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2007年11月6日(火)

第14回「電撃大賞」の授賞式が本日開催!受賞した10名の声をお届け

 本日11月6日、東京都内の「明治記念館・蓬莱の間」にて、第14回 電撃大賞贈呈式が行われた。

 電撃大賞は、メディアワークスが主催する小説大賞およびイラスト大賞。第14回となる今回は、3,380本(小説大賞への応募が2,943本、イラスト大賞への応募が437本)の応募が寄せられ、それぞれ5名ずつが受賞した。

 以下に、受賞者の氏名および作品名を紹介していく。なお、イラスト部門については作品名ではなくテーマにした電撃文庫の作品名を記載する。

電撃小説大賞部門
  氏名 作品名
大賞 峰守ひろかず 「放課後百物語」
金賞 水鏡希人 「君のための物語」
銀賞 瀬那和章 「異界ノスタルジア」
銀賞 高遠豹介 「押しかけラグナロク」
選考委員
奨励賞
夏海公司 「葉桜が来た夏」

電撃イラスト大賞部門
  氏名 テーマ
金賞 油谷秀和 「吸血鬼のおしごと」
金賞 黒葉.k 「陰陽ノ京」
銀賞 田中宏実 「我が家のお稲荷さま。」
選考委員
奨励賞
齋藤岳夫 「半分の月がのぼる空」
選考委員
奨励賞
咲山サトノ 「キノの旅
-the Beautiful World-」

 また贈呈式の終了後、受賞者たちからコメントをもらうことができたので、こちらもあわせて掲載していく。小説大賞の受賞作品は、来年「電撃文庫」レーベルから発刊される予定なので、楽しみに待っていただきたい。

●咲山サトノさん

 受賞したことが個人的に意外だったので、この場所にいることが不思議な感じがしています。最初に受賞を知った時は「まさか」という気持ちでした。CGでのイラスト作りにも興味があるので、今後はデジタルと手作業のいいところを取り入れた作品を作れればいいなと思います。物語に絵を付けていくことが好きなので、小説の挿し絵などを手掛けていきたいですね。

●油谷秀和氏

 こういう場に来ただけでも幸せなことだなぁと思っています。今日は壇上でコメントを言わなければいけなかったので、とても緊張しました。今回応募した作品は、結構時間を書けた作品だったので、受賞できてうれしかったです。キャラクターを生き生きと描けたかなぁとは思いましたが、今見ると直したいところもありますね。ちょっとだけマンガにも興味があるんですが、まずはイラストで頑張っていくつもりです。

●田中宏実さん

 今はまだ現実感がないんですが、いい結果が得られたのでとてもうれしいです。あんまり深く考えるとイメージが崩れていくので、パッと閃いたイメージを大切にして絵を描きました。これまで経験したことのなかったことに触れて、幅広くやっていければいいなと思います。

●黒葉.kさん

 ただただビックリという感じです。自分の力を出し切って作り上げた作品なので、とてもうれしいです。受賞の報せを聞いた時は、「間違いなんじゃないかな?」と思いました。以前マンガの仕事にかかわっていたこともあるので、マンガに興味はありますが、今はまずイラストを描いていきたいですね。

●齋藤岳夫氏

 電話をいただいた時は「えっ? えっ?」って感じでした。本当にビックリしています。中学高校にいたころはマンガを書いたこともあるんですけれど、その後はイラスト中心でした。植物があってキャラクターがいるという構図が好きですね。今後は、カワイイキャラクターや、人目を引くようなものを描いていきたいですね。

●夏海公司氏

 いまだに信じられないという気分で、「ここにいてもいいんだろうか?」という思いもあるんですが、まだ夢は覚めていないようです(笑)。賞をいただいた作品は3本目の作品で、5カ月かけて仕上げたものなんですが、実在する都市をモチーフにうそっぽく見えないように気を付けて書きました。今回の作品を掘り下げて続けて生きたいという思いとともに、他の作品を書いてみたいという気持ちもあります。来年書籍化していただけるとのことですが、楽しんで読んでいただければ何よりです。

●瀬那和章氏

 今回の受賞は計画よりも7年ほど遅れてのものなんですが(笑)、これに慢心せずに頑張りたいと思います。高校生の頃から投稿していて、ベタなファンタジーが好きだったんです。でも受賞した作品はホラーで、これまでの作品とは一線を画したものになっているので、そこが評価されたのかな、とも思っています。この作品を読んでくださるという人は、これまであまり食べたことのない、新しいものを食べる気持ちで手に取ってください。将来的には、ファンタジーとかホラーにこだわらず、現代を舞台にしたものを書いてみたいですね。

●高遠豹介氏

 賞をいただけるとは思っていなかったんで、感無量です。賞金は、バイクと旅行に使おうかと思っています。壁井ユカコ先生の作品をキッカケにライトノベルの世界にハマったんですが、今日、控え室でお会いできてとてもうれしかったですね。今回の作品はコメディ色の強い作品なので、登場人物のやり取りに注目して読んでもらえるとうれしいです。これからも、皆さんが楽しんで読んでくれるような作品を書ければいいなと思います。

●峰守ひろかず氏

 作品を読んでいただいた方にありがとうという気持ちが第一です。評価を見ると、ヒロインの人気が高かったのが以外でした。出番も比較的少ない娘でしたし。逆にその辺が印象に残ったのかなぁ、と思っています。学生時代から人形劇の脚本を書いていたんですが就職して脚本を書く機会が減ったので、小説だったら1人で書けるかな、と思ったのが書き始めたキッカケですね。肩肘張らずに書いた話なので、ニヤニヤしながら読んでいただければ幸いです。

●水鏡希人氏

 受賞の実感はないですけど、これからが大変だぞという思いだけあります。電撃文庫が始まった時に小説を書いてみようと思ったんですが、その時には応募するという発想はなかったですね。応募するまでが長かったです。歴史、特に世界の歴史が好きなのですが、将来的には架空の歴史ものなどを書いてみたいですね。この作品を読んでくれるという人には……とにかく読んでいただければ何よりです。読んだままに感じていただければと思います。



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