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2006年8月14日(月)

宇多田ヒカルさんが一般参加者30名と『テトリスDS』で真剣勝負!その結果は……?

 8月12日、クラブニンテンドー会員限定キャンペーン「宇多田ヒカルとテトリス対戦!!」が都内某所で開催された。

 このキャンペーンは、応募した人の中から30名が人気アーティストの宇多田ヒカルさんとDS用ソフト『テトリスDS』で1対1の対戦が行えるという豪華なもので、任天堂の会員制サービス「クラブニンテンドー」の登録者を対象に6月23日~7月24日の期間で募集が行われていた。

 今回、会場を訪れることができた幸運な挑戦者たちは、小学生くらいの子どもから20代の女性、子どもがいるお父さんなど、年齢や性別は実にさまざま。イベントでは、まず当選者30名が10名ずつA~Cの3つにグループ分けされ、予選としてグループ内で『テトリスDS』のトーナメント戦が行われた。各グループのトーナメントで優勝した参加者には、ニンテンドーDS Liteが進呈された他、スペシャルマッチの参加権利が与えられた。さらに今回、宇多田さんとの総あたり戦で挑戦者側が勝利すれば、その挑戦者の所属するグループに1ポイントを加算。30名の対戦終了後、ポイント数の総計がもっとも高いグループの挑戦者らには、「UTADA UNITED2006」のコンサートツアーグッズがプレゼントされるという、ポイント数によるグループ対抗戦もあわせて行われた。

 予選終了後、いよいよ宇多田さんがステージに登場。宇多田さんは「対戦をあまりしたことがないので、ライブよりも緊張しています」と心境を硬い表情で語り、いよいよ30名の挑戦者を相手とした対戦がスタート。
 対戦は、アイテム、およびハンデはなし、制限時間6分というルールを採用。最初の挑戦者はAグループの女性で、対戦前のインタビューでは、憧れの宇多田さんを目の前に喋れないほどに緊張していた。しかしながら対戦では宇多田さんも緊張と、普段自分が使い慣れているゲーム機とは異なる操作感のため、テトリミノの配置ミスをおかしてしまい、対戦時間56秒で初戦は挑戦者が勝利。これには、宇多田さんも思わず「すっごいムカつく!」とコメントし、悔しそうな表情を浮かべる。

 しかし、対戦を重ねていくうちに緊張もほぐれ、いよいよ宇多田さんは本領を発揮。5歳くらいから『テトリス』をプレイしているという宇多田さんのプレイはとにかくスピーディで、瞬時にテトリミノの配置場所を判断し、隙間なくラインを埋めていく。連続でテトリスを決めたり、残り数ラインとなっても落ち着いてラインを消去し、巻き返しを図る、という逆転劇も何度か見られ、その腕前には会場中から「おお~」というどよめきが起きていた。
 
 休憩を取りながら行われた対戦だが、各グループトーナメントの優勝者3名を残すのみとなった時点では、27戦中宇多田さんが24勝3敗という結果に。
 そして迎えた各グループトーナメントの優勝者とのスペシャルマッチ。宇多田さんはAグループの優勝者・りつこさんとの対戦では若干疲れが見え、負けてしまったものの、気持ちを切り替えて持ち前の集中力を復活させ、Bグループ、Cグループの優勝者を次々と破っていった。30戦を終えての総合結果は、挑戦者が4勝、宇多田さんが26勝。グループ対抗戦はAグループが勝利者2名、Bグループ、Cグループがそれぞれ勝利者1名ということで、Aグループが優勝を収めた。

 また会場では、任天堂社内でも1、2を争う『テトリスDS』の腕前を持つというスタッフ2名が宇多田さんに挑戦するというエキシビジョンマッチも実施。「対戦することができて光栄です」と話していた宇多田さんだが、やはり手ごわい相手に初戦は敗北。ここで悔しさのあまり、宇多田さんから「先に3勝したほうが勝ちということにしませんか?」という申し出があり、急遽ルールが変更される一幕も。エキシビジョンマッチでは見ごたえのある接戦が展開され、任天堂チームが1勝、宇多田さんが1勝という結果となったが、負けず嫌いの宇多田さんが「Wi-Fiコネクションでの対戦をプレイする機会があれば、また挑戦したい。あとで名前を教えてください」と対戦したスタッフに再戦を申し込む場面も見られた。

 人気アーティストが一般参加者と真剣に『テトリスDS』で勝負を繰り広げると、一風変わった趣向で行われた今回のイベント。宇多田さんは「自分の宣伝やプロモーションというわけでなく、本当に『テトリスDS』を遊びに来ているような感じ」とイベントの感想を語っており、「すごい楽しいですね~」と終始うれしそうにプレイしていたのが印象的だった。

落下する「テトリミノ」(ブロック)を横一列に並べて消していく、アクションパズルゲームの代表作『テトリス』に、DSならではのアレンジが追加された『テトリスDS』。ゲームシェアリング機能やニンテンドーWi-Fiコネクションにも対応しており、多彩な対戦も楽しめる。

大きな拍手で迎えられ、挑戦者らの前に姿を現した宇多田ヒカルさん。これから始まる一般プレイヤーとの戦いを控えて弱冠緊張ぎみ。

ゲームをプレイする際には、いつもメガネをかけているとのこと。普段TVなどでは見ることができない、宇多田さんの意外な一面を垣間見ることができた。

対戦時の宇多田さんは真剣な表情でプレイに集中。勝利のコツを聞かれると、「わかりません(笑)。プレイしている間はとにかく無我夢中で」と答えており、その集中力がうかがえる。



30名との総あたり戦やエキシビジョンマッチなど連続で対戦が行われたが、「一日中でも対戦していたい」と笑顔でコメントしていた宇多田さん。本当に楽しそうにゲームをプレイしていた。

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■関連サイト
『テトリスDS』公式サイト
任天堂