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2007年4月28日(土)

見どころはちょっぴりダメ男なダンテ?TVアニメ「デビルメイクライ」アフレコレポ

 WOWOWにて、6月より放送が開始するTVアニメ「Devil May Cry(デビルメイクライ)」のアフレコ収録が、都内のスタジオで行われた。



 本作は、カプコンの同名人気アクションゲームをモチーフにしたアニメーション作品。「デビルメイクライ」という便利屋を営むデビルハンター“ダンテ”が、魔剣「リベリオン」や二丁拳銃「エボニー&アイボリー」を駆使して悪魔を狩っていくという物語だ。“ダンテ”や“トリッシュ”“レディ”といったゲームでおなじみの登場人物のほかに、アニメオリジナルのキャラクターも登場する。



 今回行われたのは、第4話「Rolling Thunder」のアフレコ。収録後、主要キャラクターを演じる森川智之氏(“ダンテ”役)、田中敦子さん(“トリッシュ”役)、折笠富美子さん(“レディ”役)、福圓美里さん(“パティ”役)にお話を伺ったので紹介していこう。

――ご自分が演じるキャラクターについて教えてください。
折笠富美子さん(以下、折笠):私が演じる“レディ”は、主人公“ダンテ”に仕事を持っていく役です。彼の相棒という感じですね。
森川智之氏(以下、森川):主人公の“ダンテ”をやらせていただいています。デビルハンターとしての“ダンテ”はとても凛々しく、悪魔をバッサバッサと狩っていくのですが、普段はとてもラフな生活をしておりまして。あまり稼ぎもなく……そんなところが彼の魅力なのかなと思っています。
福圓美里さん(以下、福圓):私が担当する“パティ”は、ゲームには登場しないオリジナルのキャラクターです。第1話で“ダンテ”に助けられて以来、彼に懐いているおしゃまで愛らしい女の子です。
田中敦子さん(以下、田中):第4話で初めて登場する“トリッシュ”を演じています。“ダンテ”のかつての相棒で、彼の母親そっくりという設定の女性です。

――アニメ版の“ダンテ”の魅力とは?
折笠:力が入っている戦いのシーンと力の抜けた日常のシーン、そのメリハリがついているところですね。のんきでダメな“ダンテ”も、とってもステキですよ(笑)。
福圓:実は甘いモノが好きというところは、結構ポイントが高いんじゃないでしょうか(笑)。
田中:毎日ピザばかり食べているダメなところかしら(笑)。母性本能をすごくくすぐられます。
森川:女性からすると、ダメな方がいいみたいですねぇ(笑)。確かに自分から見ても、毎日同じモノを食べたりしていて、ダメな男なんですけど。仕事のときだけ動く、他はまったくダメという。でも、洗濯物を畳んだりしている“ダンテ”なんて見たくないんで、これはこれでいいのかもしれません(笑)。

――ファンに一言お願いします。
折笠:人気ゲームのアニメ化ということでプレッシャーがすごく、毎回ドキドキしながら収録に挑んでいます。女の戦いとか、すごいことになってますよ(笑)。毎日緊張の連続ですが、頑張ります!
森川:久しぶりにハードボイルドな作品に出会えてうれしいです。ゲームを遊んだことがある人はもちろん、プレイしていない方でも楽しめる作品になっています。ぜひご覧になって、気分爽快なスタイリッシュアクションを楽しんでください。
福圓:ゲームの爽快感やかっこよさを引き継いだまま、新しい世界を構築できていると思います。見ていてスカッとする気持ちのいい作品ですので、応援お願いします!
田中:私自身、悪役でないキャラクターで出演するのが久しぶりなので(笑)、できるだけかっこよく演じることを心がけています。非常にクールでスタイリッシュ、かつオリジナリティあふれるアニメですので、見ていただいて楽しんでいただければと思います。


 TVアニメ「デビルメイクライ」は、WOWOWにて6月14日23:00より放送がスタート。本作の監督は「BLACK CAT」などを手がけてきた板垣伸氏、シリーズ構成および脚本は「DEATH NOTE」でおなじみの井上敏樹氏が担当。アニメーションは、「マッドハウス」が制作する。
 また、ゲーム『デビルメイクライ4』のプロデューサーを務めるカプコンの小林裕幸氏も、スーパーバイザーとして制作に参加しているとのこと。板垣監督と小林プロデューサーにコメントを寄せていただいたので、以下に掲載する。

●板垣伸監督
「アニメでは、基本的にオリジナルストーリーが展開していきます。ゲームのファンの方からすると、もしかしたら地味に見えるかもしれません。でも、徐々にアクションシーンを増やしていき、最終的には大騒ぎしたいなと目論んでいます。
 主要キャラクターのボイスに関しては、まさにイメージ通りでした。また、野沢那智さんや大塚明夫さんといったベテランの方々にも参加していただき、まるで洋画の吹き替えみたいになっています(笑)。そのあたりも魅力の1つかなと。
 そのほかの魅力というと、「王道ストーリー」という点でしょうか。本作では、「王道を照れないでやる」というのを1つの目標としておりまして、いい意味での王道人間ドラマをご提供できると思います。あまり堅苦しいことを考えないで、リラックスしながらゲームをプレイする感覚でアニメを楽しんでいただきたいです。」

●小林裕幸プロデューサー
「アニメの制作には、最初から参加させていただいています。シナリオ12話制作にはすべて関わりました。また、キャラクターや背景のチェック、原作(ゲーム)と合わせる部分での絵素材のやり取り、絵コンテや台本のチェック、アフレコの立会いなどに、原作者として関わっています。
 ゲームでは見られなった“ダンテ”や“トリッシュ”、“レディ”の活躍や、普段のお店(便利屋)「デビルメイクライ」での出来事、各話のオリジナルキャラクターの活躍も見ものです。とにかくゲームとは違った「デビルメイクライ」が楽しめる作品になっています。」

■TVアニメ「Devil May Cry(デビルメイクライ)」
【放送開始日時】2007年6月14日23:00~
【放送局】WOWOW
【制作スタッフ】(敬称略)
 原作:カプコン(PS2用ソフト『デビルメイクライ』シリーズ)
 企画:丸山正雄
 監督:板垣伸
 キャラクターデザイン/総作画監督:阿部恒
 シリーズ構成・脚本:井上敏樹
 脚本:菅正太郎、森橋ビンゴ、榊一郎
 スーパーバイザー:小林裕幸(カプコン)
 美術監督:青木勝志
 色彩設計:児玉尚子
 撮影監督:太田和亨
 音響監督:中嶋聡彦、三間雅文
 音楽:rungran
 音響制作:テクノサウンド
 音楽制作:ビクターエンタテインメント
 アニメーション制作:マッドハウス
 製作:Devil May Cry製作委員会

【出演声優】(敬称略)
 “ダンテ”役:森川智之
 “パティ”役:福圓美里
 “レディ”役:折笠富美子
 “トリッシュ”役:田中敦子
 “モリソン”役:大塚明夫
 “シド(悪魔)”役:野沢那智


(C)2007 CAPCOM CO., LTD./DMC製作委員会

■関連サイト
TVアニメ「Devil May Cry(デビルメイクライ)」公式サイト
WOWOW
マッドハウス
カプコン