新作ソフトをプレイした感想などをDOLスタッフが好き勝手に書いていく「電撃オンライン ファーストインプレッション」。第2回をお送りするのは、また登場の村田(仮)です。こんにちは。
というわけで今回選んだのは、PS2用恋愛アドベンチャー『この青空に約束を- melody of the sun and sea』。大企業の施設撤退による人口減少が進む離島「南栄生島(みなみさこうじま)」を舞台に、ヒロインと仲よくなったり、急な学生寮の取り壊し計画に抵抗したり、ヒロインと仲よくなったり、あとヒロインと仲よくなったりするゲームです。つまり、ヒロインと仲よくなることが1番の目的となります。個人的な趣味ですみません。
■物語の舞台とか
物語の舞台は、「入寮者が5人未満になったら即閉鎖」という学生寮「つぐみ寮」。入寮者がギリギリ5人いるということで、とりあえず来年までは寮が存続する……というところで、6人目(寮長も含めれば7人目)の入寮者がやってくるのですが……。翌年の3月には主人公以外の人間が退寮し、「つぐみ寮」の閉鎖が決まっている中、面白おかしかったり、切なかったり、感動的だったりするストーリーが展開されていきます。
■ザックリとキャラクター紹介
“沢城凛奈(さわきりんな)”
新入り。閉鎖寸前の「つぐみ寮」に入ってきた転校生。気が強く負けず嫌いで、素直になれないという、典型的なツンデレ。「がんばってツンツンしています」というのが丸分かりで、ツンデレ好きからは賛否両論ありそうな気がしないではないです。かわいいからいいんじゃない?
“羽山海己(はやまうみ)”
嫁。どう見ても主人公の世話女房です。内気だったり、ジャージで土いじりをしたりと、外見のわりに中身は地味。料理が得意で、「つぐみ寮」の台所を一手に引き受ける。味はテンションに左右されるので、彼女が落ち込むと「つぐみ寮」に深刻なダメージが! あと、致命的に空気がよめません。
最初から好感度MAXと見せかけて、過去のトラウマで主人公に尽くしているだけで、あちこちに設置された地雷系の選択肢で全国のプレイヤーを悩ませる(ような気がする)。
“浅倉奈緒子(あさくらなおこ)”
女王様。頭脳明晰で品行方正、ついでに容姿端麗と三拍子そろった完璧超人……と見せかけて腹黒キャラ。「つぐみ寮」内では、女帝として君臨していたりいなかったり。「足をおなめ」とか平気で言い出しそうです。……ん、まぁ、なんと言うか、望むところだ!
“六条宮穂(ろくじょうみやほ)”
深窓の令嬢。主人公たちが通う「高見塚学園(たかみづかがくえん)」の理事長の孫娘で、理事長代理。おしとやかそうに見えて、サラリと毒を吐いたりします。口先は達者ですが、わりとどんくさい人。“奈緒子”の悪い影響を受け、朱に交わって黒くなりつつある今日この頃。
“藤村静(ふじむらしず)”
妹キャラ。家庭環境からなのかなんなのか、無口であまり感情を見せないロリっ子。ボンヤリしてて鈍そうですが、意外と手先が器用で料理の腕は寮内でナンバー2だったりします。ほかに料理ができそうな人はいなさそうですが。“凛奈”にかまう主人公にやきもちを焼いたり、ちょくちょく女の子っぽいところを見せたりしてくれます。
“桐島沙衣里(きりしまさえり)”
ダメ人間。主人公の担任で、寮長兼生徒会顧問も務めています。酒を飲んで絡んできたり、面談がいつの間にかお菓子の試食会になったりするなど、「何かと風当たりの強い寮生たちの防波堤を買って出ている」そうです。というか、ギャルゲーに登場する先生は、ダメ人間かロリの2択なんですか?
