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2007年12月28日(金)

TVアニメ「しゅごキャラ!」アフレコインタビュー!お気に入りの「しゅごキャラ」は?

 12月7日、都内のスタジオにおいて、テレビ東京他で放送中のTVアニメ「しゅごキャラ!」18話のアフレコ収録が行われた。

 「しゅごキャラ!」は、月刊誌「なかよし」(講談社刊)で連載されているPEACH-PIT原作の人気コミック。口下手な性格が災いして周囲からクールなキャラクターと思われてしまっている“あむ”が、3人の「しゅごキャラ」と出会い、事件に巻きこまれていくという物語だ。

 今回、18話のアフレコ終了後にインタビューが行われた。インタビューに応じてくれたのは、“日奈森あむ”役の伊藤かな恵さん、“ラン”役の阿澄佳奈さん、“ミキ”役の加藤奈々絵さん、“スゥ”役の豊崎愛生さん、“辺里唯世”役の高木礼子さん、“藤咲なでしこ”役の千葉紗子さん、“結木やや”役の中村知子さん、“相馬空海”役の阿部敦氏、“月詠イクト”役の中村悠一氏、“ほしな歌唄”役の水樹奈々さん、そして監督の安田賢司氏。以下に掲載するので、ファンはチェックしてほしい。


――演じているキャラクターの紹介と、魅力を教えてください。

伊藤かな恵さん:“あむ”ちゃんはクール&スパイシーという外のキャラと内面のすごい女の子らしいキャラとのギャップに悩んでいる繊細な女の子です。いろんなことに悩んでしまうからこそ他の子の悩みにも共感できる。そういう優しさのある子だと思います。小学5年生で、髪の毛がピンクです(笑)。

加藤奈々絵さん:“ミキ”は3人の「しゅごキャラ」の中ではクールな役で、芸術的なことに長けていて、すごくセンスがいいです。クールなキャラに見えるけどオタオタしたり、少年っぽく見えるけど女の子らしい一面を見せたりと……そのギャップがあるところが魅力だと思います。

阿澄佳奈さん:“ラン”ちゃんはとにかく明るくて元気がとりえのとてもにぎやかな女の子です。運動神経がよいです。いちばん最初にタマゴから生まれた“あむ”ちゃんの「しゅごキャラ」です。“ラン”も“ラン”なりにへこんだり、シリアスな場面もあったりしますが、でもどこかに「でもだいじょーぶ!」という“ラン”らしさをいつも持っている子なので、私も元気づけられるキャラクターだなぁと思います。

豊崎愛生さん:“スゥ”は3番目の“あむ”ちゃんの「しゅごキャラ」で、家庭的なことが得意で、お料理とかお洗濯とかお裁縫が得意な女の子です。3人の「しゅごキャラ」の中で一番マイペースでのんびりやさんです。お砂糖菓子みたいなふわふわした女の子です。こんなにちっちゃい体ですけどすごい包容力があったり、1番母性を持っている女の子で、優しかったり温かったりという要素をもっているところが“スゥ”のすごくいいところだと思います。

高木礼子さん:“唯世”くんは学校の中では王子様的な存在です。でも「王子様」と言われるとキレちゃいます(笑)。おとなしそうで繊細な感じの子ですが、芯が強くてとてもいい子だと思います。持って生まれた王子様気質といいますか、いつも自分の周りに気品溢れるオーラを漂わせています。画面上でも薄く白いぼかしが入り、そしてキラキラの光が飛ぶ……私はそんな“唯世”くんがとっても大好きです。性格の面では「ガーディアン」の中心となってみんなを引っ張っていく、そんな頼もしさも持った男の子です。

千葉紗子さん:“なでしこ”はとてもお上品な日本のヤマトナデシコのような女の子ですが、ときどき広島弁で大変凶暴になります(笑)。そこのギャップを楽しんでください。“なでしこ”はお姉さん的な存在なところがすごく魅力だと思います。“唯世”くんは「ガーディアン」の中で中心となって前に出てすべてを行ってくれますが、影で支えているのは“なでしこ”なんじゃないかと思います。“唯世”くんが王子様になった時にちゃんとしてくれるのは“なでしこ”だけだと思います(笑)。

