サミュエル・L・ジャクソンも魅せられた劇場アニメ「アフロサムライ」舞台挨拶レポ
10月27日に東京・渋谷の映画館「シネマライズ」にて、劇場アニメ「アフロサムライ」の公開初日舞台挨拶が行われた。
「アフロサムライ」は、1998年に自費出版された岡崎能士氏原作のコミックをベースにしたアニメーション作品。刀や銃、暴力が横行する世界を舞台に、“アフロ”という名のサムライが、父親を殺した“神ジャスティス”に復讐するため旅をするというサイバーアクション時代劇だ。
監督は「バジリスク~甲賀忍法帖~」を手掛けた木﨑文智氏、アニメ制作はGONZOが担当した。また、主人公“アフロ”の声優を、アメリカの実力派俳優サミュエル・L・ジャクソン氏が務めたことでも話題となっている。
この日の舞台挨拶には、原作者の岡崎能士氏と監督の木﨑文智氏が出席。台風の中、朝早くから劇場を訪れた観客たちに、「アフロサムライ」を制作した経緯などを語った。
ステージに登場した岡崎氏は、まず最初に「本日は台風の中、「アフロサムライ」を見るために来ていただいて、本当にありがとうございました」と挨拶。続けて、「SFや時代劇など自分の好きなものだけを詰め込んで、本当に描きたいものだけを描いた「アフロサムライ」が、アメリカで評価され、こうして劇場アニメとして公開されて、本当にうれしく思います」と現在の心境を語った。
一方、本作の監督を務めた木﨑氏は、「この作品の絵を最初に見た時は、とにかく衝撃的でした」と「アフロサムライ」の第一印象についてコメント。しかし、さまざまな作品へのオマージュが盛り込まれた本作の制作には、制作スタッフ一同、おもしろがりながら楽しく取り組めたと話した。
最後は、両氏が「劇場公開という形で皆さんにお届けすることができ、うれしく思っています。口コミとかで宣伝していただければとちょっと思っています(笑)。ぜひよろしくお願いします!(岡崎氏)」、「多くの方に楽しんで見ていただければと思います(木﨑氏)」と挨拶し、本日の舞台挨拶は終了した。
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▲フォトセッションでは、アフロのカツラをかぶった岡崎氏と木﨑氏が、お互いを斬り合うというパフォーマンスを見せ、観客を沸かせていた。 |
なお11月2日には、「シネマライズ」にて「アフロサムライ」のティーチインが行われる。登壇予定者は岡崎氏、木﨑氏、プロデューサーの沖浦泰斗氏、パフォーマンス・アーティストのスメリー氏の4名。開催時間は、20:15からの上映が終了した後とのことだ。
また、「アフロサムライ」上映を記念して、岡崎能士氏の個展が東京・渋谷の「GoFa」にて11月4日まで開催されている。「アフロサムライ」のファンはこちらもチェックしておこう。
(C)2006 TAKASHI OKAZAKI,GONZO/SAMURAI PROJECT
データ
■映画「アフロサムライ」
【公開日】2007年10月27日
【劇場】東京・シネマライズなど全国の映画館
【制作】GONZO
■岡崎能士氏個展
【開催期間】2007年10月20日~11月4日
【会場】東京・渋谷「GoFa」
【内容】岡崎能士氏のイラスト作品の他に下絵やキャラクター設定などを閲覧できる。
■関連サイト
・「アフロサムライ」公式サイト