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2007年10月1日(月)

大学生のオタライフを描く「げんしけん」第2期に登場するキャストのコメントをお届け

 2007年10月からチバテレビ、キッズステーションなどで放映開始となるTVアニメ「げんしけん2」。そのアフレコが都内のスタジオにて行われた。

写真は出演キャスト陣のもの。写真左上から乃村健次氏、関智一氏、川澄綾子さん、水橋かおりさん、石田彰氏。写真左下から檜山修之氏、大山鎬則氏、斎賀みつきさん、雪野五月さん。

 本作は、講談社が発行する月刊コミック誌「月刊アフタヌーン」に連載されていた木尾士目氏の作品をアニメ化した作品。ゲームやマンガ、フィギュアといった、いわゆるオタク的な趣味を持つ学生たちが集う大学サークル「現代視覚文化研究会(略称:現視研)」で繰り広げられるオタ学生たちの日常が描かれていく。
 2004年10月10日~12月26日まで全12回にわたってUHF系列のテレビ局にて第1シーズンが放映された。さらに、2006年には本作のスピンアウト作品「くじびきアンバランス」のDVDにOVAが同梱されるという形で、3つの新作エピソードが公開されている。
 第2シーズンでは、サークルの会長に就任した主人公“笹原完士”を軸に、「コミフェス」と呼ばれる同人誌イベントに参加することになった「げんしけん」のエピソードが語られていく。

 今回行われたアフレコ後、そんな本作に出演するキャストからコメントをいただいたので以下に紹介していく。

――「げんしけん」第2シーズンが始まると聞いた時の率直な感想をお聞かせください。

■大山鎬則氏(“笹原完士”役)
 第2期をやるっていう話を耳にはしていたんですけど、本当にやるというお話をもらって、動き出して、初めてアニメでいただいた主役をまた演じられることになって、驚いたと同時にうれしかったですね。
 これまでシリーズでの“笹原”は、合いの手やリアクションなどが多かったんですけど、今回はいっぱいしゃべっていて(笑)、彼にしては珍しく怒ったりすることもあって、ちょっと大変な部分もあったりとかしつつ……現場に来るのがとても楽しいですね。

■斎賀みつきさん(“高坂真琴”役)
 第1シーズンから常にとらえどころのないキャラクターだったんですけど、第2シーズンでは、よりいっそうとらえどころのないキャラクターになっています。“笹原”くんと違って常にニコニコしていて、みんなが驚いているのに驚いていないとか、そういう少し変わった彼なんですけれども、第1シーズンから変わらず応援し続けてくれてとてもうれしかったですし、また“高坂”くんを「最低な男」と言われつつも演じることができるというのはとても楽しみです。原作は終わってしまいましたがどのエピソードまでやるのかなっていうのが、ワクワクしてるところだったりします。

■雪野五月さん(“春日部咲”役)
 わたしも大山さんと同じで、結構前から「続きをやるよ」とは聞いていたんですが、何もその後のお話を聞いていないという状況で……。今日は第2話のアフレコだったんですが、実は第1話のアフレコを行う5日前くらいにやるということを聞いて、本当に突然始まったという状況だったので、心の準備を復活させるのが大変でした。
 第1シーズンに比べると第2シーズンは割と“咲”ちゃんが丸くなっていて、ずいぶんと「現視研」に馴染んだなっていう感じがしました。尖らなくていいのがすごく気分的に楽しい感じで演じられてうれしいです。

■檜山修之氏(“斑目晴信”役)
 僕もいろんな作品やってきましたけれど、そもそも企画から「くじびきアンバランス」という作品とリンクしているという珍しい形で第1シーズンをやりましたし、終わった後も「くじアン」のDVD特典という形で3話やっていたんで、懐かしさといのはあまりなかったです。「セカンドやるよ」って言われても、自然に「あ、やるんだな」っていう感覚で入れたんですね。この作品はいい意味で「しぶといなぁ」と。
 今の雪野の話じゃないですけど、我々役者って、直前になってアフレコのスケジュールという形で聞いて初めて具体的にわかるもんで、僕も直前まで知らなかったんです。でもなんとなく「あ、やっぱりね。この作品ならそんな雰囲気だよな」って感じでしたね。

