2007年4月より放映開始予定のTVアニメ「ロミオ×ジュリエット」のアフレコ収録が、東京都内のスタジオにて行われた。
「ロミオ×ジュリエット」は、イギリスの劇作家 ウィリアム・シェイクスピア原作の恋愛小説「ロミオとジュリエット」をアニメ化した作品。現代のアニメファンにあわせたアレンジが施されており、空中浮遊都市「ネオ・ヴェローナ」を舞台に、男装の麗人“ジュリエット”と独裁者の息子“ロミオ”の甘く切ないラブストーリーが展開する。
アフレコ収録後、主要キャラクターを演じる9名の声優陣に、自身の役どころや本作の見どころについてうかがったので、以下に紹介していく。
●水島大宙氏(“ロミオ”役)
「原作があまりに有名すぎて説明不要だと思いますが、独裁者“モンタギュー”の息子“ロミオ”の声を担当しています。話の展開が早く、この時点ですでに“ジュリエット”と惚れあっておりまして、まだ序盤なのにかなりドラマチックな展開になっています。
見どころは音楽と絵の「色使い」でしょうか。“ロミオ”は静の青、“ジュリエット”は動の赤というふうに、生命の躍動感がさまざま色で表現されていまして、視覚的にも聴覚的にも楽しめます。アニメーションならではの作品となっていますので、これぞアニメという部分を存分に堪能していただきたいです。」
●水沢史絵さん(“ジュリエット”役)
「16年間男の子として育てられた“ジュリエット”は、街の悪い人たちをバタバタと倒しちゃうような強くて正義感あふれる少女です。たった16歳の女の子が、すごい宿命を背負っているのですが、そういった彼女の揺れ動く「ミドルティーン」の心情を、細やかに表現していきたいですね。
ストーリーは、原作とは異なるオリジナル部分が結構ありまして、すごくおもしろいです。ファンタジックなラブロマンスを、ぜひ楽しんでください!」
●松来未祐さん(“コーディリア”役)
「“コーディリア”は、“ジュリエット”の母親であり姉のような存在です。まだ若いのにしっかりしていて、この時点ではまだ「お母さん」や「お姉さん」的な行動が目立ちますが、これから“コーディリア”自身になにかが起きたときには、どうやって自分を保ちつつ動くのだろうと思いながら演じています。“コーディリア”というキャラクターの人生を、この作品の中でまっとうしたいと思っています。」
●立花慎之介氏(“ペンヴォーリオ”役)
「僕が演じる“ペンヴォーリオ”は、“ロミオ”の親友で彼を影からサポートする青年です。非常にかわいい性格をしておりまして、僕の中ではすっかり萌えキャラに(笑)。今後、いろいろなできごとに巻き込まれることになると思いますが、今のところは「いかにしてかわいらしく台詞を言うか」という点を心がけています。“ロミオ”と“ジュリエット”の恋愛というメインストーリーはもちろんですが、サブキャラクターたちのサイドストーリーも非常におもしろいので、ぜひそちらにも注目してください。」
●広橋涼さん(“アントニオ”役)
「“アントニオ”は“ジュリエット”をお守りしている“コンラッド”の孫です。ずっと男だと思っていた“ジュリエット”が女であると聞かされ、戸惑いながらも彼女と接していく彼の複雑な心境を表現できればと思います。
巻き毛のキャラクターが出てきたり、白馬が出てきたり、王子様だったり、私の妄想をくすぐる単語でいっぱいです。障害がある恋というのは、ぶっちゃけ燃えますよね! ぎこちない2人の恋を、視聴者のみなさんと一緒にドキドキしながら見守っていきたいと思います。」
●井上和彦氏(“ウィリアム・シェイクスピア”役)
「本作の原作者である“ウィリアム・シェイクスピア”をやらせていただいています。シリアスな物語の中では、ちょっと異色といいますか、コメディチックなキャラクターで、“シェイクスピア”だけ浮いております(笑)。
