8月19・20日に幕張メッセで行われた「C3×HOBBY キャラホビ2006」の戦場の絆特設ブースにて、ステージイベント「『機動戦士ガンダム 戦場の絆』出撃!ニュータイプステージ」が行われた。
5月に行われたロケテストの模様は電撃オンラインでもお伝えしたが、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』は、2006年に稼動が予定されている業務用戦術チーム対戦ゲーム。ドームスクリーンを搭載したコックピット型筐体が特徴で、プレイヤーは地球連邦軍かジオン公国軍のいずれかに所属し、最大8人vs8人のチーム戦を繰り広げることができる。選択できる機体(モビルスーツ)は、射撃距離や特徴がそれぞれ異なっており、多彩なチーム編成、幅広い戦略で奥深いチーム戦が楽しめることが大きな魅力だ。
今回行われたステージイベント「『機動戦士ガンダム 戦場の絆』出撃!ニュータイプステージ」は、“アムロ・レイ”役でおなじみの人気声優・古谷徹氏が来場者と「ニュータイプ部隊」を編成し、開発チームを相手に『機動戦士ガンダム 戦場の絆』で4人対4人のチーム戦を展開するというもの。“アムロ”と一緒に出撃することができる貴重な機会となるだけに、ステージ周辺には多くのファンが詰め掛けた。
イベントには、ゲストの古谷氏をはじめ、バンプレストの馬場龍一郎氏と本作の開発スタッフであるバンダイナムコゲームスの小山順一郎氏が登場。
古谷氏率いる「ニュータイプ部隊」のメンバーには、来場者の中からAチーム、Bチームそれぞれ3名ずつ、計6名が選出された。各チームでの対戦は2回となっており、対戦ごとにチーム編成の変更が可能。また今回特別ルールとして、古谷氏が操作するモビルスーツは、通常のプレイで序盤から使用することができない白いモビルスーツ「ガンダム」となっていた。
Aチームの1戦目では、「ニュータイプ部隊」が近距離戦形の「ジム」、近接格闘型の「陸戦型ジム」、中距離支援型の「ガンキャノン」、近距離戦型の「ガンダム」という構成、対する開発チームは近距離戦型の「ザクII」が3機、近接格闘型の「グフ」という「ランバ・ラル隊」を意識したチーム編成で挑む。
各プレイヤーの設定が終了し、古谷氏の「皆、軽い気持ちで行きましょう。アムロ行きまーす!」という掛け声でいよいよ対戦がスタート。「ガンダム」が「ザク」を撃破するも「グフ」が「ジム」を撃破する、といった一進一退で戦闘が展開するが、綿密な事前打ち合わせが功を奏してか「連邦軍」がやや優勢。初戦の結果は、古谷氏率いる「ニュータイプ部隊」の勝利となった。
続く2戦目では、開発チームがチーム編成を変更し、全員が狙撃型「ザクI・スナイパータイプ」という特殊な編成で出撃。小山氏によれば、狙撃型は遠くから敵を狙える反面、接近戦に弱く、射撃攻撃した後のリロード時間が長いために、扱いが難しいタイプだそうで、その戦略に会場内も対戦の内容に目が釘付けとなる。バトル前半は遠距離からの狙撃で展開を有利に進めていた開発チームだが、徐々に押されはじめ、結局「ニュータイプ部隊」の2連勝となった。
最初の対戦を終え、古谷氏は「もう汗ダクダクですよ。冷汗も含めて(笑)。“声出しながらやってください”と言われていましたが、“アムロ行きまーす!”って言ったあとはもうすっかり忘れてました(笑)」と対戦の興奮を押さえきれない様子で、その感想を話す。勝利については「チームワークの勝利ですね。絆が深まりましたよ」とコメントし、メンバーとうれしそうに握手を交わしていた。
そして、「ニュータイプ部隊」のメンバーが入れ替わり、Bチームでの対戦。「ニュータイプ部隊」のチーム編成は、近距離格闘型の「ジム・寒冷地仕様」、狙撃型の「ジム・スナイパーカスタム」、近距離戦型の「ジム」、「ガンダム」という構成、対する開発チームは、全員が中距離支援型の「ドム」という、まさに「黒い四連星」という構成で場内を沸かせる。
「黒い四連星」は、「機動戦士ガンダム」劇中の「ジェットストリームアタック」のごとく列を成して戦闘に突入したが、古谷氏の「ガンダム」に撃破されてから連携がとれずに徐々に戦力ゲージを減らしていった。後半、「ニュータイプ部隊」も連携が弱くなり各個撃破される場面も見られたが、前半のアドバンテージを守りきり、接戦を制した。
小山氏の「減俸もの!」発言もあり、もう負けられない開発チームは、2戦目でチーム編成と変更し、中距離支援型の「ドム」、近接格闘型の「アッガイ」、後方支援型の「ザクタンク」、そして近距離戦型の「ザクII(S)(通称、シャア専用ザク)」で出撃。戦闘中には、「シャアザク」と「ガンダム」の交戦も実現し、観戦している来場者たちの間からも「おお~」というどよめきが起きていた。
この対戦では、開発チームが前線を「シャアザク」がかく乱している間に、後方支援の「ザクタンク」が活躍して戦力ゲージを大幅に削る、という戦略をとっており、後半に「ニュータイプ部隊」も追い上げを見せたが、追いつけず開発チームの勝利となった。
終え、コックピットから出てきた古谷氏は「ちいっ!シャアが出てくるとは思わなかったよ」と初の敗北にも関わらず笑顔。「僕はあと1時間くらい続けてやりたいですね。そしたら、“任せろ!”っていう気分になれるんじゃないかなあ」と、まだプレイしたりない様子で対戦の感想を話していた。
『機動戦士ガンダム 戦場の絆』は、8月末より全国4カ所程度で先行稼動を開始。馬場氏、小山氏によれば、正式稼動後は全国大会などの開催も検討中とのことなので、ファンは楽しみにしていよう。
軽妙なトークで『機動戦士ガンダム 戦場の絆』の魅力を紹介していた馬場氏と小山氏。対戦時には解説も担当。
『機動戦士ガンダム 戦場の絆』は、以前にも体験させてもらったことがあるという古谷氏。ボイスチャット搭載となっているだけに、「一緒にプレイしたスタッフに、“セリフ言ってください”と言われちゃいました」というエピソードも披露。
「ニュータイプ部隊」のメンバー選出時には、多数の立候補者が。憧れの“アムロ”と出撃できるまたとないチャンスに熱気ムンムンだ。
チームメンバーとのコミュニケーション、協力が勝利のカギを握るとあって、古谷氏率いる「ニュータイプ部隊」は、コックピットに搭乗する前に綿密な作戦会議を展開。すでにこの時から戦いが始まっているといっても過言ではない!
真剣な表情で対戦に挑む古谷氏。“アムロ”さながらのパイロットぶりを発揮して敵を撃墜していた。
コックピットの雰囲気たっぷりの専用筐体。全国に配置される日はそう遠くない。
ステージイベントの時間帯以外は、『機動戦士ガンダム 戦場の絆』の試遊を実施。午後には120分~180分待ちという状態に。
(C)創通エージェンシー・サンライズ
データ
▼『機動戦士ガンダム 戦場の絆』
■メーカー:バンプレスト
■稼動時期:年内稼動開始予定
■プレイ料金:未定
■関連サイト
・『機動戦士ガンダム 戦場の絆』公式サイト
・バンプレスト