2007年10月8日(月)
――今回は各キャラクターについてお聞きしていきたいと思います。どのようにして性格や動きが付いたのかを教えていただけますか? まずは“はぁと”ちゃんから。 さくらい氏:“はぁと”は、最初から主人公として作ろうということで始まっているので「元気」だろうと。制服のコンセプトはブレザーでした。最初、靴下は膝下だったのですが、ある日ニーソックスになっていました(笑)。属性が足りないということで変更されたんです。 あとは、格闘ゲームの主人公としてわかりやすくしようという意図があります。それと、いくら殴るキャラクターとはいえ、かわいらしさを失ってはいけないということで、手にリボンを付けています。 |
――次は“冴姫”ですが、“はぁと”のコブシに対して、蹴りという感じですか? さくらい氏:そうですね。最初から「キック」でいこうかなというのもありつつ、色では赤と青、性格では元気系とクール系という対比的な作りにしています。他には、制服のバリエーションということで“はぁと”はブラウスですが、“冴姫”はベストを身につけています。 それから、個人的ですがコンセプトとして、なるべく2人1組で押して行こうというのがありました。コンビを作って関係性を持たせたところから作っていったほうがキャラクター性を表現しやすかったんです。当たり前と言えば当たり前なんですけど。全員が2人1組ではありませんが、必ず誰かと関係があります。完全に孤立しているキャラクターはいませんね。 ――格闘の要素としては、足技で溜めキャラですね。本作は動きの大きいゲームだと思うのですが、そんな中で「溜めキャラ」という点が特徴といえるのでしょうか。 さくらい氏:溜めキャラってロマンじゃないですか(笑)。僕に限ったことではないと思いますが、溜めキャラで格闘ゲームを覚えた人って少なくないはずです。実際にスタッフにも何人かいました。実際のところ、溜めキャラは他の格闘ゲームでも減っていく一方ですが、ここは少数でも「溜めキャラを使いたい」、「好きだ」っていう人のためにも、溜めキャラは入れておきたい、と。 ――必殺技に「上溜め」というのがあって驚きました。 さくらい氏:昔は「前溜め」もありました。究極の溜めキャラを作ろうとして、4方向に溜めてやれって(笑)。さすがに前は暴発があるので止めましたが、上溜めは残しました。 |
――なるほど。では続いて“神依”です。 さくらい氏:セーラー服で日本刀というのは最初から決まっていました……が、“はぁと”を主人公にした時に、元気でポジティブな性格は持っていかれ、夏服セーラー服のブラウスやミニスカートも持っていかれ、シルエットの差をつけるために大幅にデザインの変更を余儀なくされたら……真っ黒くなってました(笑)。武器格闘として制作していた時のシナリオ要素も設定として残っているので、話の内容として“神依”は“冴姫”と並んでおいしいポジションになりましたね。 |
――続いて、順番的に次は“このは”ですかね? さくらい氏:“このは”のコンセプトは最初のままですね。さすがに忍者刀は外しましたけど。キャラのポジションとしては「忍者なら仕えるご主人様がいてはじめて忍者だろ?」って当たり前のことを守るため、“神依”のお付きということになりました。そして忍者だから、速くてトリッキーでというイメージです。通常技に関しては、体型が小さいので、肘、膝、踵など身体の硬いところで攻撃するというルールがあります。「疾風突き」だけ手刀による突きですが(笑)。 |
――見るからに巫女の“舞織”は、最初から巫女としてイメージされていたんですか? さくらい氏:巫女は、奇をてらうと巫女に見えなくなるので、なかなかデザインを変えづらいんです。“舞織”をかっちりと巫女にした分だけ、姉妹のバリエーション違いもギリギリ巫女として認めてもらえるかな、と。 それと彼女はですね……ある日見たら、胸が大きくなっていましたね。最初はぺったんこだったのに、おかしいですよね(笑)。デザイナーからイラストが返ってきたら、いつの間にか成長していました。不思議ですね。 性格は、最初から良妻賢母でした。企画当初は頭の上に赤ちゃんが乗っていましたが、気が付いたらいなくなっていました。いくら母性の塊のようなキャラだからって、頭の上の赤ちゃんはやり過ぎでしたね(笑)。 ――姉妹を前に出した理由を教えてください。 さくらい氏:友情はたくさんあるのですが、その他に家族愛の要素があるとメリハリも付いていいだろう、ということですね。 |
――そして、チャイナとサイボーグという組み合わせの“美凰”ですね。 さくらい氏:新しい組み合わせですね(笑)。最初に、セーラー服や巫女といったキャラクター設定の段階で「メカっ子は必要だろう!」ということになったんです。ブレザー夏服にアホ毛にニーソ、セーラー服にポニーテールに日本刀、などの組み合わせを作っていく過程で……「中国娘でメカっ子」という組み合わせに(笑)。中国系のキャラクターは拳法の動きを使えるので、ぜひ出したいという意識はありました。 |
データ
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