舞台となる空中浮遊都市に「ネオ」と付いているだけあって、新しくオリジナリティあふれる作品になっているので、最初は驚かれるかもしれません。でも、間違いなく名作と言われるアニメになると思っています。若い声優陣がみんながんばってくれているので、僕としては彼らを応援しつつ、リラックスして“シェイクスピア”を演じたいですね。」
●川澄綾子さん(“エミリア”役)
「舞台女優“エミリア”を演じています。井上さん演じる“ウィリアム”とボケとツッコミという感じで、おもしろおかしいやりとりが展開します。今のところお笑い担当という感じなので、これから先どうやって悲劇に絡んでいくのか、非常に気になるところです。あと、異常に怪しい雰囲気をまとっている独裁者“モンタギュー”も、個人的に気になっています(笑)。物語がどのように終結するのか、すごく楽しみです。」
●藤原啓治氏(“ランスロット”役)
「“ランスロット”は非常にいい人です。美人の奥さんがいて、かわいい子どもがいて、性格もよく、人望も厚い。あまりに非の打ちどころがない善人なので、今後の先行きがとても不安です(笑)。このままで終わるはずがないと。
原作が「ロミオとジュリエット」ということで、見て間違いないと思います。ぜひご覧になって楽しんでください。」
●柿原徹也氏(“マキューシオ”役)
「僕が演じる“マキューシオ”は、“ロミオ”の敵役です。「ロミオとジュリエット」はもともと大好きな作品だったんですが、その中でも一番好きな“マキューシオ”を演じることができて、本当にうれしいです。原作のように、劇的なキャラクターを演じられればと思います。
“シェイクスピア”のような原作にはないオリジナルのキャラクターもたくさん出てきますし、脇役たちのサブエピソードも見ごたえあるものとなっています。ぜひご覧になって、最高のラブストーリーを堪能してください。そして、泣いてください!」
アフレコ収録に参加した声優陣。上段左から“ランスロット”役の藤原啓治氏、“マキューシオ”役の柿原徹也氏、“エミリア”役の川澄綾子さん、“アントニオ”役の広橋涼さん、“ウィリアム・シェイクスピア”役の井上和彦氏。下段左から、“ペンヴォーリオ”役の立花慎之介氏、“ロミオ”役の水島大宙氏、“ジュリエット”役の水沢史絵さん、“コーディリア”役の松来未祐さん。
権力者である父“モンタギュー”のやり方に不満を持つ“ロミオ”と、“モンタギュー”によって両親を殺された少女“ジュリエット”。2人が偶然出会ったことにより、物語は大きく動き出す。
「ロミオとジュリエット」の原作者“ウィリアム・シェイクスピア”も、物語の語り手として作中に登場。なぜか「オネエ言葉」でしゃべるらしいが……。
(C)2007 GONZO / CBC.GDH・SPWT
データ
■TVアニメ「ロミオ×ジュリエット」
【放送開始日時】2007年4月予定
【放送局】CBC、TBS、サンテレビ、KBS京都
【スタッフ】(敬称略)
原案:ウィリアム・シェイクスピア
監督:追崎史敏
シリーズ構成:吉田玲子
キャラクターデザイン:原田大基
音楽:崎元仁
音響監修:佐藤順一
プロデューサー:池田東陽
アニメーション制作:GONZO
【キャスト】(敬称略)
“ロミオ”役:水島大宙氏
“ジュリエット”役:水沢史絵
“コーディリア”役:松来未祐
“キュリオ”役:鳥海浩輔
“フランシスコ”役:野島裕史
“アントニオ”役:広橋涼
“ペンヴォーリオ”役:立花慎之介
“マキューシオ”役:柿原徹也
“ティボルト”役:置鮎龍太郎
“ウィリアム・シェイクスピア”役:井上和彦
“エミリア”役:川澄綾子
“ランスロット”役:藤原啓治
ほか
■関連サイト
・「ロミオ×ジュリエット」公式サイト
・GONZO