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2006年6月23日(金)

音楽家・ショパンの夢の世界……バンダイナムコ、新感覚RPG『トラスティベル』発表

 バンダイナムコゲームスは本日6月23日、Xbox 360用ソフト『TRUSTY BELL ~ショパンの夢~(以下、トラスティベル)』を開発していることを発表した。



 1810年にポーランドの首都ワルシャワに生まれ、1849年パリにてその短い生涯を閉じた音楽家フレデリック・フランソワ・ショパン。数々のピアノ独奏曲を生み出し、ピアノの詩人と呼ばれる彼は、死を迎える3時間前にある夢を見たという。
 『トラスティベル』は、ショパンが見たその夢の世界を題材にしたファンタジーRPG。『スターオーシャン3』や『ヴァルキリープロファイル2』といったRPGのサウンドを担当したトライクレッシェンドが開発を行い、桜庭統氏がBGMの作曲を務める。
 また、演出のキーとなるショパンのピアノ楽曲の演奏は世界的ピアニストのスタニスラフ・ブーニン氏を、物語のナレーションには森本レオ氏をそれぞれ起用。非常に豪華なスタッフ陣によって、開発が進められている。
 以下に、人間の“生”と“死”に焦点をあてた『トラスティベル』の重厚なストーリー、そして物語の上で重要な役割を持つ2人のメインキャラクター、現在公開されているゲームのスクリーンショットを紹介していく。

『トラスティベル』~物語の始まり~

 1849年10月17日深夜、パリの中心部にあるヴァンドーム広場12番地のアパルトマンで、ピアノの詩人と呼ばれた音楽家“ショパン”は病の床に伏せながら、最期の夢をみる。
  ショパンの意識は現実世界を離れ、おとぎ話に聞くような不思議な世界に足を踏み下ろした。そこでは現実世界と同じように、人々がありふれた日常をさまざまな感情を抱きながら、当たり前のように生きていた。

 ただひとつ違ったことは、夢の世界において不治の病に侵された者は、その副作用として魔法の力が宿ること。現実世界で病床にある“ショパン”もまた、魔法を使うことができた。夢の中でも、彼の体は病に蝕まれていたのだ。その皮肉もあり、“ショパン”は夢の世界を客観的に捉えていた。ここにあるものすべては、自分が作り出した幻に過ぎないのだと……。

 だが、病に侵されながらも運命を受け入れ、懸命に生きるひとりの少女“ポルカ”がショパンの考えを少しずつ変化させて行く。
  だれもが心の中に持つとされ、綺麗な信じる心を反映して輝く「トラスティ」という宝石。この「トラスティ」の輝きが強すぎるため、少女はさらに過酷な運命へと誘われて行くことになる。そんな運命に抗い、必死で彼女を救おうとする少年“アレグレット”。運命に従う少女と逆らう少年、そして夢と現実。
  相反する2つの事象が絡み合うとき、運命の歯車は静かに逆転を始める。


『トラスティベル』~夢の世界の人々~

“アレグレット”(Allegretto)

「心が輝いているやつが損をする……
そんな理不尽な世の中でいいのか!?」

 貧しい子どもたちに食べ物を配るため、港町リタルダントでスリをしている少年。悪いこととは分かっていながらも、子どもたちを見捨てるわけにはいかないという、正義感を内に秘める。言葉使いが乱暴で、弟分の“ビート”に手をあげることもあるが、実は情に厚く、“ビート”を本当の弟のように思っている。貧富の差が激しい世の中に矛盾を感じ、旅に出る。
  その旅の最中に出会った、残酷な運命に翻弄されながらもひたむきに生きる“ポルカ”に惹かれ、彼女を救う決意をする。


“ポルカ”(Polka)

「限られた私のこの命を、みんなが喜ぶことに使いたいの。」

 港町リタルダントが一望できる丘の上にある、テヌート村に母親と住んでいる少女。花封薬という花々から抽出される薬を売って生計を立てているが、最近では鉱封薬という政府公認の安い薬が出回っているためまったく売れていない。不治の病に犯されているため魔法を使うことができるが、その副作用として死期が近い。その過酷な運命に加え、触れると病気がうつるという噂から人々に避けられ、人を信用できなくなる。だが、“ショパン”に出会い、残り少ない命を人々のために使いたいと思うようになる。


『トラスティベル』~夢の世界の風景~

・イメージイラスト


・現実世界

・夢の世界

・バトル

・フィールド



データ

※画面は開発中のもの。
(C)2006 NBGI

▼『TRUSTY BELL ~ショパンの夢~』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:Xbox 360
■ジャンル:RPG
■発売日:未定
■価格:未定

■関連サイト
『TRUSTY BELL ~ショパンの夢~』紹介ページ
バンダイナムコゲームス