中村知子さん:“やや”は「ガーディアン」の中では1番年下の小学4年生です。甘えん坊で結構わがままなことも言っていますが、本人にはまったく悪気はありません(笑)。甘いものと“なでしこ”が作るお菓子とかわいいものが大好きな女の子です。“やや”は何でも言いたいことを思いついたらそのまま言っちゃう子なんですが、そこが魅力だと思います。周りに流されず、自由に自分の思ったことを言うのって、結構難しいことだと思うんです。それを素でできちゃうところは、ちょっと尊敬しています。

阿部敦氏:“空海”は「ガーディアン」の中では1番年上の小学6年生です。ムードメーカーっぽいところもあり、よく笑ったり騒いだりしているですが、しっかりみんなのことを大事に思っていて、ここぞという時にはビシっとまとめてくれるお兄さん気質なところが魅力だと思います。あとはすごく汗が似合う(笑)、笑顔がカッコいい爽やかな役です。毎回その爽やかさについていくのが大変です(笑)。

中村悠一氏:“イクト”は何を考えているかわからなくて、いつもけだるそうにしている。ただなぜか“あむ”にだけは意地悪をしにやってくるキャラです。それ以外はまだ何もわからないという状態です。クールで他人に興味がなさそうなんですが、自分が意識している“あむ”に対しては優しい面があったり、普段は突き放すんですけど何かがあった時に助けたりするっていうところが魅力だと思います。

水樹奈々さん:“歌唄(うたう)”は、イースター社というあやしい組織が経営している芸能プロダクションからデビューしてアイドルやっています(笑)。とにかく“イクト”のことが大好きで、その“イクト”が気にかけている“あむ”ちゃんに対して嫉妬心がメラメラな子どもっぽい女の子です。けれど、そんな自分の感情に素直なところが彼女の魅力なんじゃないかなと思います。

――アニメ化が決定した時はどんなお気持ちでしたか?

安田監督:1年クールで朝番組ということで、とにかくキャラクターが生き生きとした元気が出るような作品を作ることができればと思っていました。原作には落ちこんでしまう子がいたりするところに、“あむ”がカッコいいセリフを決めてという展開もあったりするので、にぎやかなだけじゃなく決めるところは決めつつ、カッコいいアクションもありつつ、バラエティに富んだ作品にしようと。土曜日の放送から日曜にかけて元気が出る作品になればと思っておりました。

――アフレコ現場の雰囲気を教えてください。

安田監督:登場人物がとにかく多いので、ギュウギュウ詰めのところで皆さんにやってもらっていますが、にぎやかな感じは非常に出ています。だんだんと話数を追うごとに、声が付いたおかげでキャラクターのふくらむところがありまして。大きなところでは、「×たま」・「×キャラ」は沢城さんの演技によってどんどんふくらんでいきました。今日アフレコを行った18話に関しては2、3話あたりのアフレコを受けて、これだったら「×キャラ」にいろいろと芝居も付けられるのではないかと思い、そういう方向でだんだんとふくらませています。また、“あむ”をはじめ“ラン”、“ミキ”、“スゥ”のリアクションの取り方も、そのつど反映してやっております。1話において“ラン”が初登場したところで、「うわー」というところを「ピャヒャー」といってるのを聞いて、「あっ、これがランなのか」と感じを受けまして、それ以降はそういったところを頭の中で考えつつ、こう書いたらこういう風に言ってくれるのかということを想定して、コンテを書いております。実際、アフレコにおいても予想を上回る形で演じていただけていますので、非常に楽しく聞かせていただいております。今後もこの勢いが続けばと思っております。

伊藤かな恵さん:アフレコの雰囲気は……ワイワイやっています!(笑) 女性が多いので、関係ない話で盛り上がったりとか、最近の小学生って進んでるねっていう話で盛り上がったりとか……アフレコじゃない休憩時間でも仲よくやっています。

高木礼子さん:“あむ”ちゃん(伊藤かな恵さん)の雰囲気だなって思っています。初々しさですとか、失敗した時の恥ずかしがり方のかわいらしさに、和ませていただいております。すごくほんわかした空気があって、楽しい現場だと思います。

中村悠一氏:僕そんなに出てないんですけれど(笑)。今日も1カ月ぶりなんです。キャラクターがたくさんいるのですが、それが若手が多い現場で、僕も年齢として上の方ですよね?