■関智一氏(“田中総市郎”役)
 そうなんです(一同笑&檜山氏「何がだよ!(笑)」)。以前からだいぶ期間が空いているように感じておりましたが、そんなに空いてなかったみたいですね。
 この作品は、アクションで魅せるというよりは、会話劇で展開されていく、アニメーションではあまり多くないタイプの作品だと思うんですよ。その辺を楽しみながら演じられるので、第2期が始まってうれしいなぁと思って今日足を運びました。ありがとうございます。

■乃村健次氏(“久我山光紀”役)
 第2シーズンということで、久しぶりの“久我山”でしたが、久しぶりにどもっております(笑)。
 第2シーズンをやるって聞いて「あ~、今回もどもるの難しいなぁ」と思いながら、かんだのはごまかせたりしました(一同笑)。人と絡んでの日常会話がメインなので、とても楽しくやっています。ご期待ください

■川澄綾子さん(“大野加奈子”役)
 パート2をやると結構前からぼんやりとは聞いていたんですけど、「なるらしいよ」と言われてならない作品も多い中で、本当に「げんしけん2」の台本をちゃんといただいた時に「やっぱりまた始まるんだな」って思いました。
 アニメやマンガなどをしっかりと描いていて、言ってしまえば自分もそこにどっぷり浸かったような仕事なのかもしれないのに、知らないことがすごく多い世界なので、収録していてもすごくタメになる……のかどうかはわからないですけど、いろいろなことを吸収してすごく楽しい作品なので、また戻って来られてうれしいです。

■石田彰氏(“朽木学”役)
 “クッチー”は「現視研」に入ってはいたんですけど、正直なところOVAに出てくる人っていう印象が非常に強くて、TVシリーズの方とは縁がないように思っていて、「げんしけん2」をやると聞かされても、「そうなんだ、やるんだ」ってすごく他人事のような意識でいたら、なんともうすでに2回も出ているという(一同笑)。すごいなぁと思いまして。
 これから「げんしけん」のメンバーの人たちと、キャラクターを通して、馴染んでいかなければいかんなぁと思っております。「馴染んでますよ」という暖かい声をいただいて非常にうれしいんですけれども、“クッチー”は人と会話を成立させないので(一同笑)、馴染んでいる実感がないところもあります。今後“クッチー”ますます活躍、というかお茶を濁してくれることを期待しております。

■水橋かおりさん(“荻上千佳”役)
 わたしは第1シーズンには出ていないので、第1シーズンは完全にお客さんとして見ていました。ですので、オーディションを受けて“荻上”さん役で受かって、改めてまたDVDを頭からずーっと見て、すごく詳しくなって、ファンみたいになってしまいました(笑)。
 “荻上”さんは他のメンバーに対して壁のある人なんですけど、わたし個人はものすごくこのメンバーに馴染んでしまって、親近感を持ちすぎていて、自分自身の内面と荻上さんの内面が反対になっているので、その辺りがやっていて大変ですね。うっかりするとすごく普通のリアクションになるんで。荻上さんもこのままちょっとずつ馴染んでいってくれて、今私が思っている気持ちと同じくらいになってくれたらいいな~と思います。参加できて非常にうれしいです。

――皆さんが演じているキャラクターの魅力や、演じるうえでの注意点などがありましたらお聞かせください。

■大山氏
 “笹原”は、「特徴がないことが特徴」だと思うんですね。たぶん、通知表は5段階評価で3が一番多かったタイプなんじゃないかなと。透明というと言葉がキレイ過ぎるんですけど、取り柄のなさ、特徴のなさ、普通さがアニメでは珍しいキャラクターなのかなと思っていて、演じていてもそこがすごくおもしろいところです。
 別の取材を受けた時、水橋さんに「“笹原”がこれでモテキャラだったらアニメとか漫画でよくあるキャラクターなんだけれども、全然モテないというのが珍しいキャラなんだ」って言われて、「ああ、そうか」ってすごく納得したんですけど。
 第2シーズンでは恋愛の話とかいろいろ出てくると思うんですが、いろんなことにぶつかったり、悩んだりして、僕たちと同じような感覚でいてくれるところが“笹原”の魅力なのかな、と思っています。

