「ウエルベールの物語」特別イベント開催声優陣によるトークの模様をお届け!
2007年4月~6月にかけて放送されたTVアニメ「ウエルベールの物語」のスペシャルイベントが、11月11日に千葉県にある「シネマイクスピアリ」で開催された。
このイベントは2部制となっており、前半では、主の“ゲルニア”に忠誠を誓う一本気な戦士“ガラハド”の視点から物語を総括した特別編集版「哀しみの戦士ガラハドの挽歌」が上映。そしてトークコーナーと休憩を挟んでの後半では、2008年1月1日より放送開始となる「ウエルベールの物語」の第2幕第1話が上映された。
以下に、このイベントで行われたトークショーの模様をお伝えしていく。
――浪川さん、エンディングクレジットでは1番最初に表示されてましたよね?
楠田敏之氏(以下、楠田):主役だもんね。
竹内順子さん(以下、竹内):(“ガラハド”が畑を耕しているシーンを指して)いい耕し方だったよ(笑)。
浪川大輔氏(以下、浪川):新作カットの8割が耕しているシーンだという(笑)。
――「哀しみの戦士ガラハドの挽歌」では主役だったわけですが、どうでしたか?
浪川:そうですね、なぜ僕が主役になったのか? 正直ビックリしたというのと、あとは落ちていくだけなのかな、という感じです(笑)。それはさておき、やっぱりうれしかったですよね。総集編でこういう機会を与えていただけること自体があまりありませんから。
楠田:なんで“ガラハド”なんだよ~、って感じでしたね。
高橋美佳子さん(以下、高橋):ね。“リタ”でも“ティナ”でもないですしね。
竹内:そうですね。なんで?
浪川:今日は茨の道になりそうです(笑)。
(続いて作中の“ガラハド”の「悪行」について話はシフト)
楠田:“ゲルニア”は、殺されちゃっても当然でしょ! ってキャラクターだったんですけど、“ガラハド”もひどいヤツだよね!
浪川:えっ? どの辺が?
楠田:助けてもらった“リタ”を殺そうとしたところとかね。あそこの笑い声とか悪役そのものだったよね。
竹内:アレは悪者の笑い方だよね(笑)。
高橋:悪者登場って感じだった(笑)。
楠田:それと恋人の“ジャミル”を撃ち殺しちゃったところだよ、やっぱり。
竹内:「ジャミル!」って言いながらド真ん中をバーン!って。どうなの姫? “ガラハド”みたいな男は?
高橋:……卑怯者ですよね。
浪川:皆からこんなに賞賛を浴びて、いいファーストシーズンでしたね。
竹内:すっごいポジティブシンキング(笑)。
――今回は総集編でしたが、本来の主役だった高橋さんはどんな感想をお持ちになりましたか?
高橋:今までのいいところをギュッとまとめてくれたって感じでしたね。あれだけの話数を90分にまとめるのも大変だったと思いますけど。私たちのアフレコ自体は少しだけだったので、元々あったものを大事に作っていただけたんだな~と思いました。お客さんがどう思ってくれたのかが気になりますね。
(観客席から大きな拍手が)
――続いて、第1部を振り返ってコメントをお聞かせください。それぞれの役についてどんなイメージを持たれましたか?
高橋:オーディションの時に色が入ってないラフのイメージカットを渡されたんですけど、RPGに出てくる戦うお姫様という印象でした。カワイイんだけどカッコイイってイメージ。そして演じていくうちに、割と生々しいというか、お城を出ていろいろな体験をしていくうちに弱いところも出てきて、第1部が終わってから客観的に見ると「“リタ”にも子どもっぽいところもあるな」と感じましたね。
浪川:髪形はどうなの? あのボリューミーな。
高橋:私は長いほうがカワイイかなと。浪川さんはどうでしたか?
浪川:僕はどっちもカワイイと思いますけど。
竹内:気になってるの? “リタ”のこと。
浪川:僕は“ゲルニア”も含めてみんな好きですヨ。
竹内:そんな人間愛的な話じゃない(笑)。
――竹内さんは自分の役についてどう思いましたか?
竹内:とてもカッコイイお姉ちゃんだなというのが第1印象で、知れば知るほどそうでもないなって感じに。情にもろくて、下町のニオイがするというか(会場笑)。だから、すごく馴染み深いものを感じましたよね。キャラクター的にはとって素直で共感が持てましたね。……どうしたの浪川くん? なんで私を見てるの?
浪川:素直ですよね~。
竹内:ちょっと(笑)、何でそこで素直って言うのっ! ハイ次へ!
楠田:“ゲルニア”はですね、オーディションの段階で「これまでに9人殺した~」ってセリフがあったんで、とんでもないヤツだっていうのは初めからわかっていたんですね。でも、話が進んでいくにつれて、子どものころに心に傷を負ったエピソードなどが語られて、ちょっと理解できる部分はあるな、と。裏切られたことに対しての感情表現の仕方というのが、あれしかなかったんだなっていう……。かわいそうな人だなと。
高橋:ああ、すいません、長いです(笑)。順ちゃん(竹内さん)が飽きてきてるんで……。
浪川:で、第1印象は?
楠田:悪いやつ。
竹内:子どものころはカワイかったんですけどね。あたしメガネフェチなんで、すっごいカッコイイと思っていたのに知れば知るほど変態だなって。
――そんな“ゲルニア”と子どものころから過ごしてきた“ガラハド”なんですけど……。
浪川:ハイ。第1印象は、「非の打ちどころがないキャラクター」ですね。一目見て「演じてみたいな」と率直に感じました。あと演じてみて、とても不器用な男なんだと思いました。感じたことを我慢してしまうタイプなんですよね。
その後、“リタ”と“ティナ”の旅に関する話に話題が変わり、詳しい話は第2幕第1話の上映後にするということに。第2部でのトークの模様は後編に掲載しているので、「ウエルベール」ファンはもちろん、本作に興味を持ったという人もぜひチェックしていただきたい。
データ
■TVアニメ「ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~」概要
【スタッフ】(敬称略)
監督:浜名孝行
シリーズ構成:前川淳
キャラクターデザイン:飯塚晴子/高橋成之
美術監督・設定:明石聖子
音楽:土橋安騎夫
アニメーション制作:トランスアーツ
制作協力:Production I.G
原作・製作:エイベックス・エンタテインメント/Production I.G
【キャスト】(敬称略)
“リタ・シオール”役:高橋美佳子
“ティナ・ローター”役:竹内順子
“シェリー”役:仙台エリ
“ジラノ・ド・ボルジュラック”役:チョー
“ゲルニア・ハン”役:楠田敏之
“ガラハド・アイガー”役:浪川大輔
“ハイデル・シオール”役:上別府仁資
“ローデン・シオール”役:杉田智和
“ジン”役:寺島拓篤
“ヴァイス”役:鶴岡聡
他
■関連サイト
・「ウエルベールの物語 ~Sisters of Wellber~」公式サイト
・エイベックス・エンタテインメント
・Production I.G