高木礼子さん:なんで私を見るんだい?(笑)

中村悠一氏:すいません(笑)。若手が多い中、これだけキャラクターがいながらキャラ分けができているのは、すごいなと。1話から楽しく見させていただいております。雰囲気としてはみんな若いねと思いながら、温かく見守っています。

――どの「しゅごキャラ」にそばにいてほしいですか? また、もらえるとしたらどんな「しゅごキャラ」がほしいですか?

水樹奈々さん:なんだろう……“スゥ”! “スゥ”がいい! どんなに疲れて帰ってきても自分でお料理しておいしいものを食べたい(笑)!

中村悠一氏:やっぱり仕事に役立ったり、生活に役立つキャラがいいので僕は“スゥ”ちゃんがいいと思います。自炊したいと思います。僕の場合は男が出てきて、「よんだか?」とか言って(笑)、板前みたいのがでてきて「ヘイラッシャイ!」みたいな(笑)。

阿部敦氏:僕はアフレコの現場で緊張しない「しゅごキャラ」がほしいです(笑)。

中村知子さん:家事が苦手なので、やっぱり“スゥ”ちゃんがいいです。実用的な“スゥ”ちゃんで(笑)。

千葉紗子さん:1番最初にひらめいたのは“スゥ”ちゃんみたいなキャラがよかったんですけど……今までの話を踏んで、“ミキ”がいいです。私は絵のセンスがないので、“ミキ”ちゃんみたいになんでもスラスラと描いてみたいです。手に職を持っているというということはすごいいいことだなと思います(笑)。

高木礼子さん:いっぱいいろんな才能はほしいんですけど……勉強できるとか。でも、個人的には“ヨル”が好きです。私すごい猫好きなんですけど、猫をいっぱい集めてきてくれるかなぁと。それだけで幸せになれるんで、“ヨル”がいいと思います。

中村悠一氏:ネコ耳になりますよ?

高木礼子さん:いい! いい! いくらでもネコ耳になる!

加藤奈々絵さん:実用的じゃないけど、“ペペ”とかいいかも。赤ちゃんに戻れるから! 赤ちゃんになれない自分がいるわけじゃん。オトナになると。金儲けになると“ミキ”かな(笑)? “ミキ”最高!

伊藤かな恵さん:私は“ラン”ちゃんがいいなぁと思います。“ラン”ちゃんの言いたいことを言っちゃうところとか。あとでフォローが大変なんですけど(笑)。

阿澄佳奈さん:やっぱり“ラン”かな。運動神経よくなってみたいなぁって。ホップステップジャンプって。そういう技があるんですけれど……ばびゅーんって飛んでみたいなぁと思います。

豊崎愛生さん:自分のキャラが大好きなんで……“スゥ”と思っていたんですけれど。私も高木さんと一緒で“ヨル”が好きで、“ヨル”の手足のネコの手がかわいくて、肉球をいつもさわりたいなぁって思っています。

安田監督:通勤の自転車の時は“ラン”に変わって、仕事中は“ミキ”に変わって、家に帰ったら“スゥ”に変わって。ときどき週1ぐらいで“ペペ”に変わって(笑)。

――キャラクターソングの感想を教えてください。

水樹奈々さん:すごくカッコいい曲です。モデル体型でスタイル抜群の“歌唄”ちゃんがダンスしながら歌ったらめちゃくちゃかっこよく決まるんだろうなと思います。先に映像があって、アフレコした後にレコーディングしたので、イメージをどんどん自分の中で膨らませながら歌録りできました。すごくいい楽曲なのでぜひ聞いていただきたいです。

――読者の方にメッセージをお願いします。

伊藤かな恵さん:「しゅごキャラ!」おもしろいです! お話も共感できますし、これから“あむ”ちゃんのかっこいいところとか恋の行方もいろいろおもしろくなってきますので、ぜひよろしくお願いします。

