2006年9月15日（金）

世界観、テクノロジー、システム、すべてが一新された『アーマード・コア4』とは!?

　フロム・ソフトウェアは、11月に発売を予定しているPS3用ソフト『アーマード・コア4』の最新情報を公開した。

　今回明らかにされた情報によると、『アーマード・コア4』はこれまでに発売されているシリーズ10作品とは、まったく異なる世界観やゲームシステムを持つハイスピードメカアクションで、ゲームのストーリーや世界設定、用語などにおいて、過去の作品とは関連性がないという。
　また、『アーマード・コア4』には、新物質「コジマ粒子」をはじめとするさまざまな新テクノロジーが登場。これらの新テクノロジーにはフロム・ソフトウェアらしい科学考証が加えられており、その世界観にリアリティを与えている。以下に、本日公開された新テクノロジーや世界設定を紹介していく。

■コジマ粒子
国家解体戦争の7年ほど前に発見された新物質で、発見者の名を冠し、コジマ粒子と名づけられた。アクアビット社とオーメル・サイエンス・テクノロジー社によって、軍事活用への可能性が見出され、現在では『アーマード・コア4』の世界のネクスト技術の根幹として、さまざまなテクノロジーに応用されている。
　反面、広範かつ長期にわたり、生体活動に深刻な悪影響をおよぼす危険な環境汚染原でもある。

■コジマ技術
コジマ粒子の特性を転用した各種先端技術の総称。特に軍事利用されたものを指し、当初はアクアビット社、レイレナード社の両社によって研究・開発が進められたが、オーメル・サイエンス・テクノロジー社も独自に研究を行っている。現在では、この3社が同技術の先端企業として、利権を争っている。
　各企業はコジマ技術の大半をブラックボックスとして秘匿しており、そのため激しい情報戦が展開されている。

■アーマード・コア
『アーマード・コア4』の世界で深刻な問題となっているテロ事件と暴動に対処するために開発された、「圧倒的な火力、制圧力を実現する人型汎用兵器」。
　新技術の開発によって、現在では「ノーマル」、「ネクスト」と呼ばれる2つのタイプに分けられている。この「ノーマル」と「ネクスト」は、共通の技術を利用しているが、その戦闘能力・用途・希少性において大きな開きがある。

■ノーマル
「アーマード・コア」の第一世代とも言うべき存在で、国家解体戦争以前の戦場において最大の脅威となった兵器。現在も軍隊の中核という地位を保ってはいるが、一部の最新型あるいは特化型を除いて、その戦闘能力・重要度はたった数機の「ネクスト」に遠くおよばない。

■ネクスト
「ノーマル」をベースに、秘密裏に開発されていた最新鋭兵器。国家解体戦争ではじめて実戦投入され、企業側の切り札となった。アクアビット社のコジマ技術、アスピナ機関のアレゴリーマニュピレイトシステム（AMS）など、「ノーマル」にはない最先端技術が採用されている。「ノーマル」とは桁違いの戦闘能力を持つ「破壊天使」であり、企業の強大な権力の象徴でもある。
　操縦機構であるAMSは、搭乗者の能力をダイレクトに機体に反映させるが、特異な知的能力を要求する。これに適合できるかは、生来の素養が重要となる。低い適正しか持たない者が搭乗した場合、精神負荷による苦痛を味わう。

■プライマルアーマー(PA)
コジマ粒子を安定還流させた防護膜(防御障壁)。多くの攻撃に対して高い防御力を発揮し、その威力を大幅に減衰、無効化することができる。攻撃を受けることでコジマ粒子の安定還流が乱れると、防御効果は一時的に減るが、時間経過により回復する。
　貫通効果の高い攻撃には比較的弱い、周辺の環境に重大な汚染を生じさせる恐れがあるという欠点を持つ。

■オーバードブースト(OB)
コジマ技術をブースタに応用した推進機関。瞬間的に爆発的な加速を得ることができるが、コジマ粒子発生機構から供給されるコジマ粒子がOBに回されるため、PAは自動的に減衰していく。

■クイックブースト(QB)
ブースタ技術は古い技術で、「ノーマル」をはじめとした多くの兵器に採用されているが、特に「ネクスト」には桁外れのエネルギー供給とAMSによる高精度制御を前提とした瞬発機構が組み込まれている。この機構はクイックブースト(QB)と呼ばれており、短距離ではあるが前後左右への瞬間的な急加速という、独特の挙動を可能にする。
　エネルギー供給あるいは制御精度の問題から、瞬発機構は「ネクスト」特有の機能となっている。