ジャレコは、東京・秋葉原の「あきば雀荘『てんぱね』」にて、「スーチーパイプロジェクト」の発表会を行った。
『スーチーパイ』は、美少女キャラたちが数々のイカサマ技を駆使しながら、1対1の対局を行う麻雀ゲーム。人気イラストレーター、園田健一氏の描く魅力的なキャラクターや、勝利後のお楽しみ要素などが話題を集め、さまざまな機種でシリーズ作品がリリースされてきた。
この日行われた発表会では、「スーチーパイプロジェクト」の一環として制作される、シリーズ最新作、PS2『アイドル雀士 スーチーパイIV』の紹介が行われた。なお、紹介を担当したのは、本作のプロデューサーを務めるツツミ氏。「『スーチーパイ』を復活させようという動きがあって。上の方から「やあ、おはよう」と挨拶を交わすくらいのノリで、「復活させてくれないか」という話がありまして。俺なのか? という戸惑いはあったんですが、引き受けさせてもらいました」と本作が制作されることになった経緯について明かしていた。
本作の主人公は、秋葉原のメイドカフェ「You&Me」でメイドとして働く“御崎翔子”。「スーチースティック」の力で「スーチーパイS」に変身し、秋葉原各所のメイドカフェに勤務しているアイドル雀士たちと勝負することになる。
キャラクターデザインを担当するのは、シリーズでおなじみの園田健一氏。さらに、コスチュームデザインの原案を「ぽよよん・ろっく」氏が手がけるという、夢の共演が実現している。「作家性の強い2人なので、コラボレーションは難しいかと思ったんですが、スタッフが頑張ってくれました。社内で作業をしているわけではないので、(意見の)やりとりに時間がかかっていたようです」とツツミ氏は制作時の苦労を振り返っていた。
ゲームの流れは従来のシリーズを踏襲しており、対戦相手を選択→会話シーン→対局→「ごほうびシーン」→次の対戦相手を選択、という流れ。会話シーンはフルボイスで再現され、アニメーションもふんだんに使用されるにぎやかなものとなっていた。
対局シーンについても、大幅にキャラクターアニメーションを強化したのことで、登場キャラクターごとにさまざまな表情やリアクションが用意されているようだ。また、強力無比なイカサマ技や、役をあがった際の「パネルマッチ」も健在。
気になる「ごほうびシーン」については、残念ながらこの日は公開されず。資料によれば、『スーチーパイ』の姉妹作品である『てんほー牌娘』に搭載された「お探しモード」に匹敵する「ごほうび」が用意されているという。
そして発表会の途中には、主人公の“御崎翔子”を演じる清水愛さんがスペシャルゲストとして登場! 衣装は“御崎翔子”がゲーム中で身につけているものと同じもので、清水さんによれば「かなりこだわりが感じられる一品となっております」とのこと。すでにゲーム中のセリフの収録は終了しているそうで、「登場キャラがみんな個性が強いうえに、どっちかというとボケのキャラクターが多かったんです。ブッ飛んだ行動をする他の子に対して、ツッコンだり、優しくさとしたり、ボソッとあきれたり、“翔子”は総ツッコミみたいになっていました」と“翔子”のキャラクターを説明。役作りで注意した点については、「キツイ女の子という印象にならないように、愛情をたっぷり持ったツッコミになるよう意識していました」と語ってくれた。
発表会の最後には、本作には豪華なグッズが同梱される「限定版」が発売されることが発表された。特典の内容は「スーチーパイフィギュア“御崎翔子”メイド服バージョン」、「スーチーパイIV 原画集」、「PS2用特典ディスク」の3点。さらに、6月28日にDSとPSPで発売される『ちゅ~かな雀士 てんほー牌娘』、7月26日にDSとPSPで発売される『アイドル雀士 スーチーパイIII Remix』、本作の3本をすべて購入することで、スペシャルドラマCDがプレゼントされるとのことだ。
また、本作では以下のメディアミックス展開が予定されている。まず、8月からインターネットラジオステーション<音泉。>にて、清水愛さんをパーソナリティに迎えてのラジオ番組がスタート。9月発売の「コミックヴァルキリー」(キルタイムコミュニケーション刊)でコミックを掲載。
さらに、8月17日~19日に開催される「コミックマーケット72」、9月20日~23日に開催される「東京ゲームショウ2007」にも出展を行うという。
前作から8年の時を経て復活した『スーチーパイIV』。シリーズのファンという人はもちろん、本作で初めて「アイドル雀士」を知ったという人にも注目の作品と言えそうだ。
発表会の会場となったのは、「あきば雀荘『てんぱね』」。コスプレ衣装に身を包んだ女性と麻雀が楽しめるという、一風変わった雀荘だ。
『スーチー「パイ」』をもじった、大三元+字一色のパイも登場。きっと「ぶっとぶ」おいしさに違いない。
“翔子”の衣装で、男性陣の目を釘付けにした清水さん。ちなみに麻雀の経験はまったくないそうだが、本作にはCPUが代わりに対局してくれる「代打ち」モードがあると聞き、「それなら私でも楽しめますね」と胸をなでおろしていた。
(C)2007 JALECO LTD.
データ
▼『アイドル雀士 スーチーパイIV』
■メーカー:ジャレコ
■対応機種:PS2
■ジャンル:TBL
■発売日:2007年秋
■価格:通常版 7,140円(税込)/限定版 9,240円(税込)
■関連サイト
・『アイドル雀士 スーチーパイIV』公式サイト
・ジャレコ