暗殺屋稼業に感謝?勤労感謝の日に渋谷でWii『NOMOREHEROES』試遊会開催
本日11月23日、渋谷のクラブ「NEO」でWii用ソフト『NO MORE HEROES』のマスコミレビュー試遊会が開催された。
この試遊会は、12月6日に発売される『NO MORE HEROES』をイチ早く体験できるイベント。基本的にマスコミを対象としたイベントだが、開催前に
公式サイトで参加者の募集を行い、抽選で当選した人も会場にて本作を体験した。
参加者の試遊が終わると、本作のディレクター・須田剛一氏とエグゼグティブプロデューサー・和田康宏氏が登場。制作を終えての感想や開発秘話などを披露した。
須田氏は、制作当時を振り返って「長いようで短い、短いようで長かったです」とコメント。和田氏は「感慨深いですが、それよりも単純にうれしいというのがあります」と続けた。「できあがりがうまくいった」と話す和田氏は、「今はプレイした人たちに、どう? どう?って聞きたいです」と、プレイした人の反応を気にかけていた。
また、開発初期にプロデューサーの木村氏と須田氏が喧嘩したことを明かした和田氏は、「あの時は大丈夫かな? と本気で心配しました(笑)」と笑顔でコメント。それを受けて須田氏は、「これまでプロデューサーさんと怒鳴りあうようなことはなかったんですが、そのぶつかりがあったから本音でやれました(苦笑)。今は木村さんと再び仕事したいと思っています」と語った。
両氏ともお酒が入っているためか(笑)話がはずみ、開発当時の苦労話などについても言及。開発初期、和田氏は「ずっと斬っていくだけだから、単調にならないか」を心配していたという。そこに須田氏が、「プロレス技を入れる際に、リモコンを振る」というシステムを入れ、その問題を解決したとのこと。両氏は、「Wiiリモコンありきでゲームデザインするのではなく、たまにリモコンアクションがあるのがいい方向に行った(和田氏)」、「最初はリモコンだけですべてをやろうとしていたが、断念した(須田氏)」と語った。
実は2人ともアクションゲームが好きということで、当初はハードルが高くなってしまったという。今年の5月くらいにゲームができた際に、ゲーム業界の某M上氏にプレイしてもらったところ「やばいです」と言われてしまったそうだ。そこから4、5ケ月チューニングをし、再度プレイしてもらったところ「須田さん、これはイケてます!」と御墨付をもらえたとのことだ
トークショーの最後には、質問コーナーに。キャラクターデザインを担当したコザキユースケ氏や、ゲストデザインにokama氏を起用したを聞かれた須田氏は、「コザキさんは、同氏のアニメ「スピードグラファー」がカッコよかったので、声をかけたらOKしてくれました。okamaさんは、コザキさんの友だちなのでその流れから協力していただきました」と返答し、「2人とも30台前半でこれからの人。一緒に頑張っていこうとしたら、いい仕事ができました」と続けた。
また、「ゲーム業界に入って感じたギャップは何ですか?」というヘビーな質問も。この質問に対して、「特にギャップはなかったですが、おもしろいソフトなのに売れないというギャップはありますね(和田氏)」、「それはありますね。そしていいゲームの基準も変わっていきますから、難しいですね。そのギャップは常にあります(須田氏)」と、厳しい表情で答えていた。
最後に、『NO MORE HEROES』をふまえたイベントの予定を聞かれた須田氏は、「来年で10周年なので、何かやりたいというのはあります。ラフなイベントがいいですね」と返答。それに対して和田氏は、「公園でお弁当でも広げてやりますか?」と続け、会場が笑いに包まれる中、イベントは終了となった。
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来年、創立10周年を迎えるグラスホッパー・マニファクチュアは、いろいろな仕掛けを用意しているという。和田氏の口からは、マーベラスエンターテイメントからグラスホッパー・マニファクチュアのソフトをリリースするという発言も飛び出したので、ファンは続報に期待しておこう。 |
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トークコーナーの後には、希望者を対象とした記念撮影会も開催。中には着ているTシャツにサインを入れてもらう人や、持参したプレゼントを差し出すファンも見られた。 |
(C)Marvelous Entertainment Inc.
データ
▼『NO MORE HEROES』
■メーカー:マーベラスエンターテイメント
■対応機種:Wii
■ジャンル:ACT
■発売日:2007年12月6日
■価格:7,140円(税込)
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■関連サイト
・『NO MORE HEROES』公式サイト
・グラスホッパー・マニファクチュア
・マーベラスエンターテイメント