■斎賀さん
 “高坂”は“笹原”くんとは真逆なところにいる、すごく自信のある子というか、ちゃんと自分を持っている子というイメージがありますね。成績表は意外と5が多かったりする子なんだろうなーと思います。
 自分がアニメオタク、さらにエロゲオタクであることを一切隠そうとしないし、それを彼女がいようと何をしようとそのまま保ってる。だけど彼女に対してもちゃんとケアをしているであろうところが、意外としたたかなんですよね。
 普段ニコニコしてる場面が多いのですが、周りを何気なく見ていて、鋭いところでパスっと一言かますような、そんなキャラクターなんです。演じていても彼の持ってる空気感、他の人とまったく違う空気感をうまく出せるように、“高坂”は“高坂”らしいリアクションをするようにっていう部分を気をつけて一生懸命演じています。

■雪野さん
 第1シーズンではオタクというものを受け入れることがなかったんですが、“高坂”と付き合うことによって、いい悪いはともかく受け入れざるをえない状況に追い込まれたので、受け入れたことによって“咲”ちゃんがひとつ成長したんじゃないかなって思います。
 だからOVAの時に“荻上”と“大野”の確執に「まぁまぁまぁ」と入れるようになったんだと思うし、その辺の第1シーズンと第2シーズンの心の持ち様の変化を自分で理解しつつ、“高坂”にいじめられるのを快感としながら(笑)やれたらいいなと思います。

■檜山氏
 “斑目”というキャラは、おそらく「げんしけん」に出ている全キャラクターの中で一番中途半端な奴だなと思ってます。手に何かあるわけではなし、“田中”は服作れるし、今回だと“久我山”は絵描けるし、“クッチー”ほど弾けているわけでもない(一同笑)。いろんな意味で中途半端で、知識があるのかっていったらそこそこだし、対人関係にしてもドライに割り切っているようなフリしてても、実はどこか神経の細い、ウェットな部分があったりして。“笹原”とは違うちょっと人間くさい部分があるのかなーと思って、そこをうまい具合に出せれば“斑目”としてはいいんだろうな、と思ってます。もちろんアニメーションですから、多少おもしろおかしく、デフォルメして味付けして、キャラクター作りができればいいかなと。
 視聴者の代弁者というか、おそらく見てて一番「あ、こんな奴いるよね」とか、「自分こういう部分あるな」とか、そういう共感が一番多いのは“斑目”なんじゃないかなと思っているので、そういった部分が堀下げられていけば、おもしろいんじゃないかなと思ってやっております。

■関氏
 “田中”くんはプラモデルとコスプレの衣装を作るという特技がありますが、大人っぽいのか、達観してるのか、進んで何かに介入してくる感じも今のところあんまりないですし、一歩引いたような、それでいて冷めているわけでもなく、温かいあの一本線で書かれた優しげな微笑み(一同笑)があったりするわけですけれども。
 今回は前回に増してよりキャラクターの人間性と、それぞれの関係性が深く描かれて行くということなので、ワタクシの唯一のよりどころでもあります“大野”さんとの恋の行方を、オタクの恋もあまり描かれることはありませんので、オタクの皆さんたちへの恋愛の教科書となるような(一同笑)恋愛をしていけたらな、と。
 普通の青春や恋愛はいっぱい描かれてますけど、オタク同士の、しかもコスプレイヤーの恋愛を扱ったものはあまりないと思いますので、頑張りたいと思います。

■乃村氏
 “久我山”には恋愛はありそうにないので(笑)。“久我山”に関しては現実の世界というか、自分が絵を描きたくても、実際にそれで食べていくことが難しいということをものすごい現実的に捉えているような役だと思いまして、そしてなおかつ就職活動をしていく。「まぁ生きていくためにはお金が必要なんだ」みたいなテーマがあり(一同笑)、それを見てる人は「そうか、やっぱり働かなきゃな」なんて(一同笑)。
「みんな働けよ、俺だって頑張ってるんだ!」みたいな役でどんどん押していきたいと思います、ハイ(笑)。

