PS2『いつか、届く、あの空に。』のEDテーマを歌うKiccoさんに直撃インタビュー!
2007年10月に発売されたPS2用ソフト『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~』のエンディングソング「星空へのモノローグ」のCDが、「いつか、届く、あの空に。~陽の道と緋の昏と~」と「Kicco」2008デスクトップカレンダー付きで、12月21日に5pb.から発売された。価格は1,260円(税込)。
『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~』は、2007年1月に発売されたPC用恋愛AVG『いつか、届く、あの空に。』のPS2移植作。本作のエンディングソング「星空へのモノローグ」を歌うのは、PC版『いつか、届く、あの空に。』のエンディングテーマ「届く心、抱きしめて。」を歌った女性アーティストのKiccoさんが担当している。今回、Kiccoさんにインタビューを行ったので、その模様を以下に紹介していく。
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――Kiccoさんは、「届く心、抱きしめて。」でデビューされましたが、まずはこれまでのKiccoさんについて教えてください。最初に音楽に興味を持ったのは、どういったきっかけだったのでしょうか?
Kiccoさん:兄の影響で漫画やアニメを見ていたので、最初に興味を持ったのは当時見ていたアニメの主題歌を聞いてですね。普段は人前に出るのは恥ずかしいと思っていたのですが、それとは逆に人前で歌を歌いたいと思ったので、自分の中に衝撃がありました。
――そのアニメのタイトルは?
Kiccoさん:CDを買ったのは、「らんま1/2」ですね。CDは買いませんでしたが他に見ていたのは、「ドリモグだァ!!」や「ミスター味っ子」、「天空戦記シュラト」とかですね。
――実際に歌を歌いたいと思って、何か活動などしていたのでしょうか?
Kiccoさん:いや、特には何も(笑)。小学校の時の歌の先生が、珍しく合唱のような歌い方もあることを教えてくれたんです。それから合唱が楽しいことに気が付き、そのまま中学まで合唱をやっていきました。でもその時期から、周りの友だちから「バンドがやりたい」と話しがあって、皆が練習するところに着いていっては歌い、ギターの練習時に歌うという風にシフトしながら歌っていました。
――その後、歌を仕事にしたいと考えるようになったのですか?
Kiccoさん:歌だけでということは考えていませんでしたね。PC版のエンディングの時は、知り合いの知り合いに「こういう子がいるよ」と紹介していただきて、たまたま私のところにめぐり合わせたんだと思います。しかも2度も歌わせていただいて、光栄でした。最初は一生懸命歌わせてもらうことで精一杯だったのですが、意外にも高評価をいただいたので、また「歌うことができるかな?」って(笑)。
――クリエイターの人たちから、歌う際にアドバイスや指導などはあったのですか?
Kiccoさん:素朴さを大事にしてほしいと言われました。私の声質が元々元気な歌を歌うようなタイプではなくて(笑)。そんな自分の声に合った曲をいただいていたので、雰囲気を壊さないようにと自分でも心がけて歌いました。私の声がこのゲームの雰囲気にあっていたというのも、結果としてよかったのかもしれません。
――では、レコーディング自体はスムーズに進んだのでは?
Kiccoさん:まずは極度の緊張に襲われました(笑)。TVで見たような世界が目の前にあったので、歌い始めてからもしばらくはどこにいるのかわからずに、無我夢中な感じでしたね(笑)。
――スタジオ自体が初めての体験だったのですか? それは緊張しますよ。
Kiccoさん:高校の時は知り合いの家の車庫を改造して、スタジオにしていました。あとは、もっとこじんまりとしたスタジオで収録した経験はあったんですが、全然雰囲気が違いましたね。ホントに「プロの世界」っていう感じで。だから、レコーディングの時も細かな注意をたびたび受けながらの収録になったんですが、自分で直して歌っているつもりでも、それが直っているのか、直っていないのか、私自身が判断ができないという状態でした。たぶんそれほど緊張していたんだと思います。
――Kiccoさんが、曲を歌う際に心がけていることなどはありますか?
Kiccoさん:私って、歌い始めると自分のイメージする世界に入っちゃうんですよ。だから、この曲を聴いた人が、その人なりの世界を感じ取っていただいて、楽しんでいただけたらいいと思っています。押し付けるんじゃなくて、それぞれの人が感じ取れるもの。そんな感じを歌えたらいいですね。
――このゲーム自体は、プレイされましたか?