“三田村茜(みたむら あかね)”
転校生。3分間無呼吸でしゃべり続けることができるという特殊能力の持ち主。「この人が出てくると、シーンのテンポが上がるから好き」と言ったら、DOLの「ギャルゲーマスター」こと、てけおんから「それはヒロインの評価じゃない」と言われました。村田(仮)的には推しておきたいと思います。「私を落としたくば、まずほかのヒロインを落としてくるがいい」方式が採用されているご様子(多分)で、今回プレイした分ではオマケ程度にしか登場してくれませんでした。
■全体的な感想とか
細かな説明については、下で画像と一緒に紹介していきますので、ここでは本作の全体像を書いていきたいと思います。本作は、導入となる「ACT1」、各ヒロインを追いかけていく「ACT2」、そしてヒロインとの物語が描かれる「ACT3」の3部構成となっており、今回プレイしてみたのは、転校生の“凛奈”が本当の意味で「つぐみ寮」の仲間になるまでを描いた「ACT1」でした。ストーリーは全体的にテンポがよく、バックログも手軽に確認できるなど、プレイしていてストレスを感じることはありませんでした。ほのぼのとした学園純愛ストーリーが好きな人にオススメできると思います。
きれいな思い出を作るためでなく、
別れをより悲しむために交流を重ねていく「つぐみ寮」の面々。興味があるなら一度プレイしてみてはいかがでしょうか。ちなみに後味の悪いゲームではありませんので、そういったものが苦手でも大丈夫かと思います。
目を覚ますとなぜか隣で眠っている女の子! 学校に行くと転入生が入ってくるという話! ここで“凛奈”が出てくるのはお約束ですよね……って、“茜”さんが登場。そう来たか! 真剣に「髪型と一緒に顔つきまで変わってない?」とか思ってしまいました。ちなみに“凛奈”さんは、翌日に転入してきます。
今回プレイした「ACT1」では、“凛奈”さんを中心にストーリーが展開していきます。入寮したはいいけれど、周囲とまったくなじもうとしない“凛奈”さんに、あれこれちょっかいを出す主人公の“航(わたる)。そこへ「つぐみ寮」を閉鎖したい学園長と教頭が……。
誤解から“凛奈”さんと“航”の溝が致命的なものに! 「あたしのパパのこと、言いふらしたでしょ!」。いや“凛奈”さん、「パパ」って……と思っていたら、普通に突っ込みが入りました。
移動先の選択画面。移動すると、選択画面で表示されているキャラクターとのエピソードが始まります。バックログロード機能も搭載されており、選択肢前に戻ることはもちろん、シーン単位で戻ることもできます。
静止画だと分かりませんが、まばたきをしたり、桜の花びらが散ったりとイベントCGにも動きがあります。
背景などなど。右の画像は主人公の部屋。どう考えても奥の収納は、デッドスペースを作りすぎだろうと思っていたら、「つぐみ寮」は旧校舎を改築してつくったとのこと。なるほどロッカーですか。……間取りはさておき、12畳以上の部屋か。いいな。
今回プレイしたのは、ただの導入部分……と思いきや、同じエピソードでも選んだヒロインによって見える部分が違うため、ついついほかのルートも試してみたり。というか、全員分見ましたがね。
コミック的な(?)表現もあちこちで使用されている『この青空に約束を』。コミカルな表現も多い本作をにぎやかに彩ってくれます。
村田(仮)イチオシの“茜”さん。「ちょっとシャイで気になる男の子にろくろく話し掛けることもできない三つ編みと眼鏡が似合う、どこにでもいる転校生(自称)」で、非常によくしゃべります。というか、この人がしゃべるとウィンドウが埋まります。
(C)TGL/Alchemist
データ
▼『この青空に約束を- melody of the sun and sea』
■メーカー:テイジイエル/アルケミスト
■対応機種:PS2
■ジャンル:AVG
■発売日:2007年5月31日
■価格:通常版 7,140円(税込)/海己セット 10,290円(税込)
※Amazonの販売価格:通常版 6,283円(税込)/海己セット 8,746円(税込)
※TSUTAYA.onlineの販売価格:通常版 7,140円(税込)/海己セット 10,290円(税込)
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■関連サイト
・『この青空に約束を- melody of the sun and sea』公式サイト
・アルケミスト
・電撃オンライン内『この青空に約束を- melody of the sun and sea』紹介ページ