「電撃15年祭」において、「電撃「マ)王」とバンダイナムコゲームスの人気RPG『テイルズ オブ』シリーズのコラボレーションイベント「電撃「マ)王×テイルズ オブ スペシャルステージ」が行われた。
イベントには、12月6日に発売されるDS用ソフト『テイルズ オブ イノセンス(以下、TOI)』の主人公“ルカ・ミルダ”役の木村亜希子さん、“コーダ”役の小桜エツ子さん、2008年1月31日発売のPS2用ソフト『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット(以下、TOD ディレクターズカット)』で“リオン・マグナス”を演じる緑川光氏という3名の声優が出演。この他、バンダイナムコゲームス 第2プロダクション ゼネラルマネージャー・吉積信氏をはじめとする開発スタッフ陣も登場し、声優陣とトークを繰り広げた。
まず最初に、女性司会者から「『テイルズ オブ』シリーズの生き字引」と紹介された吉積氏が登壇。氏は、「今日は司会者として頑張らせていただきます。注目の発表もあるので、皆さんお楽しみに!」と観客に向かって挨拶し、会場を沸かせた。
続いて『TOI』のプロデューサー・大舘隆司氏、“ルカ・ミルダ”役の木村さん、“コーダ”役の小桜さんが登場し、発売が間近に迫った『TOI』についてのトークを展開した。大舘氏は、本作の注目ポイントを「攻略しがいのある戦闘」と話し、「『テイルズ オブ』のマザーシップタイトルに名を連ねるからには、いいものを作りたい。これは絶対外せないという要素と、これまで入れたいなと思っていた要素などがすべて詰まっています!」と作品の出来をアピール。
また、『テイルズ オブ』シリーズの主役の声を女性が担当するのは今作が初めてということで、「すごいプレッシャーでした」と述べる木村さんに対し、大舘氏は「見事期待に応えてくださった」と大絶賛だった。
一方、小桜さんは自分の演じた“コーダ”について、「ずーっと何かしら食べているキャラクターです。大事なモノまで食べちゃうんです!」と笑顔で紹介。大舘氏も、「“コーダ”は本作のマスコットキャラなんですが……物語にはあんまりかかわりませんね(笑)」と話し、観客を笑わせていた。
「電撃「マ)王」で連載中の読者参加型質問企画「テイルズ オブ Festa」の「電撃15年祭」出張版では、吉積氏、大舘氏、木村さん、小桜さんの4人が、読者から寄せられた質問に返答。「気弱な“ルカ”が主役になった理由は?」という問いには、大舘氏が「本作のテーマの1つに、「自分の道を自分で切り開く」というのがありまして。だからヒーロー像とは真逆のところからスタートして、だんだん変化していくという過程を描きました」と回答。また、「“コーダ”はどういった活躍をするの?」という質問には、「みんながゲームに疲れたころ、フッと現れて笑わせてくれます(小桜さん)」、「実は登場回数がすごく多い重要キャラクターです。“コーダ”がいなかったら、“ルカ”は潰れちゃっていたかも……?」と答えていた。
『TOI』のコーナーが終了すると、バンダイナムコゲームスの川島健太郎氏と郷田努氏が登壇し、先日発表されたばかりのWii用廃墟探索RPG
『FRAGILE(フラジール) ~さよなら月の廃墟~(以下、フラジール)』の映像を公開した。また、メディアワークスから刊行されている「電撃「マ)王」、「電撃DS&Wii Style」、「電撃文庫MAGAZINE」の3誌上で、『フラジール』のゲーム内に掲載する「ショートストーリー」および「らくがき」の募集を行うことも発表された。「プレイヤーの方々にも、ゲーム制作の一端を担っていただきたいと考えてこの企画を立ち上げました(郷田氏)」、「どんどん応募していただき、ぜひ僕を泣かしてください(川島氏)」と、両名ともこの企画に期待を寄せていた。
なお、11月27日の「電撃「マ)王 1月号」を皮切りに、上記の3誌で「ショートストーリー」&「らくがき」募集企画の詳細記事が掲載される。さらに、電撃オンラインでは27日に『フラジール』の作品紹介記事を公開する予定なので、本作が気になる人は楽しみに待っていてほしい。
