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2007年11月27日(火)

『スペースインベーダーエクストリーム』スペシャルプレイムービーを独占掲載!!

 タイトーは、PSPとDSで2008年2月に発売予定のSTG『スペースインベーダーエクストリーム』の新情報を公開した。

 『スペースインベーダーエクストリーム』は、1978年に業務用として発売された『スペースインベーダー』をモチーフとした作品。敵キャラクター・インベーダーの個性的なデザインを最大限に生かし、スタイリッシュな音と光による演出を取り入れた意欲作だ。PSP版の詳しい情報は11月22日の記事を、DS版は10月1日11月16日の記事をそれぞれチェックしてほしい。

 まずは、DS版のプロモーションムービーと、本作のプロデューサー・アオキヒロシ氏がDS版『スペースインベーダーエクストリーム』を実際にプレイしたレアなムービーを掲載。特に、アオキ氏のプレイムービーは一見の価値アリ。通常ゲームから、フィーチャー、ラウンド、フィーバータイムと見事につながっている。ビートに乗せたシュートによる音と光の演出を堪能しつつ、ご覧いただきたい。

■『スペースインベーダーエクストリーム』プロモ
(1分41秒、約11.2MB、wmv形式ファイル)


■『スペースインベーダーエクストリーム』プレイ動画
(1分16秒、約9.7MB、wmv形式ファイル)


 ここからは、『EXIT』や『サイキックフォース』シリーズなどのディレクションを手掛けた経歴を持つプロデューサー・アオキ氏のインタビューを掲載する。なお、このインタビューではPSP版とDS版共通のお話をうかがっているので、ご注意いただきたい。

――まず、『スペースインベーダー』を大幅にリメイクするにいたった企画経緯を教えてください。

 来年の2008年が『スペースインベーダー』生誕30周年ですので、新作を発売する絶好のタイミングだと感じたのが大きな要因です。

――本作のコンセプトを、ズバリ一言でお答えいただけますか。

 一言で表すとしたら「気軽に遊べるスタイリッシュで今時のスペースインベーダー」というところでしょうか。

――PSP版とDS版では、どのような違いがあるのでしょうか。

 まずDS版は、せっかく画面が2つありますので、そこを生かしたゲームシステムにした点、そしてゲームの展開に合わせてBGMに緩急を付けた「インタラクティブサウンド」でしょうか。今回のBGMは、久々にZUNTATA(編注:タイトーのサウンドチーム)らしさが存分に味わえると思いますよ。
 次にPSP版ですが、ハードの特性やスタイルに合わせ、著名なテクノミュージシャンの方々に楽曲提供をお願いしました。また、画面演出をDS版よりも華やかに仕上げています。

――画面のデザインについて、ココを意識しているという点がありましたらお答えください。

 画面のデザインに関しては、まず大前提だったのがオリジナルのインベーダーデザインを変更しないという部分です。これは私個人の価値観なんですが、『スペースインベーダー』のドットデザインは今見てもカッコよく、オシャレだと思っています。もしそれをなくしてしまったら、『スペースインベーダー』のいい部分がごっそり削げ落ちてしまいます。ですから、オリジナルデザインを外して考えるという路線はまったく考えませんでした。
 ただ、全部を同じにしてしまうと逆に新鮮さが出ませんので、新しさを構築しつつどこかレトロな雰囲気を残すというコンセプトでコーディネートしていきました。プレイヤー機体(砲台)のデザインなどは、そういった考えが具体的に現れている部分です。

――では、ゲームデザインという点でのデザインについてはいかがでしょうか。

 ゲームデザインは、フリッパーピンボールを遊んでいるような感覚にできないかということを意識しながら考えていきました。ピンボールは弾を弾いているだけでも何気に楽しいですが、ルールがわかってくると俄然スコアリングが熱くなります。そういう遊びを『スペースインベーダー』というシューティングゲームの中で表現してみたかったのです。

――「フィーチャー」、「ラウンド」、「フィーバー」など、従来の『スペースインベーダー』とは異なる要素を入れた理由を教えていただけますか。

 これも先の話とかぶりますが、ピンボール的なゲーム展開を意識した結果です。オリジナルの『スペースインベーダー』は今遊ぶとシンプルな反面、単調ともいえます。そこを打開するのが本作における最大の課題でしたので、正直「別ゲームになってもよかろう」という勢いでアイデアをできる限り妥協なく入れ込んでいったのが、今のスタイルです。

――ここだけの話、DS版では十字ボタンでのプレイと、別売りの「パドルコントローラDS(※)」でのプレイ、どちらがハイスコアを出せそうですか?

 制作サイドとしては正攻法な十字ボタンと言いたいところですが、正直パドルを味わってしまうとその気持ちも揺らいでしまうかなと。なんか宣伝みたいで気が引けますが、「パドルコントローラDS」は弊社のインターフェースの中でも会心の出来ですので、一度は触っていただきたいです。ゲーセンの手触り感がそのまま再現されています。本当の意味で『スペースインベーダー』の新次元が味わえますよ。
 ただ注意していただきたいのは、「パドルコントローラDS」での対戦やネットランキングを意図的に封じているという点です。これは不公平感を防ぎたかったというのが理由です。ご了承ください。

――『スペースインベーダー』をかつてプレイしていた方、また、まだプレイしたことがない若い方のそれぞれに向けて、一言ずつお願いします。

 まずはかつてのファンの方、ごめんなさい。今回は懐かしさという部分をあえて封じて作りました。ここ数年、弊社から発売された『スペースインベーダー』のソフトはほとんどが移植版という位置付けです。30周年を迎える今、本当に作らなければならないのは真の意味で「新作」であるというのが、我々制作サイドがくだした決断なのです。とはいうものの、「新しいから難しい」ということは決してありません。ぜひ『スペースインベーダー』30年目の進化をお試しください。
 そして、かつてのオリジナルをプレイされていない方、『スペースインベーダー』は古いゲームだと決め付けないで、ぜひ一度触ってみてください。今の時代に、決して後れを取らないものに仕上げたつもりです。最後に、ヘッドホンでのプレイを推奨します。


パドルコントローラDS……タイトーから12月6日に発売予定のDS用周辺機器。本作のDS版や『アルカノイドDS』などに対応し、パドルの回転により自機の移動を制御できる。


(C)TAITO Corporation.1978,2007

データ

▼『スペースインベーダーエクストリーム』
■メーカー:タイトー
■対応機種:PSP
■ジャンル:STG
■発売日:2008年2月
■価格:5,040円(税込)

▼『スペースインベーダーエクストリーム』
■メーカー:タイトー
■対応機種:DS
■ジャンル:STG
■発売日:2008年2月
■価格:5,040円(税込)
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■関連サイト
DS『スペースインベーダーエクストリーム』公式サイト
パドルコントローラDS
タイトー