9月22日、東京ゲームショウ2007のメインステージで開催されたPSP用ソフト『涼宮ハルヒの約束』スペシャルイベントの様子をお届けする。
ステージには“ハルヒ”役の平野綾さん、“キョン”役の杉田智和氏、“谷口”役の白石稔氏が登場し、収録時の思い出やエピソードを披露。ビデオレターで“長門有希”役・茅原実里さんと“朝比奈みくる”役・後藤邑子さんのメッセージも到着し、集まったファンを大いに楽しませた。
イベント開始前は、「親父にもぶたれたことないニュータイプ」風の諸注意が読み上げられた。「エゴだよそれは!」などの名セリフや、「パーッと盛り上げりゃいいんだろ! パーッと! サイデリア! ……えーと」などの小ネタを挟みつつイベント本編へ。まず平野さんが登場し、「冒険でしょでしょ?」をライブで披露。集まったファンたちのボルテージは最高潮に達した! 激アツの様相を呈しているステージに、杉田氏が「どーもー、小野大輔でーす。マッガーレ」と登場し、火に油を注ぐ。その後は杉田氏と平野さんによって、『涼宮ハルヒの約束』の見どころや内容が説明されていった。杉田氏は『涼宮ハルヒの約束』の物語について、「ザンスカール帝国との戦いを描く……失礼しました。「北高祭」前日の様子を描くのですよ。学園祭前日の高揚感や、夜の学校内とか、アニメとは違った展開や風景を楽しめます」と話す。また『涼宮ハルヒの約束』には、古泉ルートも存在するとか……!? 女性ファンは今後の情報を楽しみにしてほしい。
続いて、ステージにスペシャルゲストが登場。「♪WAWAWA忘れ物~」と唄いながら出てきたのは、“谷口”役の白石稔氏だった。しかし黒服に脇を抱えられ、即座にステージから引きずり下ろされる。懲りずに再登場。またしても脇を抱えられるが、「大丈夫です、関係者ですから!」と必死のアピールが効いて、ようやくステージ中央へ。白石氏は、『涼宮ハルヒの約束』における見どころの1つ「モーションポートレート」を紹介。AIによる感情制御を盛り込んだ、シームレス・オペレーション・システム――略して、「S.O.S」というわけだ。杉田氏は「S.O.Sはですね、“しらいし・おまえは・しょーもない”の略です」とコメントし、場内を湧かせていた。
ここで『涼宮ハルヒの約束』に、新規ボーカル曲が2曲用意されていると発表。そのうち1曲、「世界が夢見るユメノナカ」の1コーラス分が演奏された。作詞は畑亜貴さん、作曲は田代智一氏と、「ハレ晴レユカイ」のコンビによる楽曲だけに、期待もひとしおといったところか。
お次はビデオレターのコーナー。後藤さんは、「私の演じた“みくる”は、普段わたわたしててドタバタ担当という感じの娘。でも自分で、役に立っていないことを悩んでいたりするんですね。『涼宮ハルヒの約束』は、そんな“みくる”の内面も描かれています。私のセリフには「禁則事項」もたくさん出てきますし、本音で語るシーンも多いので発売を楽しみにお待ちください」と話した。また、茅原さんは、「ゲームでの“有希”は、小説では見られなかった、積極的なセリフや行動を取ります。私も驚きながら収録しました」とコメント。“長門”ファンは必見の内容となりそうだ。
ここで、限定版の特典を紹介するコーナーに。杉田氏のコメントがいちいちピリッと決まっていたので、合わせて紹介していこう。
・北高制服モチーフ特製ポーチ
物語の舞台、「北高」の制服をイメージしたカラーリングのポーチ。PSP本体がスッポリ収まる。杉田氏は「なべつかみに使えそうですね」。
・朝比奈ミクルのふきふきクリーナーストラップ
杉田氏はストラップ部分を持ち、プラプラさせながら「がんばれば人に催眠術をかけられそうだ……」。
・SOS団ロゴ入りソフトケース
PSPソフトが収まるケース。杉田氏はスチャと構え、「悪魔城の人が時間を止める際に使うヤツですね」。
・特製デザインヘッドホン
大きく「H」のマークがデザインされたヘッドホン。杉田氏は「このHは“ハルヒ”ですよ、“HENTAI”じゃないですよ」。
・描き下ろしスティックポスターセット
いとうのいぢ先生描き下ろしイラストを使用した、スティックポスターのセット。杉田氏は、自らのマイクを“ハルヒ”の顔にあて、目線を入れた。
・「長門有希のおしゃべりたいまー」用 本体縦置きスタンド
“長門”が時間を知らせてくれる「おしゃべりたいまー」使用時は、PSP本体を縦にする必要がある。このスタンドは、PSPを縦にして据え置けるスグレモノだ。杉田氏は「これがスタンドですね。(平野さんが持っているPSPの方に向き直って)野郎、そっちが本体か!」。ジョ●ョネタとは……。
・ビジュアルアーカイブ
『涼宮ハルヒの約束』関連のイラストを収録。杉田氏はじっと眺めていた。
・特製サンタ水着ハルヒフィギュア(予約特典)
『涼宮ハルヒの約束』を予約するともらえる、“ハルヒ”のフィギュア。杉田氏は「(ビキニの)三角形が小っちゃい! 小っちゃい!!」。
最後に、ステージへ上がった3人からコメントが寄せられた。白石氏は「暑い中来てくださいましてありがとうございました。『涼宮ハルヒの約束』は革命的要素を採り入れた作品で、僕も楽しみです」と期待を覗かせる。杉田氏は「単純なキャラゲーの範疇に収まらない、新要素満載のゲームです。このゲームから“ハルヒ”の世界に入ってくる方も楽しめる内容になっていると思いますので、お楽しみに」と話していた。平野さんは「アニメの第1期が終わって、ゲームはいつなのかなーと楽しみにしていました。「モーションポートレート」などの技術も凄いですが、ストーリーもキャラごとに作り込まれています」と、“ハルヒ”ファンにアピール。平野さんはその後、「ずっと唄ってみたかった」と話す「First Good-Bye」(「涼宮ハルヒの憂鬱 ドラマCD サウンドアラウンド」収録)を生歌で披露。トークに歌にと、あっという間に駆け抜けた充実のイベントだった。
PSP用ソフト『涼宮ハルヒの約束』の通常版および限定版は、12月20日に発売される。なお本作は、このイベントの翌日9月23日に発表された「日本ゲーム大賞2007」の「フューチャー部門」を見事受賞していた。
「冒険でしょでしょ?」を唄う平野さん。会場は一気に盛り上がった。
随所に小ネタを挟み、トークを引っ張った杉田氏。とつとつとした語り口ながらセンスが光っていた。
AI制御で表情がグリグリ変化する「モーションポートレート」。白石氏の顔をモチーフにして、そのリアルさを説明していた。
トーク中の3人。和気あいあいとした雰囲気で進行していった。
予約特典の「特製サンタ水着ハルヒフィギュア」を掲げる平野さん。すかさず杉田氏から、「(ビキニの)三角形が小っちゃいですねぇー!」との感想が飛んだ。
平野さんの唄う「First Good-Bye」でシメ。熱狂のステージは幕を閉じた。
(C) 2006 谷川流・いとうのいぢ / SOS団
(C) 2007 NBGI
データ
▼『涼宮ハルヒの約束』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PSP
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年12月20日
■価格:通常版 5,040円(税込)/超プレミアムBOX 9,450円(税込)
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■関連サイト
・『涼宮ハルヒの約束』公式サイト
・「涼宮ハルヒの憂鬱」公式サイト
・バンダイナムコゲームス