Kiccoさん:やりました。感動して、涙を流した記憶があります。かわいいキャラクターがたくさんいましたけど、個人的に好きなキャラクターは“傘”ちゃんか、“のん”ちゃんかなあ。クリアしたのは“ふたみ”ルートなんですけれどもね(笑)。後半に入ると“ふたみ”のかわいいところが出てきて、評価が上がるんですけれども、見てかわいいと思ったのは、その2人でした。
――Kiccoさん自身は、誰に似ていると感じました?
Kiccoさん:出たがりなのに、表に出せないという点では、“此芽”ちゃんかなあ。素直には感情を出せないんで(笑)。
――プライベートについてお聞きしますが、普段ゲームで遊ばれたりしますか?
Kiccoさん:今はDSの『くりきん ナノアインランドストーリー』という菌を採取して育てて、戦わせるゲームをしています。いろいろなところから、菌を採取するんですが、かわいくておもしろいんですよ。TVアニメで「もやしもん」がやっているじゃないですか? あれにちょっと似ていますね。
――「もやしもん」以外に何かアニメや漫画をご覧になっていますか?
Kiccoさん:「バンブーブレード」は、女の子がかわいくて見てました。他には昔から「もののけ」シリーズも好きでしたね。漫画は頑張っている女の子が好きなんで、「もやしもん」は読んでいません。今は、「彼氏彼女の事情」を書いていた津田雅美さんが単行本を1冊出されたので、それが楽しみです。
――それ以外に趣味などはありますか?
Kiccoさん:親の影響で御飯を作るのは好きです。お菓子も作ったりしますね。でもクッキーとかではなく、マフィンとかケーキを作ります。あと、歌を歌うことはやっぱり好きですね。1日のどこかで必ず歌っています。ご飯を作りながらとか、掃除しながらとか……。友だちとカラオケとかも行きますよ。
――カラオケではどんな歌を歌うのですか?
Kiccoさん:親が音楽が好きで家に曲がたくさんあったので、行く人に合わせてレパートリーから選ぶようにしています。
――アーティストではどういった方が好きなのでしょうか?
Kiccoさん:山口百恵さんとカレン・カーペンター……かな。小さい頃は、親から山口百恵さんのカセットテープを借りて、ずっと聞いていました。料理もそうですが、私って親の影響がすごく強いんですよ。あとはちあきなおみさん、中森明菜さん、カーペンターズも好きで、ずっとカセットテープを流していました。サイモント&ガーファンクルも歌詞カードのないCDを購入して、耳で歌詞をコピーしましたね。最近の歌だと、鬼束ちひろさんの最初のころとか好きです。元気な曲だと奥井雅美さんのCDも持っていて、昨日も歌っていましたよ(笑)。
――今後、挑戦してみたいことがあれば、教えてください。
Kiccoさん:挑戦ではないですが、もっと歌いたいですね。レコーディングが終わってしばらくすると2つの感情が生まれるんです。反省点がいろいろ出てくるので、それを次に生かしたいという気持ち。もう1つは「ああ、楽しかったなあ」というよろこびの感情が生まれてくると楽しくてしかたないので、ドンドン歌っていきたいですね。
――では最後に、曲の発売を楽しみにしている人たちへ、メッセージをお願いします。
Kiccoさん:歌の世界やゲームの世界を肌で感じられるような曲になっていると思うので、できるだけたくさんの人に聞いていただき、曲に包まれていただけたらうれしいです。あとは、こういう歌い方をする人もいるんだということを知っていただけたらいいですね。
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PS2版とPC版の『いつか、届く、あの空に。』のエンディングテーマを収録した「星空へのモノローグ」をリリースするKiccoさん。「とにかく歌うことが好きなので、続けて歌って生きたい」と語ったKiccoさんのデビューCDは12月21日発売される。 |
(C)2007 Lump of Sugar/Russell
データ
▼「星空へのモノローグ」
■発売元:5pb.
■販売元:ジェネオン エンタテインメント
■品番:VGCD-1030
■発売日:2007年12月21日
■価格:1,260円(税込)
※イラストレーター・萌木原ふみたけ氏描きおろしジャケット
『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~』&「Kicco」2008デスクトップカレンダー同梱
■収録曲一覧
01.「星空へのモノローグ」
02.「届く心、抱きしめて。」
03.「星空へのモノローグ(Off Vocal)」
04.「届く心、抱きしめて。(Off Vocal)」
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▼『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~』
■メーカー:ラッセルキュア
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:発売中(2007年10月25日)
■価格:通常版 7,140円(税込)/限定版 9,240円(税込)
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■『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~(限定版)』の予約・購入はこちら
■関連サイト
・『いつか、届く、あの空に。 ~陽の道と緋の昏と~』公式サイト
・ラッセルキュア
・5pb.