2007年6月26日（火）

見どころは“ミーナ”たちとのラブシーン!?PS2『月面兎兵器ミーナ』アフレコレポート

　アイディアファクトリーから7月26日に発売されるPS2用ソフト『月面兎兵器ミーナ－ふたつのPROJECT M－』のアフレコが都内スタジオで行われた。

　本作は、フジテレビ系列で放映されたTVアニメ「月面兎兵器ミーナ」をゲーム化したもの。プレイヤーは「ミーナの仲間を増やそう計画（MF計画）」に携わる若き科学者“月影博士”となり、計画を遂行するために奔走することになる。

　本作のストーリーは、全6話で構成されたゲームオリジナルのもの。システムは“ミーナ”たちとの交流を深めるアドベンチャーパートと、宇宙人と戦うバトルパートの2パートが用意されており、この2パートを繰り返してストーリーを進行させていく。
　ノベル形式のアドベンチャーパートでは、ストーリー中にさまざまな選択肢が発生する。どのような答えを選んだかによって、“ミーナ”たちの好感度が上下したり、ストーリーの展開が変化していくという。特定キャラの好感度を上げていけば、恋愛関係になれることもあるかも……？
　一方、バトルパートでは、最大4人の“ミーナ”でパーティを組み、敵宇宙人を撃退することになる。システムは、戦略的な駆け引きが楽しめるカードバトル。さまざまな能力を持つ“ミーナ”たちのなかから、どんなパーティを編成するかがポイントになるだろう。

　今回は、アニメ版の主人公“月城ミーナ（佃美奈）”を演じる井上麻里奈さんに、アニメ収録時のエピソードや、本作の見どころなどについて話をうかがった。

――まず、TVアニメで“月城ミーナ”を演じることになった経緯を教えてください。
井上麻里奈さん(以下、敬称略)：オーディションの時は、実は別のキャラクターが第1志望だったんです。でも、オーディションの2日前くらいに「“美奈”も受けてみないか」というお話があり、受けさせていただきました。キャラクター設定を拝見したら、すごくかわいらしくて、ちょっとドジで明るくて元気で、自分のなかでは王道のヒロイン！　という存在だったんです。私はみんなから「なんでそんなにしっかりしてるの？」と言われるくらいのしっかりものらしいんです。自分としてはイヤなんですけど(笑)、ドジっ子とは正反対の性格なので、「これはまさか私じゃないだろう！」と思って、わりと気楽に受けまして。そうしたら、驚くことにその日のうちに合格のお知らせをいただいてしまったのです。最短記録です(笑)。

――オーディションの際には、どのようなキャラクター作りを心がけましたか？
井上：自分のなかで精一杯、かわいくてハイテンションなところを出そうと頑張りました。自分にないものをどれだけ出せるか、ある意味挑戦でした。合格の知らせを受けたときには、「うれしい」よりも驚きと戸惑いで一杯でした。ここまで明るい、かわいいキャラクターを演じた経験がなかったので、“美奈”をどうやって演じようか、不安とプレッシャーが大きかったですね。“美奈”はとにかくハイテンションで明るく元気な娘なので、声の維持も含めて、テンションを保つことを心がけるようにしました。それと、収録の時間が早い時間だったんです。朝って高い声が出にくいので、アフレコの期間中はしっかり体調を整えて、気合を入れて収録に臨まなきゃ！　という思いでいました。

――演じているうち、“美奈”との共通点は見つかったりしました？
井上：“美奈”はすごくドジっ子ではあるんですけど、根はすごくしっかりした考えを持っているんです。アナウンサーとしての仕事だけは続けていきたい、それは絶対譲らないっていう。仕事に対して、まっすぐで熱心でガンバリ屋でえらいなって思う部分があるんです。自分自身も、声優という仕事を絶対に続けていきたいというのは揺るぎない思いがあるんです。歌を歌ったり、舞台の仕事とかがあったとしても、声のお仕事だけはずっと続けていきたいし、それが最優先なんだっていう意志でやっているので、仕事に対する姿勢は“美奈”と近い部分があるんじゃないかと思います。

――アニメでは、滑舌がよすぎてNGが出たという話を耳にしたんですが……。
井上：あはは(笑)。オーディションのときに難しい早口言葉があったんです。アナウンサーの役なので、滑舌がよくて、早口言葉をちゃんと言えた人がこの役に受かるんだなと思って、すごくがんばって練習していったんですよ。その甲斐あって、オーディションのときは言うことができました。そして、第1話の台本を見たら、やっぱり最初は早口言葉から始まっていたんです。またきたか！　削ってほしい！　なんて思ってしまいました……(笑)。