続いて『TOD ディレクターズカット』の紹介コーナーに移る。ここでは、本作のプロデューサー・馬場英雄氏と、“リオン・マグナス”役の緑川光氏が登場し、吉積氏を交えてトークを行った。今回、『TOD ディレクターズカット』に“リオン”が主役となるモードが搭載されたことについて、馬場氏は「『テイルズ オブ』シリーズの登場キャラクターの中でも絶大な人気を誇る“リオン”という存在を、改めて本気で考え直したかった」と説明。
緑川氏は、「前作が(1997年に)発売されてから、これだけ時間があいてしまって、相当なプレッシャーがありました」と心の内を明かした。しかし収録は順調だったようで、「“リオン”と“シャルティエ”との会話がかなり激しくて、「お前ら、付き合ってるのか!?」と思いましたね(笑)。もともと彼らは強い絆で結ばれていたけど、今回改めて、いい関係だなあと再確認しました」と楽しそうに話していた。
そして、「電撃「マ)王」で本作のコミック連載が始まることが明らかに! カスカベアキラ先生の作画で、12月27日発売の「電撃「マ)王」2月号よりスタートするとのことだ。
コーナーの最後には、馬場氏が「今回の『TOD ディレクターズカット』は、新しい試みとして一生懸命作っています。なので、もう一度プレイしていただきたいですね」、緑川氏が「相当な決意をもって、みんなが真心を込めて作っているので、ぜひよろしくお願いします」と挨拶した。
最後は、木村さん、小桜さん、緑川氏のサイン入り色紙が当たるプレゼント抽選会に突入。イベントの最後には、吉積氏が「『テイルズ オブ』シリーズは、楽しみながら、苦労しながら、真心込めて作っています。ユーザーの皆さんの意見も取り入れつつ、キャッチボールをしながら、今後もよりよい作品を作っていきたい」と挨拶し、本日のイベントは終了となった。
本日の総合司会を務めた、バンダイナムコゲームス 第2プロダクション ゼネラルマネージャー・吉積信氏(写真右)。
左から“ルカ・ミルダ”役の木村亜希子さん、“コーダ”役の小桜エツ子さん、『TOI』のプロデューサー・大舘隆司氏、吉積氏。
『フラジール』の説明を行った、バンダイナムコゲームスの川島健太郎氏(写真左から2番目)と郷田努氏(写真左から3番目)。両名は『フラジール』について「廃墟が舞台ということで、ホラーのように見えるかもしれませんが、実はヒューマンドラマなんです!」と強調していた。
左から女性司会者、“リオン・マグナス”役・緑川光氏、『TOD ディレクターズカット』プロデューサー・馬場英雄氏、吉積氏。
プレゼント抽選会では、木村さん、小桜さん、緑川氏のサイン入り色紙が当選者に贈られていた。ちなみに、色紙中央のキュートなイラストは、緑川氏の直筆イラストとのこと。
「電撃15年祭」バンダイナムコゲームスのブースでは、12月6日に発売されるDS用ソフト『テイルズ オブ イノセンス』と、2008年1月31日発売のPS2用ソフト『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』の試遊台が設置されている。明日会場を訪れる人は、ぜひプレイしてみよう。
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データ
■「電撃15年祭」概要
【開催期間】2007年11月24日、25日
【開催時間】各日10:00~17:00(予定)
【開催会場】千葉県・幕張メッセ(9、10、11ホール)
【入場料】無料
▼『テイルズ オブ イノセンス』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:DS
■ジャンル:RPG
■発売日:2007年12月6日
■価格:6,090円(税込)
■『テイルズ オブ イノセンス』の予約・購入はこちら
▼『テイルズ オブ デスティニー ディレクターズカット』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:PS2
■ジャンル:RPG
■発売日:2008年1月31日
■価格:通常版6,090円(税込)/「豪華プレミアムBOX」7,140円(税込)
■関連サイト
・「テイルズ チャンネル」
・「バンダイナムコゲームスチャンネル」
・バンダイナムコゲームス
・「電撃「マ)王」
・メディアワークス