■川澄さん
 “大野”は、最初出てきた時はオタクであることを隠してないけれど、おおっぴらに自分の趣味嗜好を宣言する子じゃなかったんです。けれど、どんどんどんどんそういう部分が出てきて、OVAでは何も恥ずかしくなくなって、「げんしけん2」では最強になってるんですよね。
 BLをどれだけ好きかっていうのを、すごく素敵な笑顔で言っていて、“荻上”にカミングアウトさせたくてしょうがないっていうことで、今やってて楽しいです(一同笑)。
 “田中”さんとのこととか、“大野”なりにいろいろあるんですけど、ただ「現視研」のメンバーの中で、“咲”ちゃんとか普通の人がいる中で、“大野”はもう「自分は女オタクだ」って言っていて、どうやって“荻上”さんを味方に引き入れようかっていうところを楽しみにしてます。

■石田氏
 “クッチー”はもう……一目瞭然というか、周囲から浮いちゃうほど一人で盛り上がって、人の話を聞かず、盛り上がってることで引かれてるのも気にしない、というかそれに気が付かないんですよね、おそらく。空すべりしちゃう人のタイプとして、やっちゃったことがわかって「あっ、しまった。またやっちゃった!」って後悔や反省をしたりする人もいますが、“クッチー”はそうではない。我が道をゆく。相手の反応を待ってない(一同笑)。ただ単に自分がやりきったことで満足してるんだろうなと思います。
 彼はこのまま行くしかないというか、行くのが彼の道だろうと思います。まともな目をした人たちにはうっとおしがられて、「またこいつこんなところで空気の読めない発言を」みたいな反応に気づかずにそのまま「へらっ」としていくのがいいんじゃないかなと思います。もし「げんしけん」の“クッチー”を見て、「いるいる、こういう周りが見えてない奴いるよっ!あははっ!」て思った人は、ひょっとするとそれがアナタかもしれない……(一同笑)。気をつけてください。

■水橋さん
 “荻上”さんはひとことで言うと現実にいたら非常に面倒くさい人だと思います。マンガだからこういうキャラが許されるのかな、と思います。何がめんどくさいかって、人に優しくされても「どうせそれは○○だからでしょ」という。でもきっとこういう面倒くさい人ってわけがあると思うんですよ。元からそういう人ってあまりいないと思うので、その理由っていうのがハッキリわかるまで、付き合ってくれる人がいればいいんですけど、それがいなくてずっと一人、彼女はたぶんそういう人だと思うんです。
 でも「現視研」に来て、“大野”さんがアプローチしてきて嫌がってますけど、本心としては「それでもこの人に諦めないでほしい」っていうのがすごくある。それはこれから“笹原”との恋愛というのもそうですけど、相手が「あぁ、じゃあもういい」て引かれると、そのまま関係が途切れてしまう。今日のアフレコでもあったんですけど、「何かやりましょうか?」って頑張って言っても、「あ、いいから」って言われるとそれで終わってしまう。すごく期待をしてる子なんだなって。それをあんまりあざとくならないように、いわゆる今、流行のツンデレみたいになっちゃうと、薄くなっちゃうというのがあって、“荻上”さんの性格、照れ屋さんで自分をあまり出せない部分がすごくあると思うので、そっちを出来ればメインでやっていけたらな、と思います。どっちかというと照れ屋さん、照れてるからこそキツクなっちゃうっていうところを大事にしたいなと思います。

――最後に、「げんしけん」ファンへのメッセージをお願いします。

■大山氏
 基本的に「げんしけん」では、仲間との関係の中でそれぞれがどう生きていくかっていうことだけが描かれているドラマだと思うんですね。メンバーの係わり合いの中でしか感じられないこととか伝わらないものがいっぱいあるんじゃないかと。
 “荻上”さんがいろんなものを抱えていて素直になれないとか、“斑目”が中途半端であるとか、それってたぶん多くの人が共感できるところだと思います。ですから、登場するキャラクターに自分を重ね合わせて見ていただくと、物語に入り込めて楽しめる作品ですので、ぜひ応援してください。

■斎賀さん
 第1シーズンから見ていてくださる方にはお待たせしました。第2シーズンから見てくれる方には初めまして、第1シーズンも見てください(笑)。みんなの「げんしけん」が帰ってまいりました。
 異色なようでいて実は奥が深い、語ったら長い、そんな作品ですけれども、また画面で愉快なメンバーがいろいろと繰り広げてくれると思いますので、全12話を楽しんでいただければいいなと思います。よろしくおねがいします