――早口言葉は苦手ですか？
井上：すごい難しい早口言葉だったんですよ！　それを口パクに合わせながら言わなくちゃいけなくて。しかも第一声が早口言葉だったので、最初からつっかえちゃいけない！　と思ってすっごい練習していったんです。リハーサルのとき、がんばろう！　って挑んで、よし言えた！　と思ったら、「早口言葉うますぎるね」ってダメ出しされてしまいました(笑)。「新人アナウンサーの役だから、もっとたどたどしく、むしろ噛んでしまってもいいくらいだよ」と言われました。あんなに練習したのに！(笑)　逆に、練習して言えるようになってるので、それをたどたどしく言うのが難しくて、ついちゃんと言いそうになってしまい、あ、ここはたどたどしく言わないといけないんだ、と。そんなエピソードもありました。

――今回のPS2『月面兎兵器ミーナ－ふたつのPROJECT M－』では、久しぶりに“美奈”を演じたんですよね。
井上：久しぶりではあるんですけど、“美奈”は集中して演じた役で、キャラクターがしっかり固まっていたので、わりとすんなりと収録が進んだように思います。テンションが高くて表情がころころ変わるキャラクターなので、絵がなくても、文章だけで表情が浮かんできて、自然と楽しく演じることができました。

――“美奈”としての見どころは？
井上：アニメには出てこなかった新しい“ミーナ”とどうからんでいくのかが楽しみですね。1番の見どころは、“美奈”のラブシーンです。アニメでは、“美奈”の淡い恋心というのはあったんですけど、深い部分までは描かれなかったんです。ゲームの中では、人をちゃんと好きになって、その人と……。という場面が描かれていて。すごく新鮮でしたし、“美奈”も大きくなったね、と(笑)、子どもを見るような思いで演じました。

――話は変わりますが、Webラジオ「月面兎兵器ミーナスポルナ情報局麻里奈と衣里の『聞いて、み～な!?』」が＜音泉＞で放送中ですが、こちらのPRやオススメコーナーを教えてもらえますか？
井上：コーナーとかそういうすべてのワクを越えて、中尾衣里さんのトークですかね(笑)。中尾さんのトークというのはすごいですよ。とにかく中尾さんに大注目してもらえれば！

――なにか裏話みたいなものはありますか？
井上：中尾さんはwebラジオに出演するのが初めてということで、最初の頃はすごく緊張していたんです。でも、マイクが回ってないところだと、すごく饒舌なんですよね。中尾さんが打合せのときにおもしろいネタを言うんで、なんで今マイクが回ってないのかと！(笑)　これは放送しちゃいけないだろうな、ってネタもあるんですけど、打合せを放送できたら、それが1番おもしろいかも？(笑)

――では最後に、ゲームの発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。
井上：ゲームには、アニメとはまた違ったエピソードがたくさん盛り込まれています。“美奈”の聞きどころは、いままで描かれたことのなかったラブシーン。すごく新鮮な思いで楽しく演じさせてもらったので、ぜひそこを注目して聞いてくれればうれしいなと思います。またゲームやなにかの機会で“美奈”とおつき合いできる機会があればうれしいです。

　なお本作には、ゲームオリジナルキャラとして、双子の姉妹“月影兎萌（月影ミーナ）”、“月影香具耶”が登場する。彼女たちは、ほかの“ミーナ”とは異なり、装備を自在に換装できるという特徴を持っており、パーティのフォローに活躍するという。演じているのは、“兎萌”役が伊瀬茉莉也さん、“香具耶”が井口裕香さん。本当の姉妹のように仲がよい彼女たちのコメントは、後日電撃オンラインにて掲載予定なので、こちらもあわせてチェックしてほしい。

今回取材に答えていただいた“月城ミーナ(佃美奈)”役の井上麻里奈さん。「すぐ“美奈”が降りてきた」とのことで、収録は実にスムーズに進行した。

“月影兎萌（月影ミーナ）”役の伊瀬茉莉也さん。“月影香具耶”役の井口さんとはプライベートでも仲がいいということもあって、“香具耶”との会話部分の収録では、井口さんの声が脳内で再生されたとか。

“月影香具耶”役の井口裕香さん。伊瀬さんの前に収録に臨んだ井口さんは、あるシーンでアドリブを入れたそうで、「茉莉也になんて言われようと、やってしまった者勝ちなんで(笑)」とイタズラっぽく笑っていた。

(C)ラビットフォース
(C)2007 IDEA FACTORY/DESIGN FACTORY

データ

▼『月面兎兵器ミーナ－ふたつのPROJECT M－』
■メーカー：アイディアファクトリー
■対応機種：PS2
■ジャンル：AVG
■発売日：2007年7月26日
■価格：通常版 7,140円(税込)/限定版 10,290円(税込)

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※TSUTAYA onlineの販売価格：10,290円(税込)

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