阿澄佳奈さん:朝見て元気になれる作品だと思います。ぜひオトナから子どもまで、幅広い層に見ていただける作品だと思うので、ぜひ見てください。

加藤奈々絵さん:いろんなキャラも出てきてすごい展開になっていくので、見逃さず見てください。

豊崎愛生さん:ほんとにポジティブな作品で、なりたい自分というのは大人でも子どもでも誰もが考えるテーマだと思うのですが、そうやってネガティブになりがちな時に見ていただけると、“ラン”に「頑張れ」って言われたり、“あむ”ちゃんのポジティブさに背中を押されたりするかなぁと思います。元気が出るとっても楽しい作品なので応援してください。

高木礼子さん:キャラクターたちが、自分のなりたいものに向かって努力していくというテーマがあるので、アニメを見てくれている子どもたちに「自分たちも!」と勇気を持ってもらえる作品だと思います。楽しみに毎週見てください。

千葉紗子さん:お話ももちろんおもしろいですし、キャラクターもたくさん出てきて元気をもらえる作品です。色彩とかすごくきれいでカラフルなので、見ているだけで元気になれるのが魅力的な作品だと思います。土曜日だけど早く起きて親子で見ていただきたいと思います。

中村知子さん:細かいところまで丁寧に作ってある作品なので、何回見ても新しい発見があると思います。「今週も1週間頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれるパワーがあるアニメだと思うので、たくさんの方に見てもらって、そのパワーを感じていただければうれしいです。

阿部敦氏:内容もすごく前向きな作品ですし、土曜の朝から仕事とか頑張りたい人は「しゅごキャラ!」を見るとテンションが上がるので、朝から頑張りたいと思う人はぜひ見てください。

中村悠一氏:原作を読まれている方で見られている方も多いと思いますが、原作にないアニメオリジナルの部分もイメージを壊さずに作られていると思います。原作は読んでいるけどアニメは見ていないという方にもぜひ見ていただきたいと思います。

水樹奈々さん:毎回いろいろな事件が起きているんですが、最終的にはみんな笑っていて……いつも笑顔がキラキラ溢れているのが印象的なアニメです。どういった方が見られても心からリフレッシュしたり、ほっとできる作品なので皆さんぜひ見てください!

安田監督:この先々新しいキャラクターもたくさん出てきて、この子とこの子がこんなことに! とかがあったり(笑)。原作のPEACH-PIT先生から先の構成を見させていただいた時に毎回驚きがあるので、こちらが感じた驚きを声優さんのお芝居をつけた上で皆さんにお届けしたいと思います。それプラス、キャラクターがみんな前向きで、笑顔の似合うキャラクターたちなので、どこかで30秒とか1分間キャラクターがみんな笑いっぱなしというシーンも作ってみたいなぁと思っています(笑)


(C)PEACH-PIT・講談社/エンブリオ捜索隊・テレビ東京

データ

■TVアニメ「しゅごキャラ!」
【放送局】テレビ東京、テレビ北海道、テレビ愛知、三重テレビ、テレビ大阪、ぎふチャン、テレビせとうち、TVQ九州放送、AT-X

【スタッフ】(敬称略)
 原作:PEACH-PIT(講談社「なかよし」連載)
 監督:安田賢司
 シリーズ構成:島田満
 キャラクターデザイン:崔ふみひで
 アニメーションディレクター:鈴木信吾
 ブロップデザイン:仁保知行
 美術監督:榊枝利行
 色彩設計:品地奈々絵
 撮影監督:岩崎敦
 編集:肥田文
 音響監督:明田川進
 音楽:Di’LL
 アニメーション制作:サテライト
 製作:テレビ東京、テレビ東京メディアネット、ポニーキャニオン

【キャスト】(敬称略)
 “日奈森あむ”:伊藤かな恵
 “ラン”:阿澄佳奈
 “ミキ”:加藤奈々絵
 “スゥ”:豊崎愛生
 “辺里唯世”:高木礼子
 “藤咲なでしこ”:千葉紗子
 “結木やや”:中村知子
 “相馬空海”:阿部敦
 “月詠イクト”:中村悠一
 “ヨル”:沢城みゆき
 “二階堂悠”:間島淳司
 “ほしな歌唄”:水樹奈々

■関連サイト
TVアニメ「しゅごキャラ!」公式サイト
TV東京「しゅごキャラ!」公式サイト
ポニーキャニオン