱い気持ちで品質の高いソフト作りを目指していきたい」と、意気込みを語った。ただし、レベルファイブではデベロッパーの活動も継続して行い、これからは2つの面で活動していくとのことだ。
発表会に出席した任天堂代表取締役専務 営業本部長の波多野信治氏は、実績の豊富なレベルファイブのパブリッシャーとしてのDS参入を「ゲーム業界全体の刺激になる」と歓迎し、『レイトン教授と不思議な町』にミリオンセラー以上の成果を期待する、という激励の言葉を送っていた。
続いて、パブリッシャー第1弾タイトル『レイトン教授と不思議な町』の制作発表もこの場で行われた。舞台は中世ヨーロッパを感じさせる古風な町。プレイヤーは主人公“レイトン”教授を操作して、この町で発生したミステリアスな殺人事件を解決することになる。ゲームの最大のポイントは、町の住人から出題される数々の“ナゾ”。タッチペンやマイクなど、DSならではのインターフェイスを使用してクリアしていくバラエティ豊かな“ナゾ”は、「頭の体操」(全23集、累計1,200万部を記録したベストセラーパズル集)シリーズでおなじみの多湖輝氏が手かげたものだ。壇上に上がった多湖氏は、ゲーム中で「頭の体操」のパズルを使いたいという日野氏の申し出に即答することはできなかったが、実際にレベルファイブを訪れ、活気あふれる社内の空気に触れて「絶対にすごい物を作ってくれる確信を得た」というエピソードを話してくれた。
本作のもう1つの魅力は、随所に挿入される高品質のアニメーション。「DSでどこまでできるか不安だったが、とてもキレイなものになった」と日野氏が自負するほどの美しい映像が大スクリーンで展開された。
そして“レイトン”教授は大泉洋氏が演じ、助手の“ルーク”少年を堀北真希さんが演じるという豪華なキャスティングも判明。2人から寄せられたビデオメッセージで大泉氏は、「すでにプレイしていますが、気がつくと車の中などではまってしまっています。英国紳士を演じたんですが、どんな風に仕上がっているのか楽しみです」と語り、堀北さんは「声優に挑戦するのは今回が初めてで、しかも年下の男の子の役ということで、とても難しかったんですが、がんばりました」と苦労談を披露した。
発表会の最後には、『レイトン教授』シリーズとして3作品のリリースが予定されていること、その第1作となる『レイトン教授と不思議な町』の発売日が2007年2月15日、価格が4,800円(税込)であることが明らかにされた。
また、会場の外では実際に『レイトン教授と不思議な町』を体験できるスペースが設けられ、多くの関係者・取材陣が筐体を囲んで“ナゾ”に頭をひねる様子も見られた。魅力的なキャラクター&ストーリーと、発想力が問われる“ナゾ”のコラボレーションが実現したこの作品は、DSの新たな定番シリーズとなるだけの可能性を感じさせた。
パズル要素の強いものから、アクション性のあるものまで、“ナゾ”の種類は千差万別。多湖氏が中心に立ち上げたプロジェクトによる、新作の難問も用意されているという。
スピード感あふれるアクションシーンや、不気味な雰囲気を漂わせる夜の町などが、高品質のアニメで描き出される。
この日発表会に出席したのは日野氏、多湖氏、波多野氏の3人。レベルファイブといえばRPGというイメージが強いが、日野氏はパブリッシャー進出第1弾ゲームをADVにしたことについて「あえてレベルファイブらしくないものを、という考えで制作した」と語った。
多湖氏は壇上でパズルを1問出題し、あまりにも意外な正解を次々と披露して会場を驚かせていた。会場の外の体験スペースでも、難問に苦戦する人が続出!?
(C)LEVEL-5 Inc.
データ
▼『レイトン教授と不思議な町』
■メーカー:レベルファイブ
■対応機種:DS
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年2月15日
■価格:4,800円(税込)
■関連サイト
・『レイトン教授と不思議な町』オフィシャルサイト
・レベルファイブ