■雪野さん
 深く考えずに楽しんでもらえればと思います。見てください。

■檜山氏
 大山くんも言ってましたけど、この作品、アニメ作品としては、変わったドラマ性はあまりないですよね。宇宙人も攻めてきませんし、おそらく恋愛も昼メロのような三角関係、の奪い合いになるような愛憎もないでしょうし、「現視研」のメンバーが非業の死を遂げることもおそらくないでしょう(一同笑)。
 本当にものすごく日常の、狭いリアルなお話だと思うんですけど、それをアニメーションとしておもしろおかしくデフォルメしてやってるところが、この作品のよさだと思います。
 第2シーズンは第1シーズン以上に会話劇、セリフ劇の要素が必要になると最初の段階でスタッフさんに言われましたので、そのセリフ劇の部分を、役者、声優として時にはリアルに、時にはデフォルメして皆さまに、おもしろおかしく、魅力的にお届けできればいいと思ってます。ぜひともご期待ください。

■関氏
 みんなの大好きな「げんしけん」が帰ってきたよ!!
今回は、お色気シーンもちょっとあって……深夜の寂しい……(檜山氏「何照れてんだよ(笑)」)あなたの夜のひと時を「くじアン」のキャラクターたちが癒してくれると思います。(一同「なんで「くじアン」なの?)いや、『げんしけん』の人たちがエロくてもなんか嫌でしょ?(一同笑) もろもろ準備をしてからテレビの前にみんな集合!

■乃村氏
 日常会話がリアルで、共感できることも多いと思うので、みんな見た方がいいんじゃないかな、と勝手に僕は思っています。ぜひ見てください。よろしくおねがいします。

■川澄さん
 オタクじゃない人も見て楽しんでもらいたいですし、オタクな人は画面とか会話の端々にちりばめられているネタにきっとクスリとしてもらえるんじゃないかと思います。いろんな人に見てもらいたいですので、ぜひよろしくおねがいします。

■石田氏
 オタク文化というものが一部の独特な人たちのものという所からすでに、一般に広がって定着したのかなという感もありますが、この先ますます日本の中でオタク的な発想とか、オタクの思考に左右されるいろんな経済活動、その他もろもろというものがひとつの文化として深く根をはっていくでしょう。ですから勉強するなら今です(一同笑)。
 「最近のなんだかわけのわからんテレビやアニメばっかり見てるやつは、何がおもしろいんだろうね」と言っている、最終的な決定権をもっている部長クラスのお父さん。社の若手が出した企画を理解するためにも、ぜひ「げんしけん2」を見ていただきたいなと思います。よろしくおねがいします。

■水橋さん
 この作品を最初に見て思ったこと、そして第2シーズンにかかわることになって気づいたことは わたし自分がけっこうオタ的だなということです。
 私、お人形さんが好きなんですよ。でも「げんしけん」をまったく知らなくて、こういうのって許されてるんだなって雰囲気がなかったとしたらそのことを表に出さなかったと思うんです。
 もともとアニメ好きだったりゲーム好きだったりしてもあんまり言えない人が多いじゃないですか。そういうこと言っても別に平気じゃん、むしろどんどん言ってこうぜっていう気持ちになれたのは、きっと「げんしけん」のおかげだと思うので、皆さんもどんどんカミングアウトしていきましょう。仲間を待ってます(笑)



データ

■TVアニメ「げんしけん2」
■スタッフ(敬称略)
 原作: 木尾士目(月刊「アフタヌーン」連載)
 監督:よしもときんじ
 シリーズ構成:横手美智子
 脚本:横手美智子・木尾士目
 キャラクターデザイン:柳田義明
 音響監督:明田川 仁
 音響制作:マジックカプセル
 音楽制作:ランティス
 プロデュース:GENCO
 アニメーション制作:ARMS
 アニメーション制作協力:亜細亜堂

■キャスト(敬称略)
 “笹原完士”役:大山鎬則
 “高坂真琴”役:斎賀みつき
 “春日部咲”役:雪野五月
 “斑目晴信”役:檜山修之
 “田中総市郎”役:関智一
 “久我山光紀”役:乃村健次
 “大野加奈子”役:川澄綾子
 “朽木学”役:石田彰
 “荻上千佳”役:水橋かおり
 ほか

■関連サイト
「げんしけん2」公式サイト